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春の雪コミュの豊饒の海(2) 奔馬 詩的美の世界

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2008/2/25   豊饒の海(2) 奔馬 三島由紀夫の世界







暁の寺 に引き続き 首記小説を読みました。

http://myhome.cururu.jp/akitsu/blog/article/81001763770



時は昭和7年、控訴院判事になった 本多繁邦の前に、奈良の大神神社で行われた剣道奉納試合で 松枝清顕の生まれ変わりである飯沼勲(いさお)があらわれる。

若い彼は「神風連史話」に心酔し 腐敗した政治 疲弊してしまった社会を改革しようと決起を計画する。しかしその企ては密告によりあえなく潰えってしまう。彼が目指し 青春の情熱をたぎらせたのは幻に過ぎなかったのか

本多の生きている裁判所の法 論理の世界と対立して、飯沼が純粋な詩の世界への殉じようと情熱をたぎらせる劇として展開していく。豊饒の海第2巻 奔馬。



飯沼の夢の中 「ずっと南だ。ずっと暑い。・・・・南の国のバラの光りの中で。・・・・」の言葉から、

豊饒の海第3巻 「暁の寺」、 タイ国の幼い姫 月光姫(ジンジャン)との出会いにつながっていく。 



仏教の輪廻転生と近代的自我との認識の葛藤・・・三島文学の宗教論 詩的神秘の美の世界に描く作品である。



三島由紀夫の唯一の長編小説であり 彼の哲学の完成?または破滅の最終段階の 命を懸けた思想対立 美の転換成就を書き上げたであろう。 注目すべき巻きであります。豊饒の海 4巻のうち 起承転結の承に当たる「奔馬」が美意識の最大表現となり 作家の死の決意の過程に重要な影響を与えていたと推定されます。

この長編小説 豊穣の海 4部作を脱稿した半年後、 市谷の陸上自衛隊に赴き、割腹自刃を遂げたのである。









三島由紀夫著   豊饒の海(2) 奔馬 

          ほうじょうのうみ ほんば

新潮社より 1977年8月刊行

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