サイレント･ラブコミュの002 婚姻（よっぎ）の法（コリ）

天照天皇の御世にスサノオノミコトの第八代孫で、大国主命の御長子?味鋤高彦命と、?天野生玉命、?天野三隆命の三大臣が国政をとられていた時代に、様々な法を御制定になられた。その時の婚姻の法が、そのまま瀬降（サンガ）に残っていた。 ●婚姻のことをヨツギ・ムスビといい、その式のことをウキアブラと言う。ウキアブラとは酒盛りのこと。適齢になると（適齢とは初潮が始まった時）両親やムレコ、クズコ、クズシリが相談して相手をさがす。相手が決まると男は瀬降分けをして独立する。その時クズシリが、新しい瀬降でウメガイ・ハライをする。 ◆サンガのシンボルであるウメガイ（山刃）とは、ウメ…見事な、ガイ…断ち割るの意味。その形態は、クニツカミがアマツカミに献上したアメノムラクモノツルギと、全く同一の形をしている。しかもこれは出雲から発生した刃物であります。 ◆クズシリとは、サンガの大元締を大親分、その下に透破親分、突破親分さらにその下にクズシリやクズコ、ムレコの頭目がいる。こうした各頭目（お先衆サキシ・オサキ）が【ウメガイ譲り】【ウメガイ戻し】を行う。
●そして、瀬降主の頭上で祝詞を唱え、ウメガイで邪気を払う。新しいウメガイを譲り授ける。この時のクズシリの宣告（ノリアゲ）は、神代の昔、人民が穴から出て、テント張り布張りになった時の勅命の史言（フミゴト）と同じであります。式には、このほかクズコ、ムレコとエラギの一（カミ）が竹笛をもって列席する。続く