スラムダンク（続）書いてみたコミュのBottoms up 74

試合開始早々

両チーム主導権を譲らない

海南４　陵南５


陵南の攻撃



植野、越谷でボールを運ぶ



神宮寺『どう来る』


植野横目に田岡の顔を伺う


植野『・・・』

田岡『・・・』


田岡静かにうなずく


ボールは仙石へ


マークは沖


沖『さぁ来い』


姿勢を低くし沖と向き合う仙石


仙石『うわぁ、隙がないや』

沖『（姿勢が低い・・・抜きに来る）』



ダム！


沖『（来た！）』


仙石のフルドライブ


キュキュ！


しかし、これを読んだ沖が目の前に立ちはだかり抜かせない


仙石『む』

沖『・・・』


仙石ボールを植野に戻す



沖『逃げたか』

仙石『時間はたっぷりありますよ？沖さん♪』


越谷『（やっぱりそう簡単には仙石でも沖相手じゃ抜けそうにない）』

植野『（それなら、作戦通りに）』


福留『ヘイ！！』

福留がハイポストでボールを要求


砂川『こいつＣプレーできるのか』


神宮寺『・・・？』

奥本『魚田がローポストで待機？』


魚田『・・・・』

高沢『なんだ・・・』


沖『高沢！魚田から目離すなよ！』

高沢『わかってる！』


魚田『・・・・』


福留にボールが渡る


キュキュ！



植野『ヘイ！』

越谷『福留！』


植野、越谷が同時に動く

ボールをもらいに福留に走り寄る


奥本『チッ』

神宮寺『シザーズ！』


砂川『手渡し！どっちでくる！８番か！？９番か！！』


植野、越谷が福留の横を通り過ぎた



砂川『ちぃ！どっちだ！！』


その瞬間福留がターン、ゴール方向を向く

植野、越谷はボールを持っていない


砂川『おとりか！』


福留その場でジャンプシュート



福留『きぇえあああ！！』


奥本『うお』


ザシュ


海南４　陵南７



田岡『よし』


砂川『チッ』


高沢『砂川、おとりには気を取られるな。８、９番がゴール下に突っ込んできても何もできやしない。おれが後ろにいる』


砂川『・・・わかりました』


沖『気にするな！攻めるぞ、切り替えろ』


一同『はい！』


海南の攻撃

ダム・・・ダム・・・


神宮寺『ここで調子に乗らせるわけには行かない』


神宮寺から高沢へボールを入れる


そこから沖へ


グッっと腰を落として仙石の動きを伺う


仙石『♪』

沖『ほぉ（いいＤＦだ）』


ボールを神宮寺に戻す


仙石『あれ？』

沖『時間はあるんだろ？』

仙石『ニヤリ』


神宮寺『あの二人、火花散らし合ってるし・・・まだ出番は早いですよ沖さん』


再び高沢へボールを入れる

そして自ら中へ切れ込む


植野『またＣプレイか』

魚田『来るなら来い』

福留『・・・（準備ＯＫ・・・）』


しかし、ボールは神宮寺ではなく

３Ｐラインでマークを外した奥本へ


パシッ


奥本『ナイスパス！』


越谷『げっ！（しまった！神宮寺に気をとられて）』



奥本『これで同点！』


スッ！


ザシュ！



奥本『うし！』



海南６　陵南７



奥本『なんだって！？なんで２点！！』


審判『いいや、線を踏んでいたよ』


奥本『はぁあ？？？そんなわけ』

沖『よせ、奥本』


田岡『ふむ、なるほど』


高頭『・・・・』



その後も両チーム一歩も譲らず



陵南は再び福留へボールを集め点を重ねていく

一方海南はセオリー通りにパスを回して隙を突き得点を重ねていく

両チームとも時間いっぱい使って点を重ねる


その結果、点差は開かず


海南１４　陵南１５





武里席


黒澤『あの１３番を中心に攻めるつもりか陵南は』

河合『俺たちの時とは違う戦法やな』

鈴木『ターンオーバーの数も異常に少ないな』

山田『シュートもほとんど外してない・・・』

遠藤『思った以上に良い選手ですよ、あの１３番。それよりも・・・』




湘北席


ﾘｮｰｽｹ『強い・・・強いけど・・・何か変だ』

小林『え？どした？』

赤熊『何か違和感がある』

流川『・・・・』

ﾐﾁﾊﾙ『ぬぁああにしてんだ海南のやつら！！』

小林『え？・・・え？』

三谷『海南が本気で攻めればもっと攻撃的な戦法で来るはず』


赤木『うむ・・・。まだ海南は様子見範囲を出ていない・・・ということか』




三井魚住席


魚住『何か不気味だ、全力で点を取りに行っている綾南に対して・・・』

三井『あぁ、なにか。淡々と点を重ねている海南、何か狙ってるのか・・・』

魚住『何より、両チームのエースの得点が少ない・・・』



陵南の攻撃



仙石『ヘイ！』


砂川『今度は仙石がボールをもらいに！？』


キュ！


仙石が通り過ぎてから福留がターン


砂川『仙石はおとり！？くそ！！』


慌ててシュートチェック

ダム！


その瞬間ドライブで抜き去りゴール下へ突進


高沢『コイツ！一人で突っ込む気か』


高沢がフォローに来たのを確認しゴールしたでストップ

シュートモーションに入る


高沢『甘い！』


しかし福留飛ばず


高沢『フェイク！？』


福留『きょええええあああ！』



ドン！

高沢『しまった！』


ザシュ！



審判『ファウル５番！カウントワンスロー！』



陵南ベンチ『ヨッシャーーフクサン！！！』



奥本『打つたびに奇声発しやがって・・・うるせえやつ』



沖『強い・・・特にＯＦ力は相当・・・』

神宮寺『むぅ・・・』


田岡『いいぞ福留、これで・・・ふっふっふ』



高頭『魚田、仙石がいるにも関わらず、あえて１３番で来るか』



沖『ウズ・・・ウズ・・・』



神宮寺『沖さん・・・』


奥本『チッ・・・ストレスたまっちまうぜ』




福留がボーナススローも決めこの試合初めて４点差まで開く





海南１４　陵南１８



１Ｑ残り１分