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81、中東・アフリカ情報コミュの83、ビンラディン容疑者殺害:「アルカイダは衰退」米高官断言

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 【カイロ和田浩明】「ビンラディンの喪失は、アルカイダを衰退させる」。米特殊部隊によるウサマ・ビンラディン容疑者(54)殺害で米政府高官は2日、国際テロ組織アルカイダの影響力は低下すると断言した。チュニジア、エジプトで平和的な民衆蜂起が親米独裁政権を打倒した中東では、暴力に頼るアルカイダの方法論が支持を得るのは困難になりつつある。一方、同容疑者が主張した「反米の大義」は世界各地のアルカイダ系組織に受け継がれ、テロの思想的温床が無くなっていないのは確かだ。
 2日に電話会見した米政府高官は、ビンラディン容疑者が「全面的に受け入れられる権威を持った唯一の指導者だった」と指摘。後任と目されるエジプト人、アイマン・ザワヒリ容疑者(59)については、「メンバーの忠誠心を維持することが困難だろう」と分析した。
 エジプトのイスラム過激派の動きに詳しい専門家ヒシャム・ガーフル氏は、「アルカイダは、アラブ民衆蜂起が起きた時点で敗北した」と見る。アルカイダは、米国の後ろ盾を受けた中東諸政権もテロの標的にしたが、チュニジアとエジプトの独裁政権は民衆による平和的デモで排除されたからだ。その意味では、テロによって目的を達成するアルカイダのやり方は、アラブ民衆に否定されたことになる。
 ビンラディン容疑者の死は、出身国サウジアラビアや、アルカイダ分派組織が活発なイエメン、アルジェリアやイラクにとっても朗報だ。
 しかし、そうした国々が政府の公式反応を出したのは、英国などより遅い2日午後に入ってから。サウジ国営通信は、同容疑者殺害によって対テロ戦に良い影響が出ることへの期待を「公式筋」が表明したと報じたものの、イスラム国パキスタンでの米国の単独軍事作戦の称賛は避けた。中東で民主化騒乱が続く中、「親米色」を極力抑えようとする配慮がにじむ。
 ビンラディン容疑者という反米を象徴する人物は殺害されたが、イスラム諸国の反米感情が払拭(ふっしょく)されたわけではない。イラク戦争や米国の同盟国イスラエルのパレスチナ占領を受け、イスラム諸国には反米感情は潜在的に大きい。エジプトの退役軍人(59)は「ビンラディンには賛成しないが、逮捕し裁判を行うべきだった。(殺害強行は)イスラエルのようなやり方だ」と米国に強い反発を示した。
 アルカイダは、資金や要員の確保に、民衆に広がる反米感情を悪用してきた。ビンラディン容疑者が殺害されても、イスラム諸国に広がる、米国によるこうした抑圧感情は解消されていない。中東和平交渉は完全に停滞しており、テロの温床になる可能性は残っている。中東民主化が失速すれば、力を盛り返す可能性もある。
 リーダーを失ったアルカイダだが、ガーフル氏は「影響は象徴的なもので、行動様式が変わるとは思えない。報復攻撃もありうる」と指摘する。米政府高官も「今後もテロの脅威は続く。戦いは短距離走ではなくマラソンなのだ」と語っている。
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毎日新聞 2011年5月2日 20時32分(最終更新 5月3日 2時35分)

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