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転職支援 英会話教室コミュの15.A−6 「日本語で考えてはいけない」を科学する 英単語スピーキングは英語脳を育てる

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 「英語で考えるなんてできない」と思っていないでしょうか。苦手意識の強い人でも、実は英語で考えることを既に始めています。それに気づかないだけです。英語脳を育てる最も効果的な方法は英単語スピーキングです。

「自分は思ったより英語ができる」と分かったきっかけ

 突然、誰かに殴られたとします。痛い! そのときあなたはどう言うでしょうか?
 「いてててて!」
 でしょう。
 これは考えてしゃべっていません。条件反射しているだけです。

 ぼくがアメリカでテレビドラマを見たときに、頭を殴られた主人公は
 「アウ アウ アウ アウ!」
 と言っていました。

 ぼくはとっさにこう思いました。
 「なんだかふざけているみたいだ。 痛さを感じているなんて思えないよ」
 ぼくには「アウ アウ アウ アウ!」が 「痛い!」には聞こえなかったのです。

 「英会話がうまくなるためには日本語抜きに英語で考えなくてはいけない」とよく言われます。その通りです。しかし、どんなに英語がうまくなったとしても、ぼくらは「アウ アウ アウ アウ!」とは言わないでしょう。自分の核にあたる部分は日本語で出来上がっていて、それを変えることはできないのです。

 この話をすると「芯が日本語でできているのだから、英語で考えるなんて至難の技だ」と思う方が多いのではないでしょうか。でも、そのテレビドラマをみたとき、ぼくには正反対の考えが浮かびました。

 「自分の現在の英語力は思ったよりいい線をいっているはずだ」

英語を口にするまでに3段階ある

 われわれが英語を話す際には、図表1にあるように、3つの段階を踏んでいると考えられます。第1に「ある思いが心に浮かぶ」段階です。先程の「痛い」もそうですが、喜びや悲しみ、驚き、賛同、賞賛、軽蔑などのあらゆる感情が起きる段階です。また、古い記憶が蘇ったり、新しいアイデアが生まれたりする段階です。


 それを日本語化するのが第2の段階です。日本語脳の出番です。ある考えが第1の段階にとどまっていて、まだ第2の言葉の段階に達していないことがあります。それは「喉元まで出かかっているんだけど」というときです。

 この日本語を英語化するのが第3段階目になります。これが翻訳です。当然ですが、外国語を話さない人には第3段階はありません。

 英会話の理想は第1段階から第3段階へ直接進むことです。これは英語脳が働いていないとできません。この場合、言葉の置き換えがなく、スムーズに言葉が出てくるので自然な会話になります。

 ここまでお話しすれば、通じない英語を話してしまう際には2種類あることが分かると思います。

 すなわち、
(1)第2段階から第3段階へと進む際に起こる間違い。翻訳ミス。
(2)第1段階から第3段階へと直接進むものの (英語脳は働いているものの)
 第1段階が日本人の発想であるがゆえに起こる間違いです。

翻訳が英語を“通じないもの”にしている

 実際のところ、間違いは日本語から英語へと翻訳しているときに起きる場合が多いです。

 ぼくの翻訳ミスの代表例をお話しします。
 外国人と夜遅くまで働いていて、「もう終わりにしよう。帰ろうよ」と言うつもりでした。
Let’s finish it. Let’s go home.
 と言ったのです。すると、同僚はきょとんとし顔をしてぼくを見つめました。「帰ろうって言ったんだよね」と念を押したのです。

 後で分かったのは
Finish it
 は「仕事を仕上げてしまおう」という意味だったのです。

 正反対のことを同時に言えば、同僚が当惑するのは当然でした。
 この間違いは、ぼくの考えをまず「終わりにする」という日本語にし、それを英語に翻訳しようとしたのがいけませんでした。

 もし、仕事を終わりにしたい気持ちがそのまま第3段階へ進んで言葉になった場合は
Let’s stop working.
 と言ったはずです。
 さらにこなれた英語が使えたら、
Let’s call it a day.
 と言えたはずです。

