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男はつらいよコミュの第35作「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」

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第35作目の「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」に関する話題は
こちらのトピックにお願いします

「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」
マドンナ:樋口可南子
公開日:1985年8月3日

コメント(15)

失恋して柴又を去る、というパターンとは
少し違うので面白かったです。
ずっと気になってたけど浦上天主堂ではなかったのですね。
樋口可南子がきれいでしたハート達(複数ハート) 大家さん役の杉山とく子さん寅さんシリーズには欠かせない名脇役! 谷よしのさんもね!
樋口可南子さんは今の方が綺麗な気が…
そんな歳の取り方いいなと思います。
おばあちゃんが良かったな〜
キリシタンの文化も美しいし、全体的に爽やかな雰囲気の作品ですよね。
お婆さんが転んでしまって それを助けたのが出逢いで
「冷たかもんでも ごちそうするけん」
そう言って お婆さんが持ってきた物が
「水」かよって(心の中で一人ツッコミ)
そしたら「焼酎」で思わず私もビックリとっくり(おちょこ付き)


博さんが「俺も兄さんのコーチを受けたんだから」の台詞に
思わず微笑んでしまいましたわーい(嬉しい顔)
久々に見ました。
忘れている部分がかなりありましたが、やっぱり面白いです。
電車のシーンは物悲しさがありますね、いつも。
寅さんと博さんのサシで飲んでる姿を見てみたいなぁと思いました。

コメント少なっあせあせ
確かに強烈なインパクトはありませんが、意外と笑えるところ多いです。

35作にして恋愛塾と言っても、既に似たようなストーリーが多いのは痛いところですねあせあせ(飛び散る汗)
確かにジュリーの回と真面目で恋愛ベタな青年に女の口説き方を教えるのはかなり似てますね。
でも樋口可南子さんも綺麗だし、良い作品です。
今はソフトバンクのCMのオバサンのイメージが強いのでこんなに美人だったとは驚きました。
冒頭の夢は「姥捨て」がテーマで寅さんが辛い役目を引き受けるのですが、おばちゃんを背負おうとして腰砕けになります。漁村で倒れた老女を助けたことが物語の発端になり、夢から覚めると、行商人の谷よしのさんの荷物に寄りかかって寝ていました。下宿の大家の杉山とく子さんや民夫さんの秋田のご両親など、登場するお年寄りに不幸な人は一人もいません。

主題歌がゆったりと情感豊かに歌われる中での寅さんの旅は雲水さんと同行のようですが、「噂の寅次郎」の蓬莱橋(静岡県)の大滝秀治さんとは違って寅さんの女難の相を見抜いた様子はありません。中盤の御前様が法事に見える場面で、盆は稼ぎ時だというセリフがあり、お坊さんのけっこう人間的な正直な面も垣間見えて、寅さんがキリスト教に宗旨替えしたつもりになっているところも本作の魅力になっています。

若菜さんのお祖母さんが人生最後の夜に旅のオッサン二人に焼酎とタコを振る舞い、踊りまで披露して床に就いたのは、幸福な最期だったとか言いようがありません。寅さんが神父さんを呼んで会葬者も大勢見えて、墓堀りまで精を出す(土葬が一般的らしい)手際の良さは、過去に恩師やマドンナの死で立ち回った経験が生きています。五島の教会のステンドグラスが立派で、子どもの歌う賛美歌が綺麗でした。寅さんの十字を切る姿もそれなりに様になっています。

満男君が音楽家になりたいと思うのは夢があって良いと思います。私の姪は中学の時に時に始めたフルートで音大生になりました。博さんが理科や数学の勉強から逃げるなと言い聞かせるのに対して、おいちゃんは学校の勉強は役に立たないと言います。映画の4年後に会社員になった私は仕事で数学も理科も必要でした。満男君の夏休みの宿題は英語に少しだけ手を付けた様子です。美保純は「男はつらいよ」登場の2年くらい前の深夜放送で、小学校の自由研究の宿題としてナスの実にアルミホイルを被せて育てて色付くかどうかの実験で賞をもらったと話していました。若菜さんの写植、民夫さんの司法試験など、勉強の意味について考えさせられる内容も含んでいます。

