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秘密のバイト大作戦。コミュの【シンプルハンドルネームズ 第2話】

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「その階には新たなバイトが・・・あ、2回目ね。これ。2階だけに」




なんかいらつくな。
どじょうひげ男。


「新たなバイトが!?」







「ないよ。全っ然ない。安心してドミノを進めていくといいよ〜」



はー

ホッとしたような、しないような。



「よお、この階はバイトないってよ」



僕は振り向きざまに二人に言うと、



ユカは昼寝、フジタはドンキーコングをやっていた。

「ん?何?」



「何?じゃねえよ。お前らなぁー、こっちは無駄にハラハラしたんだぜ?
しかもドンキーコング懐かしいじゃねえかよ」



「あ?これ?いいだろう〜。ってかこの階バイトあるのか?」



とりあえずフジタを一発殴ると、ユカがあくびをしながら目を覚ました。


「ふぁ〜よく寝た〜」



よく寝たじゃねえっ!
ほんの数分しか経ってねぇっ!




「いいかお前ら。この階にバ・イ・ト・は・無・い・!」




「ねーねー、サワっちさぁ、カルシウム足りてないんじゃない?ってかお腹空いた〜!
どんだけぇ〜?」



ああ、ああ
最近牛乳飲んでないからな。
どーせカルシウム足りてねーよ。




「とっとと、この階終わらせようぜ」


僕達は、またドミノ作りにとりかかる。



ひたすらドミノ。



ずーっとドミノ。





「…なんっか、飽きてきたな〜これ。ま、暇がつぶせて金がもらえるってのがオイシイけどな〜」


フジタが、ん〜と伸びをしながら言う。




同感だ。

ただ黙々とやるのは面白くない。





「ね!グリコしない?」

ユカの提案にフジタが

「それナ〜イス!やろう、やろう」



えーっと…
グリコって何だったかな…

ああ、思い出した。
ガキの頃、学校の帰り道でよくやったっけな。


ジャンケンをして、勝った者が進めるアレだ。


グーチョキパーの何でジャンケンに勝ったかで進める歩数が違う。




グーは、グリコと言いながら三歩


チョキは、チヨコレイトと言いながら六歩


パーは、パイナツプルと言いながら六歩




「よし、やるか!」


じゃ〜んけ〜んぽんっ



ユカがパーで勝った。

「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」

ドミノを六個並べる





じゃ〜んけ〜ん…


「ちょっ!ちょっと待て!…だいぶ効率悪くないか?」


僕は、ハッと我にかえった。


「ホントだねぇー。私が並べてる間、二人はただ見ているだけだもんね〜アハハハ」



「じゃあさ、スピードアップしたらいいんじゃね?」


「なるほどー!さっすがフっくん!」





じゃんけんぽんっ

グリコッ

じゃんけんぽんっ 

チヨコレイトッ





…変に忙しいだけであんまり進まないな…

ヤメヤメ


と、すぐに元の黙々ドミノとなった。





そこへ


「ちわぁ〜 ドミノピザでぇ〜す」



ピザ屋がつま先立ててやってきた。



「みなさんやってますねぇ〜!ドミノにはやっぱりドミノピザですよね!

えぇっと、バイト屋さんからのご注文でドミノピザをこちらにお届けするように言われました〜

あっ僕はドミノピザのバイトですよぉ」




よく喋るなコイツ。





どじょうひげ男からの差し入れ…

気の利いた事するじゃないか。
そしてやっぱりドミノピザなのね。




ちょっと休憩しようぜ、とピザの蓋を開けようとしたら



「ドミノピザ、Lサイズ二枚一緒盛り、合計6000円になりまぁす」



こっちが金払うのかよっ
どじょうひげ男め…



ユカは、なんにも気にせずポンと支払い、ピザ屋はまたつま先立てて帰って行った。


「あとで2000円ずつちょーだいね!さ、食べよ〜」




ちぇっ
おごってくれるんじゃないのか。
ま、いいや。
バイト代入るしな。




蓋を開けてビックリ。


・ネギベエ
・ハワイアン



このチョイスはどう考えても嫌がらせだ。

しかも一緒盛り。
二枚重なってるじゃねえの。

ってかネギベエ、今もあったっけ?



