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Vintage Fly Fishing Tacklesコミュのシルクラインについて

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シルクラインは非常に素晴らしいラインで決して前時代的ではなく、PVCラインに比べてクセがつきにくいとか同重量でも細いので風の抵抗を受けにくいとか、利点が多くあるのですが、いかんせん高価すぎる、と手を出さない人が多いのも事実。
また手入れの面倒さを欠点にあげる人もいます。
それぞれのメーカーによって特色もあり、実際メインでシルクラインを使っている人は極く少ないようです。
そんなシルクラインの情報、いろいろお待ちしています。

コメント(5)

ぼくが最初に買ったシルクラインは英国Kingfisher製のものです。
このラインは1900年代初期に原型が作られていて、現在でも通用するシルクラインのパイオニア的な存在のメーカーです。とは言ってもナイロンのフライラインが1950年代に登場するまではシルクラインが全盛だったわけですが。
ちなみにシルク以前は馬の尾を編んだラインだったようですが、これはまだ手に入れたことも使ったこともありません。

KingfisherフライラインはDTでNo.1(DT3くらい)、No.2(DT5くらい)、No.3(DT7くらい)の3種類が70年代初期から日本に入っていて(ティムコが扱っていました)、30ヤードで12000円ほどもしました。しかしコートランドのDTラインが10000円くらいもしていた時代なので、そう高いというほどでもなかったのかもしれません。

ぼくの持っているラインはNo.1とNo.2です。DT3とDT5くらいなのですが、この「くらい」というのはシルクラインがAFTMA規格ではないから重量が少し違うからなのです。DT3でもPVCラインのDT3Fに比べて太さはそれくらいかやや細いくらい。しかしラインの乗り方がDT3.5くらいでしょうか。DT5のほうもDT5.5くらいです。

シルクラインは通常コーティングしていませんので、グリスを擦り込んでやる必要があります。使い終わったあとは乾燥させて(専用のラインを巻き取る乾燥器具があります)、グリスを擦り込んで収納し、使う前日あたりにまたラインをリールから引き出してグリスを擦り込む、というのが一般的かな、と思います。
グリスはぼくの場合フランスのThebault(ティボー)を使っています(つるや釣具店で売ってます、1500円くらい)が、Mucilin(ミューシリン)の赤ラベルも使います。Mucilinは安いので見つけたときにまとめ買いしておきます。
ぼくの場合、グリスは指(親指と人差し指と中指)で取って擦り込みます。
面倒といえば面倒ですが、これが楽しい作業になってくるから面白いものです。

シルクラインはグリスを擦り込むとフローティングになり、グリスが落ちてくるとインターミディエイトになります。PVCラインほど浮力は高くないですが、そのためドラグはかかりにくいと言えます。
使っている途中でラインを木の枝にかけて乾かすこともありますが、こういうために古いHardyのスプリットケーンロッドはロッドのバットに収納式のスピアが備えられているものが少なくありません。このリーバーシブル・スピアを出してロッドを地面に突き立てておくわけです。その間ワインを飲んだりしてのんびりします。
なんと優雅な釣りでしょうか。

1920年代頃からスピアはアルミ製になりました(Houghtonなど)が、ぼくの持っている1907年製のHoughton10ftはブラス製のスピアです。ちなみにこのロッドは102才ですがバリバリ現役でものすごく美しいループでラインを飛ばします。
通常10ftのHoughtonは7番ラインですが、この1907年のは6番でも使えるくらいしなやかです。

なおご存知かも知れませんが、昔のスプリットケーンやグラスの竿にはトップガイドとバット(ストリッピング)ガイドにメノウが使われていますが、これはシルクラインでガイドに溝が切れないようにとの配慮からです。同様にリールでもメノウラインガードがついているものはシルクライン対策です。

