http://
▼また、「世界」８月号では、野田正彰の連載「虜囚の記憶を贈る」が始まった。渋谷のサイゼリアで最後のページを読んで、思わず落涙してしまった。「世界」を読んで泣いたのは初めてだ。
日中戦争の被害者である中国の人々の聴き取りを纏める、この連載は、丁度、日中戦争の加害者・日本兵への聴き取りを纏めた傑作『戦争と罪責』と、一対になるだろう。
この人は、命の底からニッポンを憎んでいる。燃え上がる憎悪が、善意や良心を、圧倒してしまおうとしている。その自らの精神の危機を、他者の苦しみや絶望、地獄を描いて形にすることによって、辛うじて救っているのではなかろうか。
そう思わせるほど、酷烈なものを感じる。少し奇妙な表題は、彼の精いっぱいの“知恵の塊”だろう。
▼また、「世界」８月号では、野田正彰の連載「虜囚の記憶を贈る」が始まった。渋谷のサイゼリアで最後のページを読んで、思わず落涙してしまった。「世界」を読んで泣いたのは初めてだ。
日中戦争の被害者である中国の人々の聴き取りを纏める、この連載は、丁度、日中戦争の加害者・日本兵への聴き取りを纏めた傑作『戦争と罪責』と、一対になるだろう。
この人は、命の底からニッポンを憎んでいる。燃え上がる憎悪が、善意や良心を、圧倒してしまおうとしている。その自らの精神の危機を、他者の苦しみや絶望、地獄を描いて形にすることによって、辛うじて救っているのではなかろうか。
そう思わせるほど、酷烈なものを感じる。少し奇妙な表題は、彼の精いっぱいの“知恵の塊”だろう。
|
|
|
|
|
|
|
|
野田正彰 更新情報
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