「オイシー!やっぱりハワイアンが1番よね〜!どんだけぇ〜〜」


「俺、ピザはネギベエしか食わねぇんだよな〜」




二人ともおかしいぞ。
と思いながら、ネギとパイナップルのハーモニーを味わう。




…合わねぇ



ネギとパイナップルが別々で主張しやがる。




何か飲み物が飲みたかったが、ゆっくりしている場合じゃない。

休憩もそこそこドミノ作りを開始。




とりあえずお腹がふくれたからか、ドミノを並べるペースもあがり2階が終わった。



しっかし…
あぁ…喉乾いた。



まずは、どじょうひげ男に連絡しないとな。





「もしもしサワムラですけど、2階終わりました」




「あら、ずいぶん早かったね。ピザ食べた?俺はネギベエがイチ押しだからね。うまかったろ?

ハワイアンは食べたことないから選んでみたんだけどね」



「はぁ…口の中で、ネギがフラダンス踊ってます」



「あっはっは サワムラ君変な事言うね〜。ネギがフラダンス踊るわけないじゃない〜」



例えだ、バカ


「で、次の指示下さい」




「ああ、指示ね。もう笑いすぎて涙出ちゃったよ。
ええっと、次は…アハッ


新たな階にはバイトが・・・」









第三話に続く…
待て!次号!

コメント(18)

遅くなりました。
シンプルハンドルネームズ第2話、ひめひなさん作です。

面白かろぅ?
うわ〜見事なひめひな味(笑)

しかし携帯でよく書くなぁ
うまく繋がっていますねぇぇ(o´ェ`o)
そしてなんだかあったかぁい気持ちになりました☆

次はバイトあるのでしょうか??
ワクワク☆
え、ここで続き!?
そんなご無体な。

>ピザはネギベエしか
何故かツボにはまりました!

続きが気になる・・。
2階までは順調に来ましたねー。しかし3階ではどんなバイトが待ってるのやら。
予測がつかないぜ。

そしてドミノピザは高い。
グリコとかピザとか楽しそう(*´∇`*)一緒にドミノ並べたいハート
他チームがシリアスだったりドタバタだったりしているので
3人の仲良しな姿がなごみました☆でもって3話は新たなバイトが
出てくるのか…謎も残ってて次回が楽しみです(`▽´)
ほのぼのテイストな展開ですね〜

スタートは同じなのにそれぞれのチームで
こんなに味わいが変化してくるものなんですね〜

楽しい♪

そして、ドミノといえば・・・・倒れてのトラブル。
これがいつ来るのかドキドキです(笑
ドミノが倒れないように慎重な作業なのに、この先フジタくんとユカちゃんが何かやらかしそうで…
今まで並べたドミノが倒れたら面白いのに…
と思う私は卑屈な人間(笑)
やばい、グ・リ・コって歩幅ぎりぎりいっぱいに飛びそうになってしまいましたよ。

こそっと隠れて、私がドミノ倒したくなるくらいです。
ご馳走様でした(礼)
 いつ次のバイト始まるんですかッ!

 あとみっつもあるんですよ。そっちも気になってるってぇのに。

 なのに。

 なのに、三階にも次のバイトがない展開を期待している僕なのでありました。

 最上階にみっつともあってください。
うわぁ。
やってくれましたね、ひめひなさん・・・

グリコにネギベエ・・・
内容、盛りだくさん♪に思えるけど・・・




物語、進んでなくねぇ?(笑)

次の人、どうするんだ?
おぉ〜!
ひめひなさん!!

さすがうまいですね。なんか、読んでてワクワクしました。

・・・早く続きが読みたいー。
ピザ好きじゃないけど、どっちかってったらネギベエかな〜と思いつつ、空腹に耐えてます。。。
次はバイトあるのか??
楽しみに次を読みます!!

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