西陣織再生プロジェクトコミュの工賃の問題

多くの西陣織の織り手さんは、自分の織った商品に対しての成果報酬で、

工賃というものでお金を得ています。

でも、力織機のほうは一回バタンと打ち込んだら大体『10銭』です。。。f(^一^;)

10回打ち込んでやっとやっと1円なんですね。。。（T＿T）

大体1分間に力織機だと100回ほど打ち込めますから、

1分間10円1時間で600円ですね。。。

しかし、これでも調子よく止まらず動いての話ですから、

機械1台に500円あればいい方ですから、1日8時間動かして4000円ですね。。。

この工賃で何百万円の織機を入れて、動かしていくのは、明らかに無理があります。。。

つまりこの状況は労働基準の観点からもアカンと思いますし、

この状況で織っている状態はほぼボランティアですね。。。（T＿T）

手機の方はまだ、工賃が取れるので若いやる気のある人が入っていますが、
（それでも、織るだけの仕事では食べていくのがやっとです。。。）

力織機の方は若い人が入ってきてもこの工賃ではまわしていけません。。。

ではどうするか？。。。

自分としては高い工賃（やっていける工賃）の値段にして、

それでも買ってもらえる値段にする、しかないと思います。。。

今の流通で小売屋さんがお客さんに何十万で買ってもらえるなら、

今の職人はもっと少なくなって、少ない需要に合わせた職人の数になるしかないし、

安くても、直接多くのお客さんに買ってもらえるなら、

今の職人が少し少なくなって、ちょいと少ない需要に合わせた職人の数になるか、

どちらかになるしかないでしょうか？f(^一^;)

このままいけば、職人の数はすくなくなるでしょう。。。（T＿T）

でも、それは仕方ないと思います。。。なんせ需要が少なくなってきてますからね。。。f(^一^;)

なんにせよ、自分は残って親から受け継いだ西陣織を次の世代に残していけるよう頑張りまする（＾－＾）ｍ