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Bar.の亭主コミュのBar通信・継承

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  Bar.通信『継承』
 昭和六十一年一月二十五日、株式会社集英社発行の矢口純著作『ウイスキー賛歌』で紹介されている木下杢太郎の『詩集食後の唄』の作品の中で『小酒戔≪リケエルグラス≫』『酒舗≪バア≫』『彩色琥璃≪ステエンドグラス≫』という記載があります。新鮮な響きの表現は、洋酒がエキゾティシズムな世界へと当時の人達を誘≪いざな≫った現れなのでしょう。
 昭和五十五年頃と思われる週刊新潮の切り抜き記事が私の手元にあります。その記事に安藤更生氏の『銀座細見』の一文が記載されています。そこには『独りこの店の人気を支えていたのは実にバーテンダー浜田がためであった』『彼の洋酒の知識、彼がシェーカーを?むときの仕草、それは全く堂に入ったものである。彼が一杯のウイスキーを入れ、ひと匙のリキュールを投じるとき、それはきわめて科学的な大医の投薬を見るような心地がする』と記されています。伝説のバーテンダー浜田昌吾氏の人気は、当時も相当なものだったようです。
 明治時代の日本人は黒船来航と共に訪れた新しい文化の薫りをバーの世界に感じていたのでしょう。私が二十歳代の頃にワクワクしながらバー巡りをし、毎日のようにカクテルブックを眺めていたのを思い出します。そのワクワクするバーの世界の空気感を次世代に繋ぐことは可能なのでしょうか。効率が良いとか悪いとか、他人の評価や世間体とか損得とかを口にする同世代のバーテンダーは、あの当時に殆ど私の周りにはいませんでした。自分の好きな事を日々ワクワクしながら研鑽する彼らの瞳には輝かしい未来しかなく、鮮やかな『時分の花』を咲かせていました。きっと今、夢を持って生きる若者達も同じ筈です。私達は日本の飲食業界にあるバーテンダーとして、先達が伝承した『まことの花』を咲かすことは出来るのでしょうか。今の私に出来ることがあるとしたら数十年間やって来たように、これからもカクテルを作るという事なのかも知れません。この先、何かを大改革する事は私には叶わないかも知れませんが『老いたる馬は道を忘れず』とも申しますので御容赦の上、御見守りください。そんな中、今年8月に14年ぶりに自分のバーを復活させて開店に漕ぎ着けたバーテンダーがいます。それは想像以上に困難な道のりと決断だと思います。彼女の尊敬に値するのは、その気力、体力、胆力、技術力、信頼度だけではなく、計算ではない信念と想いにあるのだと私は感じました。ブログに記載された写真は14年ぶりの復活を果たしたバーの『AW』情報です。
ブログのアドレス

 ところで深夜の皆既月食は御覧になれたでしょうか。さて今夜は満月だそうです。この先あと何杯のカクテルを作れるのかは分かりませんが、今夜も皆様の記憶に残るワクワクするような一杯を作れれば幸いです。

チャージ・サービス料無し。
Bar.東京都港区六本木5の9の14第七ビレッジビル一階奥
18:30開店。日祝休み03-3423-7577亭主・木本伸二
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/index.html
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/drink.html
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/food.html
シェア拡散お奨め最新動画!!以下、ユーチューブのアドレスです。
https://www.youtube.com/watch?v=ETLcXeXvKFQ

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