ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

真夜中のお茶会コミュの短歌集「深海魚姫」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 知人が、人魚姫を題材にしたポエムを書いていたので、それにインスパイアされました。人魚みたいに、美しくもないし歌も歌えない深海魚を主人公にした連作です。
 なんか以前に「実話ですか?」という質問をされたのですが、王子のモデルがいるとすればそれはV6の岡田君です(笑)人魚姫の絵本の帯も書いてたし、好きなお話だそうです。姫は…蒼井優ちゃんかしら?
 後半は「どぽんど」というシェークスピア作品を下敷きにした舞台から影響を受けています。

 テーマは、身分違いの恋、傍観者、海、魔物。

 救いようがないので癒し系人魚姫のボカロ曲も一緒にどうぞ。

コメント(25)

「人魚なら まだましだった 海面に上がれも 歌えもしない 深海魚」









そこから、出会うことのない人間の王子と深海魚族の姫がもし出会ったら…?という話が生まれました。
「あの人は 人間なのです 二度とここに 来ることなく 生きていくはずの」









人魚姫が助けたところでも見ていたのでしょうか。
「もし魔女が 薬をくれたとしても 失うものが 多すぎるから」









そもそも薬をもらいに行かないと思うのですが。
「貴方が 見たかもしれない 月の光も 海の底まで 届いたのだから」









海底で、月光に何を思う、深海魚。
「陸にまで 上がれるなどとは 思わない 半人半魚の姿にさえも」









人魚でさえうらやましい感じですね。
「あの胸の中なら 確かに 泡になることも 厭わない気持ちはある」










ただ、相手の方の気持ちを考えないとねえ…。
「貴方という 酸素を知ったばかりに 海の底が 息苦しくなる」










そういえば、深海魚はどうやって呼吸しているのでしょうか。
「泡にさえ なれる筈ない この体 海から出れば 干からびるまで」










そういえば、人魚のミイラがあるって話も聞いたことが。
「『殺すなかれ』 それがあなたの モットーで この言葉だけが 私を生かす」










王子さまは、博愛主義。
「この泥があれば 綺麗になれずとも 一番醜くは なれると思う」










深海泥パックというのもありますが…。あと、泥でお化粧?する国もあるというし。
「明日さえ 明けなくていい 刹那でも あなたの隣で 眠れるのなら」









宇多田ヒカルの「Beautiful world」よりインスパイア。意味がかなり違っている気もしますが。
「終わらないで 君との時間 独り占めできる 2人だけの 舞踏会」









始めは「君との時間と君を独り占めできる幸せ」と思いついたのですが、重複してますね。「舞踏会」は使うべきなのか、それともそれも喩なのか。にしてもこっぱずかしい。
「この胸の中で 何時しか 海底にもない 真珠になれば 貴方に見せよう」









人魚姫は泣くだけで真珠ができるので本当に羨ましいでしょうね。
直す前の方がすっきりしているかもしれません。
「この胸の中で いつか真珠にと 変えられるなら 貴方に見せよう」
「傍に 暮らす生き物と なれたなら 私にも 触れて下さいますか」









深海魚に触れる人もそういないですよね…。
「溺れゆく 貴方を救うためだけに 差し伸べられる 腕があれば」









「同じ地上に 立つ足を欲しがる 姫がいて 腕も持たない 私がいて」

「底のない 深みに嵌り 沈みゆく 溺れているのは 私だろうか」


ほぼ同時に出来た3首です。しかし魚は溺れません。
「一晩中 泣き明かすさえ 出来ないで 取り残された 明け方の月」








そうなる前に早く身を引けばよかったのに。
「容(かたち)など 無くして 貴方の内側に 入り込めたら 溶け込めたのなら」









どんなに近くても、きっと違ういきものだから。
「海の底からでも 月の 満ち欠けは 面白いほど 判ってしまう」









この辺から少し雲行きが怪しくなってきたんだよなたらーっ(汗)
「ささやかな夢は はかなく褪せぬ間に 泡沫として 波に沈めて」









すごく綺麗に纏まりすぎた気も。
「このままで 光を失ったとしても 貴方だけを 視ていられるから」









どちらかというと『春琴抄』的な何か。
「近づいていく程に 干からびたとしても 貴方が私の太陽だから」









そうやって幾つも日干しになっているのです。「海はあちらですか」と言いながら…。
「なぜいつも 見てくれた彼の姫に 気づかず 別の姫を 見ているのだろう」









ああ、今特定の彼女がいるのかはわかんないんですけどね。もう一度やり直してほしいなと。
「拒むこと 知らぬ性(さが)にて 汚れゆく 海の生まれは 愛されぬ定め」









なんか、一旦汚れ役になってしまうとそれがもう快感で(爆

「純潔を持たぬ この身に出来るのは 海のごとくに 赦すことのみ」
「想いと罪が 海に孕ませた 私は 生まれぬ子の 見ていた夢」









意味よりもイメージ先行です。語呂からすれば「歓楽と罪が〜」の方が良かったのですが、あまりに救いがなさすぎて…。
「海底の 泥の中でも 咲く花が どんな姿か 君は知らない」









 「は」と「が」の違いに悩んだものです。

「叶わない想いで 人魚は 泡になる 呪われているは 泥と化す身」

「敢えて敢えて 泥を被った純情の 成れの果てに 花は咲くのか」


 そうして、南の海の果てに、新たな怪物が生まれたのです。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

真夜中のお茶会 更新情報

真夜中のお茶会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング