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転職支援 英会話教室コミュの21.A−15 発音は努力しないで身につける 勉強より場数が決め手

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 発音は重要ですが、わざわざそのために特訓をしても努力の割に実りが少ないです。しかも、面白い練習ではありません。効率的なやりかたは「何もしないこと」。英語を話しているうちに自然とうまくなっていきます。

発音練習は面白くないから身につかない

 発音はとても重要です。なのに、ぼくは「当面は何も対策を講じなくていい」と申し上げています。「大事なのに、対策が要らないなんて矛盾しているじゃないか」と思われるでしょう。

 その理由は発音練習が面白くないからです。本来ならば、中学生のときに徹底的やるべきでした。ぼくが中国語を学校で習った際には、最初の数カ月、発音だけを集中的に習いました。おかげで、初めから綺麗な発音ができました。

 しかし、英語の場合は習い始めて既に相当の年月がたっています。大人になって、発音の特訓なんて「今さら嫌だよ」と思うでしょう。英語をものにした友人たちに聞いても発音の訓練をわざわざ行った人はいませんでした。

 ここまでお話しすると、「発音は何もしなくていいのか。気が楽になった」と思われることでしょう。その通りなのですが、これから先、こちらの言っていることがネイティブに分かってもらえない経験を何度もすることになるでしょう。

 「恥しい思いをするのは嫌だなあ」と思うかもしれません。英語が通じない原因にはいろいろありますが、文法や語順、単語の選び方などよりも発音のまずさが最大の原因です。

 でも、ぼくは今まで「恥ずかしい」と思ったことは一度もありませんでした。通じないことには困ります。だから必死でした。他人が見たら、みっともなかったかもしれません。でも、ぼくには自分を客観視するだけの余裕はありませんでした。失敗するたびに「発音に気をつけよう」と思うことになり、それを実践した結果、実際に綺麗な発音が出てくるようになりました。

もどかしい経験がやる気にさせる

 ぼくのお薦めの英単語スピーキング(「ここまで簡単“!英単語スピーキング」参照)は単語を並べるだけの簡単なものです。しかし、単語そのものの発音が不正確だと全く通じません。単語だけのスピーキングでは前後の脈絡がないので、その単語が分かってもらえないとお手上げなのです。

 英語は母音と子音から成っています。学校の先生によって、その重要度に対する評価は異なります。母音の方が大切だとか、子音の方が大切だとかいろいろ言っているようです。ぼくの経験では両方ちゃんとできないと通じません。ぼくの失敗談を記しましょう。

(1)母音が通じなかった
米国留学中にぼくの叔母が訪ねて来ました。当時日本は香水への輸入関税が高かったので、海外旅行に行くと誰もが必ず香水を買ったものでした。叔母もぜひ買いたいというのでデパートに連れて行きました。

 1階の案内係に行って、ぼくは「香水売り場はどこですか?」と聞きました。ぼくの英語は単語だけ。”Perfume?”(パーヒューム?)」だけです。

 ところが、これが通じません。そんなものはない、と言われてしまいました。しかし、デパートに香水がないわけがない。日本でも米国でも1階のどこかに必ずあるものです。ぼくは自分の鼻を頼りに香水売り場を探し出しました。

 悔しかったので、帰りがけに案内嬢に「これが香水っていうやつだ」と言い、叔母が買った品物を目の前に置きました。すると、「なあんだ」という顔をして、「プーヒューム」と言いました。

 ぼくの発音はパーヒューム、正しい発音はプーヒュームです。「パー」と口を大きく開けたのがいけませんでした。

(2)子音が通じなかった
 MBAでも発音で苦労した経験があります。「これから先、石油、株、金などのうちどの市場が有望だろうか」と友人から聞かれて、ぼくは「銀に注目している」と答えました。

 銀はsilver(シルバー)です。しかし、これが通じません。分かってもらおうとして、「金じゃなくて、シルバーなんだよ」と言ってみたり、「オリンピックで金メダルの次は銀メダルじゃないか」と言ってみたりしましたが、単語を並べるのが精一杯のぼくには荷が重すぎました。最後まで「分からない」と言われ、情けない気持ちになりました。

 英語にはSに関する発音はseat(スィート、席)とsheet(シート、紙1枚)の2つがあり、日本語のシは後者に近い発音です。ぼくの発音ではshilverに聞こえていたのでしょう。

