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転職支援 英会話教室コミュの28.A−24 英語の勉強には細切れの時間が最適 9カ月で1000ページの辞書を読破

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 「英語大好き。英語の勉強するのが楽しい」という方に、今日のコラムは役立ちません。「できれば勉強なんてしたくないよ」と思う方に向けた、勉強が最もはかどる時間の使い方を紹介します。

「今日は英語をやるぞ」は最悪のアプローチ

 これまでお話ししてきたように、ぼくの最も不得意な科目は英語。今まで一度も英語が好きだと感じたことがありません。誰だって嫌なことはやりたくありません。やっても身が入りません。だったら「やらないのがいちばんいい」というのがぼくの持論です。でも、勉強しなかったら、できるようにならないというのも事実です。

 全く勉強しないわけにはいきません。従って、勉強していることをあまり意識しないですむようにすることが大事です。自分の意識に上らなければ、嫌な気持ちも起きにくいからです。

 ぼくが勧めるのは、英語の教科書を開きながら、「これは英語の本じゃない。勉強なんかしていない」と自分に言い聞かせるように、やせ我慢をすることではありません。

 また、勉強に対して意気込み過ぎるのも考えものです。例えば、「この土日は英語の勉強をやるぞ」と張り切ったとします。もともと好きでないぼくは、土曜日の午前中になると、「友人からメールが届いていた。すぐに返事を書かなくちゃ」と言って、「英語は午後からでも十分」と思ってしまいます。

 午後になると、「今日は天気がいいから、体を動かさなくちゃ。近所を散歩しよう」と思い、「英語は夜でいいや」となります。夜は大好きなスケートの中継があります。同じように日曜日の午前も午後も過ぎ、本当に英語を始めるのは日曜日の夜、それも1時間だけといったありさまです。

 もともと英語が嫌いな上に、「今週末もまともにやらなかった」という罪悪感が募って、ますます嫌気がさしてくるのです。

 自分にとっての自由な時間は、週末にせよ、平日の夜にせよ、何でもできるきらめく時間です。それを英語ごときのために割いてはいけません。時間へのアプローチが間違っているのです。勉強は目立たないようにするのです。

「細切れの時間」で生まれる効果は案外でかい

 通勤の電車の中。これは会社に行くのに必要不可欠な時間です。この時間は週末の時間と違い、きらめく時間ではありません。この時間を英語に充てるなら、スケートを観る時間や散歩をする時間が減ることはありません。「英語にここまで割いた」という気持ちは起こってきません。

 「難しい理屈を述べてきたけど、要するに、電車の中で勉強しろっていう話か。それだったら、もうとっくにやってるよ」と思われるかもしれませんが、肝心なところはこれからお話します。

 この時間に勉強することの効果が予想以上に大きいことに多くの人は気づいていません。ぼく自身、銅メダルのころから細切れの時間を大切にしてきました。そして、ある翻訳書を出版することになってその効果の大きさに驚きました。

 当時ぼくは2冊の翻訳書(英文和訳)の仕事を抱えていました。1冊は米国の投資家が世界を巡る紀行文で、もう1冊は米国人による株式分析書でした。文体が全く違うので、両方の本を自宅で翻訳するとなると、頭がこんがらがってしまう恐れがありました。日中はファンドマネージャとしての仕事があり、翻訳はできません。

2011年4月15日
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110411/219378/

そこで、ぼくは、1冊は自宅以外でやることにしたのです。

 とはいうものの、自宅以外で、かつ、会社にいない時間はほとんどありませんでした。会社員はランチタイムは自由なはずですが、ぼくにはほぼ毎日会食の予定がありました。

 代表的な暇な時間は、家と会社との往復の時間です。それもぼくの場合、地下鉄で10分でした。それだけでは1冊の本が翻訳できるわけはありません。自分の日々の日程をよくよく見てみると、客先や投資先の会社を訪問する際、遅れないように10分くらいの余裕を見て到着するようにしていました。歯医者に行っても10分は待たされます。

