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真夜中のお茶会コミュの季語の無い俳句詩集 { 天使のわたげ }

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思い付くままに。。

しあわせは思い出の中に、

又た“いま”に。。



あの幼い日負ぶわれたキウイ畑は。。??

コメント(15)

七時二十一分
少年の眠りはいずこ柔蒼羽根(やわおばね)
七時四十分
夜明けどき硝子細工の記憶の海

夕陽射し木杉並み立ち翳(かげ)る哉

少年の手あらうゆびにふれる僧

七時四十五分
キウイ畑墓石となりて我刻む

真昼時眩暈斃(たお)るる日傘哉

繻子おろしあなたの頬に風拭う
六日七時四十四分
雪商ぐ少年行也朧哉

ひつじたち緑の丘に群れ成して

ノート繰るゆびのあひだに憩う蝶

清水に緑の髪は流れけり

朝来たり不思議図書館ゆめつづく

銀の縁古城あなたと手はなれ得ず

なつかしき旗と謡にて偲ぶ茶の写真
五時四十九分
黎明の鳩の栖にトランペット

夕ずつや赤い蜻蛉を手で追追い

白とりや灯台遠く何を見ん?

虫一匹びんより出でて蝶と舞う

医師独り白き病棟朝帳

注射器の蒼に魅せられ孤独哉

標本を森へ抱きて猟銃撃つ

フェンス超え夕陽のなかに消え入るの

屋上で佇む末期夕陽病少女

あの夏は還って来無い永遠に

宿題と放課後残し消える夏

麦藁帽リボン吹かれてきみゆれる

波打際白ききみの足舐めたし

袿より晒したきみの肩食みし

宵徒然祭りの灯りきみの笑顔

樹の下にて白き約束ふたり切り

ふたりだけあたたかく土なりゆけり

丘に上がり手を振るあなた蜜向日葵

ふたりっ切り心中宵ぞ叶ひたる
七時三十二分
朝のなか清く耽いるふたりこと

真珠喪の白き黒きに夜は寄る

港湾に裸足の少年駆け碧

カアテンのドレエプ踏んで銀巴里よ

ピンク色やわらかく咲ききみ惑う

ふたり寝の朝の畳に菊堕つる

くちびるの幽かにふれず息交わす
六時四十六分
ふれ無くも絹の水辺を亙る鳥

小鳥たち緑の木群らひよひよと

小鳥たち古城(しろ)の辺はゆれよいか?

光射す紫野ゆき幻夜行

光射す丘に昇つてかへるまい

橙灯六時の朝はつつみ込む

かなしきは海亙る鳥風が友

しんがりの尾花啓きて零る涙

とうめいな硝子のいろに染まる朝

注射器を持ち出し蒼に染まる君

七時
病棟の菊は揺らいで彷徨う人

光らせたナイフの先に宿る廃墟

廃線を辿り枯れ葉に埋もれる

ティーカップしずくのままに頬杖よ

向日葵は朱く堕ち入る陽の如く

静物画こころ映して消ゆる哉
十六時二十八分
眼差しの陥る隙に天使の音
三時二十二分
病棟のサボテンゆらぎ闇の中

うっそりと闇を彷徨う患者哉

非常口の灯り緑に実験だ

モネの絵の薄暗い中佇めり

スリッパの音はやさしき病棟夜(や)
零時五十三分
雨やはく病院のフェンス濡るる哉

病室の日付け見え無いカレンダー

カーテンはドレープをうつ病室よ

雨しずとしずやかにふる病院の庭

隣室のひと起き出して一時まえ
二十二時十八分
雨音に枕辺寄する蝶の夢
二十六日十四時二十五分
名もなき青き小花を座りいとほしむ

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