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Think About 2030コミュのVol.5 『こばた』

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以前、スーパーの店員が少なくなってきたことを書きましたが、
昨今、セルフレジといって勘定を自分でするスーパーが出現してきました。
買った商品のバーコードを自分でピッと読み取り機にかざしていき、
最後に清算ボタンを押すだけ。いたって簡単です。

どうして万引きが防げるのかというと、商品の合計重量で判るとのこと。
つまり、清算前と清算後のカゴの重さが同じならOKというわけです。
これは人件費が節約できますから瞬く間に広がるでしょう。
スーパーの店員はますます少なくなっていくことになります。

駐車場も自動化が進んできました。いわゆるコインパーキング。
駐車スペースの番号を押して清算すると、車止めのゲートが閉じて出車できる仕組みです。
駐車券の紛失もなくなるので便利この上ない。
都市の空き地はこうしたコインパーキングが多くなっています。

ところがこうした自動化、機械化は、
地域にしてみれば雇用を奪われていることになります。

つまり、駐車場係のオジサンはレジのパートさんと同様、機械に代えられてしまう。
それにこうした自動機械のメーカーは大手の会社ですから、たいがい地元の資本ではない。
下手に設置すると、雇用も利益も他の都市(企業)に奪われてしまうことになるのです。

タバコやジュースなどの自動販売機も同じです。

以前はどこの町にも煙草屋さんやラムネ屋さんがあり、
お婆さんが道祖神のような優しい顔で座っていました。
店にはたえず近隣の人たちが立ち寄り、他愛もない世間話を交わしていました。

今はひと気もなくなった商店街の片隅に「こばた」(右読み)などと書かれた看板や
大正モダニズムを感じさせるショーウインドウに出遭うと、
何かしら古き良き文明の残骸を見つけたような気になります。

私たちの社会は、何が哀しくてああした純朴なものを打ち砕いてきたのか。
この先、どんな社会を望んでいるのか・・・なんて書生じみた怒りすら感じます。

ともかくもそうした店はなくなり、代わりに自動販売機という不夜城のように明るい機械が、
こんな山道に?と思うようなところにまで立っている。

余談ですが、こうした自販機は全国で550万台あるそうです。
総売上金額は2兆3千億円(農業国内生産高の1/4)。
1年間の電気使用量は55億2千万KW以上(東京電力の発電量の約20%)。

機械化といえば農作業もそうです。田植え機、トラクター、コンバイン・・・、
作業は飛躍的に楽になりました。
しかし、同時に農作業が孤独になったという声をよく聞きます。
昔の田植えや稲刈りは家族総出、あるいは村人も手伝っての一大イベントでした。
稲刈り後の休暇は村人そろっての慰安旅行・・・。

例を挙げればキリがないのですが、総じて、機械化、自動化、
つまり地方に都市経済の波が押し寄せるほど、地域の雇用・利益・文化、
さらには地元のコミュニティすら失われていくということを
私たちはもっと真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

貧しさから逃れるため、貧しさを支えていた人々の知恵、深い絆、温かい思いやり
といった社会的財産まで一緒に打ち砕いてしまう。
その失った財産の大きさ、かけがえのなさ・・・。


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