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気候変動について知りたい!コミュの20世紀半ば以降の温暖化の原因は温室効果ガス。では20世紀前半は?五次報告書の記述をもとに。

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第五次報告書に関して、井上雅夫氏が疑問を投げかけています。

IPCC第5次報告書 統合報告書 政策決定者向け要約 日本語訳
IPCC Fifth Assessment Synthesis Report Summary for Policymakersの翻訳文(訳注1)
翻訳:井上雅夫 2014.11.03 - 21
http://www.venus.dti.ne.jp/~inoue-m/on_co2_ar5_syr_spm.htm#y5_f1

その中の一つ、気温上昇とCO2濃度上昇の相関と因果関係について。

20世紀半ば以降の温暖化の原因は温室効果ガス。では20世紀前半は?
http://www.venus.dti.ne.jp/~inoue-m/on_co2_ar5_syr_spm.htm#y5

これは、報告書の重大な欠陥ではないでしょうか。この欠陥の示すところは、IPCCの全面否定になると考えます。

賢明なる諸兄のご意見をお聞かせください。

コメント(9)

IPCC報告書では、第4次報告書まで、一貫して平衡気候感度の最良値を3℃として、未来の気温上昇を見積もってきました。これは、二酸化炭素濃度が2倍になると気温が3℃上昇するであろうというものです。これは、第5次報告書でもなお、ほとんど変わっていません。

ご存知のように、世界の平均気温は、1975年頃から2000年頃にかけて、0.5℃上昇しましたが、IPCC報告書は、人為起源の二酸化炭素排出がこのまま続くと、2000年から2100年までに4℃上昇するとしています。

ところが、じっさいには2000年から2014年までの14年間に、世界の平均気温は、ほとんど上昇していません。これは、IPCC報告書では、予測されなかったことです。このことは、きちんと報道されるべきだと思いますね。

IPCCは、設立当初から「気候変動枠組条約」という国際的な政策の正当性を裏付けることを役割としていました。「20世紀後半の気温上昇は、人為起源の強制力なしでは説明できない」と言い、このまま二酸化炭素排出が続けば、危機的な影響があると報告したわけです。

しかし、近年になって、IPCC報告書のシミュレーションが、二酸化炭素の影響を過大に見積もっていたと思わざるを得ない研究が、あちこちで報告されていると思います。

その一つが、北極振動(AO)や太平洋10年規模振動(PDO)などと関連したテレコネクションの変動です。これらの60〜70年の周期的な変化に応じて、気候が変動することが分かってきました。つまり、1975年〜2000年の0.5℃の昇温も、すべて二酸化炭素が原因ではなく、かなりの割合が自然変動の寄与であったと見られます。

この15年間に、じっさいの気温はIPCCの予測からかなり乖離してしまいました。平衡気候感度も、観測により3℃よりもずっと小さい値を報告している研究も多くあります。IPCCの予測値も、もうそろそろ、見直さなければならない時期を迎えていると思いますね。
>>[2] 丁寧で分かり易い説明ありがとうございます。平衡気候感度の最良値の定量化が問題点というわけですね。

まさに、20世紀後半の温暖化とCO2濃度の上昇というのは、IPCC設立当時から一貫して、IPCCが根拠としている。
それが、勘違いだったのかな。

20世紀前半は、どう解したらいいのでしょうか。


北大西洋の海面水温の推移と、大西洋数十年規模振動(AMO)指数のグラフを添付しておきます。

IPCC報告書では、20世紀前半の気温上昇は自然起源で、20世紀後半の気温上昇は人為起源ということだったと思いますが、北大西洋の海面水温は、70年周期の振動的な変動をしているように見えます。
20世紀前半の温暖化は自然起源で、20世紀後半の温暖化は人為起源とは、どういうことか?


IPCC第4次評価報告書のフルリポートより、過去の気候を復元するモデルで使われた火山噴火と太陽放射の放射強制力のグラフを引用します(AR4 WG1 Report Chapter6 page 477,Figure 6.13)。上のグラフが火山噴火、下のグラフが太陽です。

これを見ると、20世紀前半は、太陽による強制力の増加を見積もっています。20世紀後半は、太陽は横ばいですが、火山噴火による負の強制力を見積もっています。この時期は大気が混濁して日射が減ったというわけです。

じつは、1970年頃は気温が下降していました。1980年代には世界各地で日射量の減少が観測されたので、人為的な大気汚染の影響を指摘する学者もいたのですが、IPCC報告書では、火山噴火による負の強制力が見積もられています。

つまり、太陽や火山など「自然起源」の強制力は、20世紀前半は正であり、20世紀後半は負であったというわけです。ならば、20世紀後半には寒冷化するはずだが、逆に温暖化しているのは、自然の強制力では説明がつかない。そこに「人為起源」の正の強制力を見込むと20世紀後半の温暖化を復元できるので、人為起源で温暖化が引き起こされた可能性が高いと。これがIPCCの論理です。(引用したグラフは、IPCC第4次評価報告書より)
>>[6] おおおお
これは、得難い情報をご教唆いただきまして本当にありがとうございました。
なるほど、こういういろいろなパラメーターをコンピュータに入力すると、過去の気温グラフが再現できるわけですね。

ところが、そのコンピュータの気温予測が外れている。何が違っているのかということになって、CO2の強制力が過大なのかどうかという話につながるわけだ。

勉強になりました。
 たった100年くらいの気温の変化をみて、温暖化していると騒いでいるが、過去2000年の気温の変化をみると、0.6℃くらい気温が下がっているという研究もあるようです。
 過去100年の気温変化のうち0.5℃くらいは自然変動で、残りの0.2℃くらいが温室効果ガスが増加したことによるという話もあります。
 もし、過去2000年でみたら、地球の気温は下がっているというのが本当だったら、地球温暖化といって騒ぐのはあまり意味がないと私は思います。

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