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能を楽しもうコミュの能の演出

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一、基本的な考え方
 能は能舞台という特殊な舞台で演じられるが、そこでは何ら場所を説明する舞台装置や大道具は用いられない。作り物とよばれる簡単な構造物が用いられることがあるが、実際の形を模しただけのもので、ほとんど話(謡)によって場面を観客に想像させることで済ませている。小道具もきわめて少ない。したがって演出もきわめて動作に無駄を省いたもので、一般に極端な(大げさな)動きを避ける。能面はもちろん中間の表情だが、人の顔(直面)も極端な表情をせず、わすがかな動きで感情を表現をする。謡の進行と同時それと補完する形で進められる動作を所作という。また所作以外に、直接劇の筋とは無関係のない(多くは感情の動きそのものを動作で表現する)舞(序の舞・中の舞・楽・男舞など)や働きといわれる部分がある。所作・舞・働きは単純ないくつかの型が複雑に組み合わせられ構成されている。
 能は演出者がいない(最近は実験的に行われている)。能の主演者が能の演出をする。能のテーマは感覚的なものなので、シテ一人の力量が大きく左右する。型が一応決まっているので、ワキ方・囃子方・地謡方が一同に会すれば直ちに能はできるが、本番前に必ず一度のリハーサル(申し合わせ)が行われる。

二、代表的な型
 シオリ 指を伸ばした手を目の近くにもっていき、泣くことを表現する。両手同時にする場合を「両シオリ」という。
 テラス 面を少し仰向きにする。一般に喜びなどの明るい表情や遠くを望む表情を作る。その反対に面をうつむきにすると悲しみの表情になる(クモル)
 足拍子 足で舞台を踏み鳴らす所作。一ツ拍子・二ツ拍子・四ツ拍子・刻み拍子・留拍子などがある。
 その他基本的な型として、「サシ込」「開き」「左右」「上げ扇」「合掌」などたくさんある。
 一曲の能は、こうした型が複雑に組み合わされていることは、前に述べたが、だからといって能の表現が形式的になるのではない。逆に形式を通して能の主題である感覚的なものを表現しているのだと考えたい。演者によってこの型は随分と変えられ、したがって一曲の印象はまったく変わってしまうことがある。
 能によっては別の型をもっていて、演出が変わってしまう「替えの型」がある。これを「小書」とよぶ。美しい名前や変わった名前がついていることが多い。
 美奈保之伝(采女) 恋ノ舞(杜若) 懴法(朝長) 村雨之伝(熊野) 勧進帳・酌之舞(安宅) 彩色(羽衣) 盲目ノ舞(弱法師)

三、謡
 詞(セリフ)の部分と節のある謡(歌)の部分とがある。詞の部分は、当時の会話で比較的わかりやすいが、節のある部分は雅語を連ねた、いわゆる美文なので難解である。能をわかりにくくしている原因の一つはここにある。さらに謡の部分は、拍子に合うものと合わないものがある。拍子は地拍子という理論上の拍子で、八拍子である。謡方には弱吟と強吟があり、ともに相対的な音階で、弱吟の場合上音・中音・下音を基本音階としている。

四、番組
 能には室町時代から使われている独自の番組があり、曲名に対する位置によって演者と役柄がわかるようになっている。

五、演者と流派
■シテ方 能の主役であるシテを出す。ツレ・子方・地謡・後見もシテ方が担当する。一般に○○流の能といった場合には、このシテ方の流派を指す。
  現行の流派  観世流  宝生流  金春流  金剛流  喜多流
■ワキ方  能の脇役であるワキを勤める流派。ワキツレも担当する。
  現行の流派   高安流  福王流  宝生流
■狂言方 能の間狂言などの狂言を勤める。狂言として独立したものをも演じる。
  現行の流派  大蔵流  和泉流
■笛方 能の囃子のうち笛を担当する。
  現行の流派   一噌流  森田流  藤田流
■小鼓方 能の囃子のうち小鼓を担当する。
  現行の流派  幸流  幸清流  大倉流  観世流
■大鼓方 能の囃子のうち大鼓を担当する。
  現行の流派  葛野流  高安流  石井流  大倉流  宝生流
■太鼓方 能の囃子のうち太鼓を担当する。能によっては太鼓のない曲もある。
  現行の流派  観世流 金春流

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