よ〜くねるねるね〜るねするよ
ここが達也の車の中だと気付かせたのは、ミラーに掛けてあるお守りだった。
免許を取ったお祝いに僕がプレゼントした物だった。
後部座席で横たわる僕が意識を取り戻した事に、運転席の達也と助手席の由紀は気付いていないみたいだった。
手と足は縄で縛られ身動きが出来ない。
どうしようもない不安と、いろんな疑問が沸き起こった。
「達也、ごめんね。こんな事に巻き込んじゃって」
由紀がそう発したのは、由紀と達也のアリバイは、お互いがお互いを証明するものに過ぎないと気付いた時だった。
「もうすんだ事なんだから謝るなよ。言っただろ、俺はお前の為なら何でも出来るって」
少しの沈黙の後、達也は言った。
「お、おい、お前ら。ど、どういうつもりだ」
やっとの事で言葉が出た。
「やっと気付いたか。ごめんな、祐介。お前は悪くないんだけど、死んでもらう」
驚いた様子もなく、飄々と達也は言った。
「どういう事だ？」
即座に返した。
「“犯人が最期に自殺”というシナリオが必要なんだ」
達也が言う。
「死ぬ前に全てを教えてあげるね」
そう言って、由紀は語りだした。
免許を取ったお祝いに僕がプレゼントした物だった。
後部座席で横たわる僕が意識を取り戻した事に、運転席の達也と助手席の由紀は気付いていないみたいだった。
手と足は縄で縛られ身動きが出来ない。
どうしようもない不安と、いろんな疑問が沸き起こった。
「達也、ごめんね。こんな事に巻き込んじゃって」
由紀がそう発したのは、由紀と達也のアリバイは、お互いがお互いを証明するものに過ぎないと気付いた時だった。
「もうすんだ事なんだから謝るなよ。言っただろ、俺はお前の為なら何でも出来るって」
少しの沈黙の後、達也は言った。
「お、おい、お前ら。ど、どういうつもりだ」
やっとの事で言葉が出た。
「やっと気付いたか。ごめんな、祐介。お前は悪くないんだけど、死んでもらう」
驚いた様子もなく、飄々と達也は言った。
「どういう事だ？」
即座に返した。
「“犯人が最期に自殺”というシナリオが必要なんだ」
達也が言う。
「死ぬ前に全てを教えてあげるね」
そう言って、由紀は語りだした。
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