2010年11月26日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101122/217219/

 英語上級者には、日本語から英語に翻訳して話している人がすぐに分かります。言葉として出てくる英語が日本語的な言い回しになっているからです。発言者の英語がよく分からないときはそれをいったん日本語に戻すと、「こういう意味だったんだ」と理解できることが多いのです。

日本人の心情にこだわりすぎるのは間違いの元

 もう一つの間違いは上記の(2)で、第1段階が日本人の発想であるがゆえに起きるものです。

 一例を挙げましょう。
 日本人は友人に別れ際に「がんばってね」と言うことがあります。試験前だとか交渉ごとの前など特に頑張らなくてはならない事情がない場合でも、多くの人がこう言うでしょう。おおげさな言い方ですが、人生を前向きにがんばって生きてほしい、といった気持ちが相手に対して働くのだと思います。

 この気持ちが心に浮かんだときに、ぼくはそれを英語でこう表わしました。
Do your best.
 ところが、米国人の友人は変な顔をしたのです。ぼくはその反応を見て、「また日本語のへたな英訳をしちゃったかな?」と内心思いました。

 これも後で分かったのですが、英米人には人から「がんばってね」と言われる習慣がないのです。もし別れ際に何か言うならば、
Take it easy.
 となります。これは「気楽にやってよ」という意味で、アメリカ人同士が別れ際によく使います。これも相手への気遣いですから、「がんばってね」の最も的確な訳語です。しかし、これは知識として知っているから出てくる言葉であって、日本人の心情を表わした言い回しではありません。

 ぼくが“Do your best.”と口走ったのは、日本語を英訳したのではなかったのです。自分の心情が英語で出て来たわけです。先ほどの頭の構造から説明すると、第1段階から即第3段階へ進んだのですが、第1段階が日本語的な発想だったために、通じない英語となったわけです。

 この話にはもう一つエピソードがあります。
 シカゴに帰っていくアメリカ人のお客さまを見送る際に、会社の上司が「気をつけてお帰りください」と伝えるよう言ったので、ぼくは、
Take it easy.
 と言いました。

 すると上司は後で「あの訳は変だったよ。気楽にじゃ危ない。シカゴは物騒なところだから、安全に気をつけてお帰りくださいと言いたかったんだ」と言いました。その心情は分からないわけではありませんが、もし、これをそのまま訳したら「あなたの国は治安が悪い」と指摘することになってしまいます。

感情をこめたい日本人、論理が中心のアメリカ人

 もう一つの例は、ぼくがアナリストとしてアメリカの会社のCEOに業績について取材していたときの話です。
 「御社はここ数年業績がいいですね」
 と前置きを述べてから
 「御社の業績の先行きに不安があるような気がするのですが」
 と質問を始めました。

 CEOは答え始める前にどこか逡巡したところがあったように見えました。
後で考えると、ぼくが「業績が良い」と褒めたのに、その次に「業績に不安がある」と言ったため、「こいつは矛盾した話をしている」と思われたようでした。

 日本では話の初めに相手を持ち上げてから話題に入るのが当たり前です。しかし、そういう発想は英米にはありません。CEOはぼくの「口上」に当たる部分も本題の一部だと解釈したわけです。アメリカ人同僚は単刀直入に聞くべき質問だけを投げかけていました。

 日本語を訳して話したわけではなかったので、英語自体に問題はありませんでした。ただ、源にある第1段階が日本語で発想しているために、アメリカ人には理解できない英語になってしまったわけです。

 このように例を挙げると、「どうしてこんなに英語は難しいんだ」という話になりますが、こうしたことが問題になるのは主に感情とか感覚が絡んだときです。しかし、論理的な思考の際は人種の違いはありませんから、仕事の本題の部分では問題となりません。

 第1段階に関係するミスは日本人をやめない以上、完全になおるものではありません。ここまで自分を外国人化する必要はないのです。ここは開き直っていいところです。“間違い英語”のある部分が発想そのものに起因していることに気づいてから、ぼくは自分の英語力に自信が出てきました。それまでは「自分はまだまだ日本語で考えてから英訳している場合が多い」と反省しすぎていました。

