GARNET CROW論コミュのGARNET CROW論『恋のあいまに』

『恋のあいまに』。
アルバム最終曲だけあって素晴らしい曲です。
Holy ground、君連れ去る時の訪れを、などとアルバム最終曲にはGARNET CROW色が濃い傾向がありますが、その通りの曲です。

歌詞抜きでも充分切ないです。

さて歌詞。
別れ際の心情をここまで綺麗でかつ的確な言葉で表現できるのか、と七様に改めて脱帽です。

別れを決意し、切り出そうとする男子のワンシーン。

「風がとまり言葉が途切れた間に二人見たもの」
ザーっと風が通り過ぎ、無言の二人。
何かを予感させる始まり。

「変わる季節に戸惑う弱気は醒めぬ恋心か」
別れを切り出すつもりが、愛なのか情なのかが留まらせる

「夕日に染まる海の色君の揺れる髪嗚呼焼きつけた」
無言の二人が見ていた先はきっと海の向こうだったんでしょうね。別の事を考えながら見ていたんでしょう。

「別れにはならない言葉を探しても夢みる時を延ばしてもつれて迷いの時をさまようだけでも今は嗚呼」
気休めの言葉を言っても今の気持ちが満足することはない。別れを決意してもやはり別れるべきではないという葛藤が。

「恋のあいまに見上げる空
何故こんなにも儚くて遠い」
恋の合間とは！この表現に感動すら覚える。
この場合の恋の合間とは気持ち的には既に終わってる今の恋と未だ見ぬ次の恋の間。
今の恋に不満があるのか、他の恋を見つけたのかは知りませんが、儚くて遠いんだから次の恋はまだハッキリとはしてないんですね。
ただ今の恋に見切りをつけたんでしょうね。

「そうね心は何よりも自由でとどまらぬ」
今の恋で一生を決める事はできず、縛られる生き方を嫌う、という事でしょうか。
気持ちに正直に生きすぎる人の考え方に聞こえます。

「止まぬ涙の訳は君恋しさか人恋しさか」
涙の訳は愛情からくるものなの？それとも寂しいだけ？
別れを決めたけど好きな気持ちは変わらずにあったのか否か分からない。

「ほんのひととき振り返るつもりが想いは嗚呼尽き果てぬ
あてもなく終わりゆくものを大切に仕舞おうとしたり
つなぐ何かをさがしたりしてる」
愛なのか情なのか分からないけど、浅い仲ではなかったんですね。
あてもなく今の恋を終わらせるという事は他の恋を見つけた訳ではないんですね。

「わり切れぬ心は何処へゆく」
別れを決意しきれてなかった(´Д｀)なんてこったーい

「恋の終わりに寄り添う時何故いつまでも頼り無く惑う」
終わり際っていつもと時間の流れとか密度が違いますよね。密度が濃いはずなのに満たされない時間のような。

「愛しさだけじゃわかり合えぬこと知りました」
なるほ。
愛も情もあるけど気持ち以外の事情で引き裂かれた恋の話なんですな(´･ω･｀)

「見えぬ海の彼方想いを馳せるように」
見えぬ海の彼方って次の恋の事かな？と当初考えてましたが、次生まれ変わった時こそは一緒になろうって考えに変わりました。

「恋の後には通り過ぎる
面影だけがいつまでも揺れ
振り返らずに生きてはゆけぬよう誘い込む」
好きだった人の別れ際だけは鮮明に覚えてるというものですよね。
その別れ際から色々思い出してしまったり。



さて書いてるうちに路線変更してしまった訳ですが、変更後をまとめて全体を書くと、


遠くに越すからなのか、身分違いなのか、禁断の恋だったのか、で別れざるを得ない二人。
別れはお互いの頭にはある事。
しかし好きな気持ちを抑えられずにいる。
恋のあいまに冷静になり、「今のままではいけない、別れなければ」と我に返るが、やはり好きな気持ちは抑えられずにいる。
だからこそ、せめて今の好きな気持ちだけは自由でいて、抑えるどころかとどまらないでいる。

別れざるを得ない現状と抑えられない気持ち。
その間で流す涙は好きだからなのか、寂しいからなのか。
少しだけ今までを思い返すつもりが、とめどなく想い出が溢れてくる。
この恋を綺麗な思い出にしようと考えたり、もう少し今の恋を続けたいと考えたり葛藤してて割りきれない。
こんな恋の終わり際。お互いが支え合うどころか、お互いがどこか虚ろで、都合の悪い現実を否定し合う頼り無い関係。
見えぬ将来を感じながら現実がこうだったら、来世こそは、などと考えながら過ぎ去る恋。
叶わなかった恋こそ一生付きまとう想いですよね。



そうやって想い出の世界に生きたのか、現実を見据えて生きたのかは不明ですが。


自分は禁断の恋を想像してました。

教員と生徒
家族がいる人との恋


禁断の恋は「恋」に発展する前に圧し殺すべきですよねぇ(つω-`。)