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極短編・携帯小説を書くコミュのある森の王女の物語

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昔々あるところに、森の王様がいました。
森の王様には、美しいお妃様と逞しい王子たち、そして幼い王女がおりました。
あるとき、森は恐ろしい悪魔に襲われ、丸焼きにされてしまいました。
王様と王子たちは、森の騎士たちとともに戦いましたが、悪魔にやられてしまいました。
王女は、騎士の一人に連れられ、森の仲間たちとともに逃げましたが、騎士も仲間たちも、追って来た悪魔に次々とやられてしまい、とうとう王女一人になってしまいました。
悪魔の王が、王女を捕らえようとしたその時

まばゆい光りとともに現れた影が、王女を連れ去って行きました。

それからどれだけ時が流れたでしょう
王女は、人間の子供になりました。
しかし、人間としての王女の暮らしは、決して楽なものではありませんでした。
両親は酷く厳しく、特に母親は王女の体に消えない傷が出来るほど激しく叩き、心が壊れてしまうほど、辛く厳しく当たりました。
王女はいつも思っていました

―誰か助けて―

こんな辛い思いをするくらいなら、死んでしまいたい。
何度も自ら命を絶とうとしましたが、その度に何か大きな力に救われるように生き延びました。

あるとき王女は、一人の男と出会い、恋をしました。
やがて二人は、同じ記憶をがあることに気付きました。
男は言いました。
悪魔の王から救い出したのは自分だと。
王女はそれを信じ、男と共に生きていくことを決めました。

けれど、しだいに王女と男の心はすれ違い、離れはじめました。

そんな頃、王女は、光を携えた男に出会いました。
その男は、強く、美しく、知恵と勇気を携え、王女を守るのに、最も相応しい人でした。

光を携えた男は、王女の手を強く握りました。

それはまるで、燃え盛る森の中から連れて逃げてくれた、あの騎士のように、強く優しいものでした。

そして、王女は気付きました。

この人こそが、悪魔の王から救い出してくれた、光とともに現れた影だったのだと。

そう、あの男は嘘をついていたのです。
あの男こそ、森を襲い焼き払った、悪魔の王だったのです。
森で見た幼い王女が、美しく成長した姿に欲を出し、我が物にしてしまおうとしたのです。

その後、王女は、再び悪魔から救い出してくれた騎士と共に、幸福に暮らしました。

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