 バニラ(vanilla)ジュースを注文したのに、バナナ(banana)ジュースが出てきたこともあります。VとBの発音が区別できていないからでした。

 これらのもどかしい経験を通じて、ぼくは「香水」も「銀」も、通じる発音ができるようになりました。もちろんこの2語だけでなく、同じ発音の単語は正しく言えるようになったわけです。特に、SとShの違いは日本人には区別が難しいので、実践で鍛えられなかったならばできなかったと思います。

2011年2月4日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110131/218219/

努力の割に実りが少ないものは後回しにする

 こうした苦労があっても、ぼくが「発音は後回しでいい」と言っているのには訳があります。ぼくがボストンで働き始めたときに困った経験です。まだ銅メダルから抜けきれないぼくの発音は、会社の社長秘書の女性に全く通じませんでした。

 社長は海外ビジネス経験が長く日本人の発音にも慣れていたのでしょう。ぼくの英語を聞きとってくれました。しかし、その秘書にはほとんど全くと言っていいほど通じないのです。玉砕に近い状態でした。

 ここでボストンという街の特質をお話ししておく必要があります。ボストンは、ニューヨークの北に位置する都市。ビッグアップルと呼ばれるニューヨークと対照的に、ボストンはこじんまりとした、人口全米第21位の都市です。

 秘書は隣町であるニューヨークに行ったことがないと言っていました。日本で言えば、静岡の人が東京に出たことがない、というようなものです。このため、秘書は外国人の発音に慣れていなかったのでしょう。

 彼女は申し訳なさそうでしたし、ぼくも苦しかったです。けれど、もしぼくが発音を練習していたとして、この秘書にどの程度英語が通じたでしょうか? うまくなったとしても、外人並みになることはあり得ません。米国に生まれ育った日系人たちでさえ、「日本語なまりが抜けない」と言われています。

 練習しても秘書に理解してもらえない程度にしかならないのなら、努力の割に実りが少ないと言えないでしょうか。

「発音は大事だ」と心に念じるだけでいい

 ぼくは筋トレをやって分かったのですが、腕や腿に筋肉が付いてくるまでには相当の時間がかかります。発音も喉の筋トレのようなもので、綺麗に音が出てくるまでには時間がかかるのです。だから、わざわざ発音練習をするのではなく、実践の中で覚えていくのが良い方法です。

 ぼくはRの発音を米国の文房具屋の店先で学びました。小学生くらいのアメリカ人の子供がお店の人に、「売れ」と言っていたのです。「お店だから、当然売るさ」とぼくは思いました。一瞬のことでしたから、アメリカ人が日本語を話すわけがないと考える余裕はありませんでした。次の瞬間に、お店の人が赤いノートを出してきたのを見て、「そうか。赤いのが欲しいと言ってたんだ」と分かりました。

「売れ」とは「red(赤)」のことだったのです。

 日本人はRとLの音がうまく発音できません。日本語の「らりるれろ」はL に近い音です。これに対して、R の発音はまず唇で「う」の音をつくります。そのあとR を発音するわけです。

 red (赤)は「ゥレッド」となります。ただし、Dはほとんど聞き取れない音ですから、ぼくらの耳には「ゥレッ」と聞こえます。つまり、「売れ」です。この経験で日本人には難関と言われるRの音が発音できるようになったのです。

 MBAでは1年生から2年生に進級する間に3カ月の夏休みがありました。学生たちはこの間、企業で短期間の仕事(サマージョッブ)をします。ぼくは上記のボストンの会社で働きました。サマージョッブを終わって3カ月後に学校に戻ってみると、友人から「発音がきれいになったね」と驚かれました。

 田舎町のボストンで「通じない経験」をたくさんし、その都度、発音が磨かれたのだと思います。ここで申し上げたいのは、3カ月間でも違いが出てくるということです。発音は自然と良くなっていきます。

 発音を良くする実践的な方法は、日ごろの会話の中で自分の間違いを正すことだけではありません。テレビの英語番組を見るとき、話の筋だけでなく、登場人物のセリフにちょっと気をつけてみるだけでも、自分の発音を磨くことができます。

 この際に「発音は大事だ」「発音に注意しよう」と常に意識することが重要です。そうするうちに、無意識にセンサーが働く状態になるのです。
 日ごろ、外国人とのやりとりがない方は、発音については忘れていてけっこうです。時期が来れば必ずできるようになります。まずは、心に思ったことをそのまま英語にできるようになることが先決です。(これについては「最速の上達を約束する「ひらめき」英語法」で記しました。)

今日のポイント
・ 発音は非常に重要だ。発音が悪いと英語が全く通じない。しかし、そのための特訓をするのは努力の割に実りが少ないし、楽しくもない。従って実践の中で発音を磨くのがいい。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110131/218219/?P=2

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