 「そうだ。こうした細切れの時間を使うしかない」と思い、この1冊の翻訳は細切れ時間が主戦場になったのです。その結果、半年で翻訳書の出版にこぎつけました。ぼくが肌で感じたのは「何もしないでぼーっとしている時間を使うだけで、これだけのことができる」ということでした。

量だけではない、大きなメリット

 細切れ時間を活用するメリットは、まとまればかなりの量になること。そして、それ以上のものがあると、自分の経験で分かってきました。

 ある時、大ホールで行われる講演会を聞きに行ったことがありました。終わった時に、「林さん」と隣りの人がぼくに声をかけてきました。日ごろ、仕事でお世話になっている方でした。

 「隣りにお座りだったのですか。お出でになった時に声をかけてくださればよかったのに」と申し上げました。すると、その方は「気づいていたのですが、林さんが忙しくされていたものですから」とおっしゃいました。

 ぼくは10分前に到着するなり、翻訳作業を始めていて、隣に誰が座ったかに気づく余裕もなかったのです。時間は10分しかありません。だから、仕事を進めようとすると、必死にならざるを得ません。短い時間しなない方が、集中力が出てくることが分かったのです。

 これは翻訳の仕事が終わって、合間の時間を英語の勉強に本格活用するようになってからでも同じでした。時計を見て、「降りる駅まで残りあと3分だな。その時間内でこのページを読み終わらせたいなあ」と思うのです。

 午後のすべての時間を勉強に充てられるとしたら、そこまで頑張ることができるでしょうか。高い緊張感が効率に繋がるのです。

細切れの時間はまだまだ出てくる

 「細切れの時間で生まれる効果は案外でかい。しかも効率が良い」ということに気づいてから、ぼくはたくさんの細切れ時間を発見しました。その一覧をお見せします。

・コンピュータの電源スイッチを入れてから起動するまでの時間。
・ホームで電車を待っている時。
・家族と一緒に外出する時に、自分だけが先に準備ができた時。
・ 電話をかけて、相手が出るまでの時間。
・友人との約束の場所に先に到着した時。
・デートの際に恋人が化粧室に消える時。
・独りで食事をする時に、注文した料理が出てくるまでの間。
・街を歩いている時の信号待ち(ただし歩いている時は危険なので、ながら勉強はやめた方が賢明です)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110411/219378/?P=2

 細切れの時間にはいつくかの性格があります。通勤時間とかコンピュータが起動するまでの間とかいった、時間幅が前もって分かるものと、病院の待合室のように待たされる時間が分からないものです。また予想される細切れ時間も長いものから短いものまでまちまちです。慣れるに従って、それぞれの細切れ時間に応じた最適の利用ができるようになります。

 ぼくは待たされるのが好きではありませんでしたが、この時間の活用法をマスターしてから、「よし、細切れ時間がやってきた」と思えるようになりました。友人から電話で「ごめん。到着が15分遅れる」と電話があった時は内心、「これで15分できるぞ」とうれしい気持ちがわき上がってきます。フリーダイヤルに電話をかけると、相手が出てくるまで待たされることがありますが、これにも腹が立たなくなりました。

 いちばん大事なことは、細切れの時間を使うと充実感があることです。友達が来るまでただ時計をながめているとか、病院や床屋の待合室で読みたくもない週刊誌を開いていると、「時間の無駄だ」という気持ちが起きてくるものです。一方、その時間を自分がやるべきことに活用していると、前向きな気持ちになれます。

 ただし、リスクがありますので、ご注意ください。ぼくの失敗談ですが、恋人の前でこれをやり過ぎると、「この人にはついていけない」と思われるかもしれません…

英語は細切れ時間が最適

 語学の勉強ほど、こうした合間の時間にぴったりなことはありません。翻訳には原書と翻訳文を書くノート、辞書の3つが必要です。これらを開くだけでも、地下鉄なら1駅くらい過ぎてしまいます。電車で座っている時は目立つことなく作業ができます。しかし、立っている場合は扉を台にしてノートを開き、訳文を書くことになる。「年老いた受験生だな」と周囲から白い目で見られます。

