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人間論および人間学コミュのローマ帝国の栄光と衰亡

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 未だはしくれで 申し訳ないのですが 哲人皇帝のアウレリウスに興味がありまして もしローマ時代のネロだとか 色々な考察がありましたら教えてください。草々

コメント(3)

 はじめまして。在野の哲学者Insightと申します。

 私もローマについては、ほとんど皆無と言ってよいほどの知識しか持ち合わせておりませんので、ここで、一緒に勉強できればよいかと存じます。

 神谷美恵子さんが訳された、アウレリウスの『自省録』は好きな本で、ちょうど読み返そうと思っておりましたところです。そして、ちょうど、現在、重版されたものが書店に並んでいますね。
 私が嘗て読んだときに、もっとも印象に残った件は、

「人の手にあるのはただ現在だけのだ。過去はもうその手から零れ落ちてしまっているのだし、未来はまだその手中にない。」

 でした。

 いま、パラパラとページを捲ってみると、やはり同じようなことが書いてあり、

「あたかも君が死んだ人間であるかのように、現在の瞬間が君の生涯の終局であるかのように、自然に従って余生をすござなくてはならない。」
「得意にならずに受け、いさぎよく手放すこと。」

などが書かれてあります。

 アウレリウスは、後期ストア派に属する人物で、ギリシアのゼノン以来続く四百年のストア哲学の最後に位置づけられる人。セネカ、キケロなどの後にハドリアヌス帝の時代に生まれ、詩や音楽を、そして何より思索を好んだにも関わらず、帝位についてからは、戦つづきで、五十八年の生涯を戦場で閉じた人物。ギボンはアントニウス・ピウスとアウレリウスの時代について、以下のように述べています。

「二人は四十二年間ローマ帝国をたゆみなき叡智と仁徳をもって治めた。・・・彼らの御代こそ大民族の幸福を統治の唯一の目標とせる歴史唯一の時期であろう。」

 ストア派の教説は、論理学・倫理学・物理学の三部門からなり、とくにローマのそれは、倫理学が重んぜられ、道徳的色彩の強い思索となるのでした。上掲の章句もまた道徳的な生き方を説いたものとも感じられますね。
ジャン・プランさんが書いておられるクセジュ文庫『ストア哲学』では、セネカは、哲学者にいれるべきかが、躊躇されていますね。
『人生の短さについて』などが岩波でも読めるはずですが、恥ずかしながら私は読んでおりませんので、この著の内容については、どなたか他の方に論じていただくことと致しましょう。
セネカは紀元後4から65までを生きた文人であり、十七歳で帝位についたネロの廷臣として、活躍したのでした。
 Insightさん ありがとうございます!自省録 読んでみますね。今の政治には無い思索が 散りばめられている様に感じます。ソクラテスの弁明を今読み終えたとこでした。。

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