 英検2級とか準1級で伸び悩んでいると感じている方でも、実際は、思った以上に日本語の痕跡が消えているのではないでしょうか。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101122/217219/?P=2

英語脳はすでにでき始めている

 上記では頭の中に日本語脳と英語脳があると申し上げました。英語脳の発達過程を示したのが図表2です。


 英語がうまくなるほど日本語の助けなしに英語を話すことができます。これは英語脳が育ってくるからです。銅メダルではまだまだ日本語からの翻訳が必要です。通訳レベルの語学力になれば、日本語はかなり不要になりますが、それでも難しい局面では日本語で考え直してから、「ああ。そういう意味だったのか」と理解し、その上で英語を話します。日本語が介在する割合は少ないですが、全くゼロではありません。達人レベルになれば、日本語で考えることは一切しなくなります。

 図表2には従来の考え方と大きく違う点があります。これまでの考え方は「ある程度の英語力にならないと英語で考えることはできない」というものでした。その「ある程度」とはとてつもなく高いレベルで、留学を2〜3年済ませたようなレベルです。つまり、簡単には英語で考えることができないというものです。

 青い絵具に赤い色を少しずつ混ぜていくとき、かなりの量の赤い絵具を混ぜたときに初めて、「紫色になってきた」と認識されるのと似ています。それまでは赤みがかっているものの、青色のままだと見られます。

 これに対して、ぼくはABCを習い始めたときから「英語で考える」範囲が徐々に増えていると思っています。日本語の基本部分があるために最初は英語脳が全体に占める割合が小さくて、目立たないですが、まったく「ない」のではありません。英語表現を一つ覚えれば、その分だけ英語力がついているはずです。

 絵具で言えば、赤い絵具の最初の1滴をときから、青い絵具と赤い絵具は混ざり始めているのです。他人の目に自分の英語力がどう映るかは別として、自分の中で英語脳は少しずつ育っているのです。

英単語スピーキングは英語脳の発育を促進する

 どのようにしたら英語脳が育ちやすいか? これが、みなさんの重大な関心事項だと思います。ぼくは前回お話しした英単語スピーキングが最も簡単な方法だと思っています。

 前回同様、「駅に行く道を教えてください」を用いて考えてみましょう。
まず、道に迷って「どうしよう。道に迷ったみたいだ。ここはどこだ。どっちが駅だろう」と思うでしょう。これは基本部分にあたる個所(困ったという思い)ですから、英語化はできません。

 「そうだ、駅がどこか聞こう」と思った瞬間に
Station where 
 が出てくるとすれば、それは100%英語で考えたことになるのではないでしょうか。100%とは誤解のある言い方でした。英語化できない基本部分を除いた上での100%の英語化です。

 もし、この際に「駅へ・行く・道を・教えて・下さい。」とそれぞれの部位に分けて英訳しているとしたら、これは完全に日本語の英訳です。

 ぼくが言いたいことは
Station Where
 と口から出て来た人の方が
Could you tell me the way to the station?
 と日本語を英訳して話した人より英語脳が育っているとうことです。

 まずはこの“Station where”がすぐに口をついて出てくるようにすべきです。

 ただし、英単語スピーキングは通じる英語ですが、まだ「点」の英語です。Stationも点ならば Whereも点です。この二つをつなぐことができれば、「点」が「線」になり、文になります。現時点では、広い日本語脳の中に英語脳が「点」として存在しているだけです。次の目標はこの英語脳の割合を少しずつ大きくしていくことです。

 その方法論は次のレッスンで学びます。

今日のポイント
・ 「英語を話すとき、どうしても日本語訳をしてしまう」と思っている人でも、英語脳が既にかなりできている可能性がある。日本人である以上、日本人らしい発想を避けることはできない。この発想を「日本語で考えている」と錯覚している場合が多い。
・ 英単語スピーキングが英語脳を育てる最もやさしい方法だ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101122/217219/?P=3

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