 文庫本の小説を読んでみたことがありますが、これも効率がよくありません。まず、「これまでの筋はどんなだったかな?」と思い出してから読み始めるのでエンジンがかかるのにちょっと時間がかかります。しかも、小説は最低1段落読まないと読んだ気になりません。やってみれば分かるのですが、細切れ時間が短い時は1行しか進まないこともあります。次に本を開く時は、同じ段落の初めからまたスタートすることも珍しくありません。

 ぼくが効果的に感じたのは日常語表現辞典(コミュニケーション語の暗記)を読むことでした。ぼくが取り組んだ辞書は約1000ページ。1000ページの辞書を分解してみたら、32ページごとの小冊子に分解できました。辞書はサイズが小さいし、これなら重くありません。この32ページをいつもポケットに入れて行動しました。

 ぼくはこれを9カ月で終えることができました。9か月で1000ページということは1カ月では100ページちょっと。1日当たりにすると3〜4ページです。ぼくは最後のページまで目を通したらまた1ページ目に戻って最初から見るという方法を5回繰り返して、内容をほぼ覚えました。

 小説と違い、英熟語辞典には前後の脈絡がありません。前の熟語と次の熟語は全く別ものです。ですから開いた瞬間から内容が頭に入ります。しかも、1つの熟語の説明を読んでいる途中で電車が駅に着いた場合は、「中途半端は嫌だからこの表現の説明までは読んじゃおう」という気持ちになります。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110411/219378/?P=3

「大きな」時間の使い方もうまくなっていく

 この時間を上手に活用した後輩がいます。アラビアで知り合った中国人の王君です。海外経験を積み、英語力を身につけるために、彼は大学を卒業してすぐにアラブ首長国連邦にやってきて、ホテルマンの仕事を始めていました。アラビアの労働環境は想像以上に厳しく、週休は1日、平日は寝る時間以外は仕事です。

 「こんなはずじゃなかった。時間がない。これでは勉強なんかできない」と彼はぼくにこぼしていました。最初は同情して彼の話に耳を傾けていましたが、事態が改善するわけではありません。そこである日、ぼくはこう切り出しました。

 「今日、ぼくのマンションに着いた時、エレベータはすぐに来た?」と尋ねると、彼は怪訝な顔をして、「少し待ちましたが、すぐに来ました」と答え、ぼくの次の言葉を待っています。

 「君は時間がないと言っている。では聞くけど、そのエレベータを待っている時は? エレベータの中では何をしていた?」

 彼の顔色がすっと変りました。
「分かりました」
 とだけ彼は言いました。

 ぼくもそれ以上は何も言いませんでした。彼はぼくのひとことだけで細切れの時間は探せば出てくることに気がついたのです。自分が目をかけた後輩だけのことはある、とぼくもうれしくなりました。王君の職場環境は変わりませんでしたが、その後、時間について不満は洩らさなくなりました。1年後、彼は祖国に帰り、外資系の仕事をすぐに見つけました。部内で一番の語学力だと言っていました。

 この学習法の最も大事な点を繰り返しておきます。細切れ時間の活用とは効率の良い新たな時間の創造です。そして、この効率の良さが予想もしないほど大きなものだ、ということです。

 1000ページの辞書を自宅で毎日3〜4ページ開こうと決めた場合、問題はそれが9カ月続くかどうかです。日々、何らかの言い訳が出てきて、やらない日が重なり、途中でくじけることでしょう。ぼくがそうでした。時間がたくさんあるからできる、わけではないのです。

 こうした細かい時間の活用がうまくなると、大きな時間の使い方もうまくなってきます。「細切れの時間だけで英熟語辞典が読めちゃった。だったら、まとまった時間はもっと生産性が上がらなければおかしい」と思うようになります。大きな時間をどう使うかを真剣に考えるようになってきます。

 * * *

今日のポイント
・ 嫌いな英語を勉強するには自分にとって目立たない時間――細切れの時間が最適。
・ 細切れの時間とは能率の上がる時間だ。これを新たに手に入れることができる。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110411/219378/?P=4

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