ジュリー・クルーズは、80年代終盤を彩った「ツインピークス」というカルトドラマのテーマ・ソングを歌ったことで一躍脚光を浴びた。 Dリンチ&アンジェロ・バダラメンティと組んだ傑作1stアルバム「Floating Into The Night (89)」および(Dリンチ名義)ビデオ作品「Industrial Symphony」でツイン・ピークス同様カルト的人気を得る。 暗く、気だるく、幻想的なイメージはまさにドラマの印象そのものだったが、それが逆に災いして、ドラマがブームの終焉を迎えると共に、彼女の露出度も少なくなっていった。 2ndアルバム「Voice Of Love」(93)も、幻想&ホラー要素の強い素晴らしいアルバムだったが、全く話題にならないまま表舞台から消え去った。 2002年、近年のホームグラウンドであるテクノ・エレクトロニカ路線で、約10年ぶりとなるアルバムを発表。