話が逸れましたが、Kingfhserシルクラインは濃い焦茶色で、表面のザラつきはそこそこあります。しかし風の中でも真っ直ぐなラインが出せますし、個人的にシルクラインの感触はシリコンコーティングしたPVCラインよりも心地良いです。
そしてシルクラインはPVCラインと違って耐用年数が桁外れに長く、ちゃんと手入れしていれば40年以上平気でもちます。PVCラインのような癖もつかないし、ひび割れてもこないのです。
ただこのKingfisherはおそらく現在、新品は手に入らないと思います。
海外のインターネット・オークションではKingfisherをたまに見かけますが、非常に高く(プレミアがついている)定価以上ということもざらです。
一度サーモン用の40ヤードDT11くらいのを見つけてゲットしようとしましたが、取れませんでした(泣)。

↑Kingfisherラインの箱
シルクラインのケアのためのグリスについて。

日本で入手できるものの中では品質はThebault(ティボー)が最高だと思います。
ちょっとだけ高価ですが、素晴らしいグリスだと思います。
あと赤ラベルのMucilin(ミューシリン)は安価で(とはいえThebaultよりも2まわり以上小さい)気楽に使えるところがいいです。
フランス製のPhoenixのシルクラインには標準で付属しています。
以前は小さなブリキ缶に入っていて雰囲気があったのですが、現在はプラケース。古いブリキ缶に詰め替えて使うのがいいかもしれません。
ちなみにミューシリンは緑ラベルもありますが、こちらはシリコンオイル。シルクラインには合いませんのでお間違えなく。
PVCラインやフライにはこの緑ミューシリンが使えます。

↑左:Thebaultのシルクライン用グリス
↑右:Mucilin赤ラベル
アメリカにもシルクラインは各社あって、CortlandがちゃんとしたPVCラインを作るまでは多くがシルクラインを使っていました。
多くはレベルラインですが、レベルラインはターンオーバーが強く、軽いフライでは水面を叩くほどの勢いでターンオーバーします。レベルラインは使いようによったら、例えば重いフライ(ダブルフックのサーモンフライや軽めのチューブフライ)には効果があります。

これはアメリカのASHAWAYというシルクラインでAFTMA規格ができる以前のHCHというサイズですから現在(のAFTMAでは)DT6Fというところです。
このHCHというのはメーカによって差異があり、例えばメーカーがCortlandでしたらHCHはDT8F、メーカーがNEWTONとSUNSETだったらDT7F、メーカーがSCIENTIFICとGLADDINGだったらASHAWAYと同じDT6Fということになります。
このメーカーによってバラバラな規格がいまいち納得できませんね。

ASHAWAYは非常に高品質なラインです。なのでパッケージも豪華です(笑)。
箱じゃなくて缶、しかも収納しやすくできています。
古いシルクラインは何本も使っているのですが、今欲しいシルクラインとなるとやはり「Phoenix Silk Line」でしょうか。
http://www.phoenixlines.com/

非常に品質が良いラインで、ぼくは一度も使ったことはありませんが、きれいに編み込まれた表面を見ただけでゾクッとします。
ただ新品のシルクラインはグリス処理をされてはおらず、馴染ませるには何度もグリスを塗っては乾かし、塗っては乾かししないといけません。
Phoenixのシルクラインには2色があり、ナチュラルとグリーンですが、どちらも捨て難い。いや2色とも欲しい。
先に買うとしたらナチュラルでしょうけど、日本で買うとトラウトライン(DT30yds)
35000円くらいするんですよねえ。高いなあ。
Phoenixのサイトから通販できますが、これだと25000円ちょっと+送料。サーモンライン(DT40yds)でも31000円ちょい+送料。
サーモンラインは日本でたしか5万円近くしてましたから、安いかもしれません。

だれかお持ちの方おられましたら、使い心地などお知らせ下さい。
はじめまして、シルクラインこれは一生物です。実はビンテージものではないのですが、普段はDT3のシルクラインを使用してます。これ手入れしながら使い勝手のよいものにするには大変手間がかかりますよねえ〜。
私が使っているのはヤノシルクラインです。これもなかなかの逸品物です。
気に入って使ってますよ。

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