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Visionary ArtコミュのbeinArt International Art Collective

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http://beinart.org/info/jon-beinart.php  
 http://www.myspace.com/beinart




ジョン ベイナートというアーティストは世界中のシュールリアル、ファンタスティック、ヴィジョナリー アーティストの情報を集め、 インターナショナルな中心的オンラインギャラリーを構築し、かつ出版活動をしています。


beinArt Surrealist Art Collectiveに参加しているアーティスト達のインタヴュー。

ジョン ベイナート自身の個展の様子です。


ジョン ベイナートのインタヴューがアップされました。


Outsider Art &Visionary Artのトピックでも触れましたが、彼の活動に関する分かりやすい総論がMetamorphosisシリーズの二巻目の冒頭にありましたので、全訳をのせたいと思います。






このMetamorphosisシリーズの出版を通して私が目指していることは、個性的な想像力を優れた技術で妥協せず表現している芸術家達を広く知らしめることである。このMetamorphosisで見ることができるものは、現代芸術のトレンドに抵抗しつつ、また広がり続けている具象画家達の動向であり、彼らは自らの真に芸術的なヴィジョンを堅持しつづけている。

 コンテンポラリー アートの世界における境界線を破壊する熱中は、具象芸術への否定的な姿勢へと帰結してしまった。抽象絵画やコンセプチュアルアートといった新しい何かを追求する全的な熱中は、時代を超えた普遍的な伝統の価値を無視させてしまったのである。

 しかし具象芸術家にとって幸いなことには、イメージを創造する専門的技術は西洋文化に根付いて高く尊重されており、芸術的技術への情熱はいささかも損なわれていないのである。具象芸術家達による抵抗勢力は時代に合ったファッショナブルな試みをしており、公的なギャラリーや美術館、あるいは出版の領域に対して主張し続け、新たな参入の余地のために活動している。
Metamorphosisではそういった50人の芸術家を紹介している。

 カーステイン アンダーソン(Ignition Publishing/Last Gasp,2004)は「ポップシュールレアリスム」(ザ ライズ オブ アンダーグランド 編)の中でロバート ウィリアムズによる「ダヴィンチへの大衆化」と題したエッセイを紹介している。

「私は侮辱や報復について言おうとしているのではないが、第二次世界大戦の終わりごろに注目してみると、アメリカあるいは国際的な美術の世界が集中的に奮闘してきたことはグラフィックあるいは彫刻といったものを全く非再現的な抽象絵画、準抽象表現の領域へもっていくことであった。そしてそれは数年後にミニマリズムとコンセプチュアル理論の前提となっていった。このことが本質的に意味することは50年間、世界の実質的な有力アート ブローカー達は具象的な絵画、デッサン、彫刻を完全に美術界全体から排除したということである。例外としてはごく一部のキッチュなポップアートのみであった。
 このことは上流階級の鑑定家達にとっては都合よく満足できることであった。二つの問題を除いては。まず、 具象芸術が何らかの未知の理由で抑制された20世紀半ばから遡っても、具象的なコミュニーケーション言語は石器時代にまで到るヨーロッパの複雑で独自な地域性に源流があるということである。また、具象表現の危機は必然的に異なる社会性、コミュニティをつくらざるを得なくするだろう。 そしてその結果、恐らくは具象表現を抑圧しようとしてきた如何なる流行スタイルも見劣りするようになってしまうだろう。」
  

 これからを担う多くの芸術家達をすでに影響力にのある他の芸術家達と一緒に取り上げる理由は、HR Giger, Paul Booth, Ron English, Lori Earley,Chris Mars, Michael Hussar といった洗練された現代的表現とともに互いに輝くようにするためで、それによって未知の芸術家達を相対比較する形で世界中の美術愛好家達に紹介する機会をつくるためである。

 なんらかの形でそれぞれの作品は互いに関連しあったテーマにおける集中によって同様の美学を共有しており、一方でこの本の中で紹介されている芸術家達はそのヴィジョンにおいてそれぞれが独自である。彼らは共通の協議事項に順応することはないし、マニフェストに従うこともない。私はSurreal, Fantastic, Visionaryという大雑把でしかない言葉によって、なんら決定的なラベルを貼らないような形で語ろうとしている。
 芸術運動における定義は20世紀前半よりもさらに流動的であり、そのような慎重さを要する仕事は後の歴史家に任せることが私は賢明であると思う。かつての時代においてはしばしばその指導者が特定され、また原理原則と密着したものであった。

