英米人は損得の理由だけでにっこりするのではありません。英米では大臣や社長でも自分の女性秘書を先に部屋に通します。この際に After you. (お先にどうぞ) と素敵な笑顔を見せます。
初めのうちは、ぼくはこうしたCEOたちの姿を見て、「なんと優雅に紳士的に振る舞うのだろう」とうっとりしていました。英米人と交わるうちに、成功している人ほど目下や弱者に対して優しく接し、相手をリラックスさせる雰囲気を持っていることに気づきました。ぼくが話しかけた時も”I’d never be busy for you.” (あなたのためなら、忙しいなんて言い訳しませんよ)と快く時間を割いてくれました。”for you”のところでぐっときたのを覚えています。