司法試験に向けた猛勉強中の民夫さんの部屋は、ベートーヴェンだらけです。時代はCDに移り変わる途中ですが、民夫さんのライブラリーはLPレコードが三枚くらいしかなく、ドイッチェ・グラモフォン(クラシック音楽のブランド)のトレードマークの黄色を基調としたジャケット写真はカール・ベーム(法学博士でもある指揮者)です。「男はつらいよ」にベートーヴェンが登場することが多いのは、刻苦/精進の先に恋愛成就も含めた幸せがあるという登場人物の信条が垣間見えます。若菜さんの部屋には赤いラジカセがあって、なんとなくポップスがお好きで、音楽の趣味で意気投合するのは難しかったかもしれません。美保純と同い年の私は、当時、民夫さんと同じようなぼろい下宿で暮らしている大学院生でした。専攻の化学の勉強に行き詰まりを感じ、オーケストラ活動も伸び悩んでいたので、民夫さんの心境が分かり過ぎます。

(次のコメントへ続く)
(続き)

寅さんが若菜さんの下宿を訪ねた時に流れたのは明るく素朴なメロディーでしたが、本来のマドンナのテーマは郷愁あふれるメロディーで、ワット君のお姉さん(藤村志保)や大洲の鞠子さん(真野響子)と共通でした。ちょっと声を掛けるだけのつもりが深入りしていく寅さんの心情が窺え、ワット君と大竹しのぶの「恋愛塾」を務めたこと、鞠子さんを探して駆けずり回ったことなど想起しているようです。

TOPPANの大きな看板が映るのはスポンサーのCMに違いありませんが、若菜さんの忌引き休暇が長引いただけで居づらくなった退職に追い込まれたのは他の会社だと思いたいです。再就職の面接の場面は、応募者が4名もいてあからさまな圧迫面接を行っていて、平成/令和ならブラック企業の烙印を押されそうです。めでたく就職が決まって、気晴らしに朝日印刷のメンバーの野球に参加し、その後はそうめんパーティーです。十年前の「寅次郎葛飾立志編」では、考古学教室と朝日印刷の野球の試合でマドンナに惚れている考古学の先生がピッチャーとして活躍していたけれど、民夫さんは運動音痴っぽいので無様な姿を晒したかもしれません。また野球に参加した若菜さんの姿が眩しくて余計惨めな気持ちを募らせたかもしれません。

恐らく若菜さんの趣味のライブでは、前の晩に一睡もできなかった眠気に勝てなかったけれど、レストランでの会話では、秋田の昆虫食の話がけっこう受けて、隣のテーブルの笑いも誘っていたし、海の女と山の男の相性も悪くないと思います。 雨の中の帰宅後に彼女の部屋で居眠りというのも微笑ましく見守ってもらえるはずで、なんで振られたと勘違いするのかウブにも程があります。民夫さんが壁に書きつけた「喝采せよ!喜劇は終わった!」はベートーヴェンの最後の言葉として知られています。

カップルの動向を心配している寅屋の皆さん、あけみちゃんと寅さんの密着ぶりが次作の成り行きを予見しているようですが、マドンナは渥美清の30歳下(樋口可南子さんと中原理恵)までという暗黙の年齢制限を2才はみ出しています。タコ社長との取っ組み合いは画面には登場しませんが、あけみちゃんが傘も持ち出して加勢しているように見えるので流血沙汰にならないか心配になります。

耳の聞こえなくなったベートーヴェンは自殺を考えてウイーンの郊外の田園地帯に引きこもりましたが、民夫さんも失恋の痛手から秋田の自然に回帰する道を選んだようです。お世話になった先生に連絡するあたり、オタク青年(この言葉の登場は数年後)と一線を画しています。松村達夫さんは、高梁での「口笛を吹く寅次郎」の時と同じく寅さんと飲んだせいで酔っぱらって現場では役に立ちません。民夫さんは普段から色んな場面でやたらにコケるのですが、八幡平の清流で睡眠薬を飲もうとしてバランスを崩して、薬を川にぶちまけてしまったのは幸いです。(魚への影響が多少心配です。)八幡平スキー場で3度滑ったことがあるので、民夫さんがシーズンオフの草深いスキー場に迷い出てきた場面には親しみが湧きます。シングルリフトから𠮟りつけるお父さんの秋田弁がほとんど聞き取れませんが、嬉しくて怒鳴っているのは確かです。自殺念慮者を追っかけてハラハラさせられながら、ハッピーエンドに向かって盛り上げるパターンでした。

五島で寅さんがポンシュウに再会し和解したようなのでホッとしました。クリスチャンを気取ることも板についた寅さんですが、ポンシュウは最後まで改心に程遠く、題経寺でこき使われる源公を思い出します。

(終わり)

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