 
いわゆる芸術運動の在り方はインターネットの発明によって劇的な変化と拡大を促された。情報のグローバリゼイションは全ての芸術家個人に、今日の芸術を絶え間なく展開させるための手段を与えたのである。


 私は偶然に、このアートシーンにおける現在の役割へと引き寄せられた。始めにウェブサイトを作ったときは自らの作品を公開するためであった。それまでアーティストとして自分は孤立しているように感じていた。コンセプチュアル アートや抽象芸術からの疎外感を共有している友人は僅かであり、美術教師から我々のデッサンや絵画はイラストレーションであると批判されてきたのである。しかし、内なる複雑な想像の世界を表現するために、そのような批判が技術を磨くことを辞めさせるものとはならなかった。

サーチエンジンや、果てしなくリンクし続けているサイトによって私はヴァーチャルなラビリンスへと導かれた。そこには私の興味と関連していながらも人目につかないままでいた今日の芸術家の存在があり、さらに彼らは高い技術レベルに到達していたのである。彼らはまた、内にある奇妙なイメージを創造することを自らに課し、その表現衝動を高め続けていたのである。

 インターネットを通して、私自身が国際的なムーブメントの一部になっているように感じ始めた。自分の絵をウェブ上で公開するようになってから数ヶ月後に幾人かの友人の絵を紹介するゲストギャラリーを付け加えた。彼らは作品作りに非常な集中をしており、自分たちのプロモーションに割く時間とエネルギーが少ししかなかった。 それから私は自身のサイトで紹介する新たなアーティストを探すことを始め、自身のポートフォリオを見せることよりもアーティストの集合体を速やかに広げていくための中心的オンラインギャラリーのほうへ集中するようになり、それに夢中になってしまった。 この時点においてはウェブサイトのタイトルは the Underground Australian Art Collectiveであり、それは直ぐさまポピュラリティーを獲得し、国際的にアピールできるようになった。世界中からアーティストの申し込みが押し寄せることで、私の当初の心配は消え、Intenational Surreal Art Collective-www.beinArt.orgとして立ち上げることになった。

 ここ数年でこのプロジェクト自体が自身の命を持つようになり、ドミノ現象となり、ブログやEメールによる紹介、そしてソーシャルネットユーザーによって情報ソースが運ばれ、無数の人々の注目を得るようになった。そのことは同じような方向性をもったアーティストやアートの理解者による国際ネットワークを確立することを助けた。私にとってもっとも嬉しいことは beinArt Collectiveが 新しい芸術家達にとって互いにアクセスしやすい状況をもたらしたということである。ウェブサイトを通じてアーティストどうしがコンタクトを始め、それがきっかけでグループ展をするようになったことを聞くのは素晴らしい。

 私はここ数年の間に成長してきたこのムーブメントを見守ってきた。そして具象芸術に対する好意的な姿勢への転換というものを観察してきた。私が出会った人々は他のどんなスタイルのアートよりも、具象的イメージのほうにより夢中になった。詳細な解説を読む必要のないイメージのほうに人々はより親しみを感じるのである。人々は一瞬でアーティストの世界に自らを投影でき、自分なりの解釈をすることができる。この美学は瞬時に訴えかけるイメージとして人々を惹きこみ、より深い意味を考えさせ、あるいはシンプルに視覚体験として楽しませるのである。

 私はこのMetamorphosisのシリーズとthe International Surreal Art Collectiveがこれからも人々の目を新しい具象表現と向かわせ、学術上の研究資料となっていくことを願っている。あるいは学芸員やコレクター、そして批評家達の手に渡っていって欲しい。そうすればMetamorphosis2の中に掲載されている芸術家達は彼らにふさわしい正しい位置づけを美術史の中に見いだすことができるだろう。

 ジョン ベイナート  www.beinart.org

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