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楽しく洋書を味わうコミュの★Topi32: Prince of Thieves (映画the townの原作本) を原書で読もう!! (トピコン:sally)

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ベン・アフレック主演・監督・脚本で映画化された「タウン」(the town)の原作本、Prince of Thieves(Chuck Hogan著、2004年)を原書で読みましょうるんるん

映画は今年に入り、やっと日本でも公開されましたね。ベン・アフレックが主人公のDougを熱演していたと思いますぴかぴか(新しい)

本著は、かなりスラングなども多くて難しいと思うのですが、映画と比べながら楽しく読んでいければと思います。

初トピコンなので、勝手がわからずご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたしますクローバー

http://www.amazon.co.jp/Prince-Thieves-Chuck-Hogan/dp/0747581215/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1302351502&sr=1-1#_

コメント(12)

不慣れなトピコンですが、どうぞよろしくお願いします。

1章を読み終わりました。

この小説の舞台はボストンのチャールズタウン。映画のタイトルになっている「タウン」も、この「チャールズタウン」のことですね。ボストンには一ヶ月ほど滞在したことがありますが、ハーバード大やMIT,ボストン大学など、アカデミックな香りが漂う歴史ある街、という印象でした。しかし、この小説によるとチャールズタウンは、そんな「おしゃれな街ボストン」にあって異色の存在のようです。冒頭、「チャールズタウンに乾杯」のプロローグには、ヤッピーや旅行者たちをさげすむtownie(チャールズタウン人)のプライドなどについても触れられています。

そして、1章はいきなり、Dougたち4人が銀行強盗を決行するシーンから始まります。おや?と思ったのは、マネジャーのクレアが金髪(染めているけど)なんですね。映画では、黒髪でした(中央写真の女性がクレアです)

このシーンは、映画ではDougたちがかぶっているマスクがインパクト強くて・・・。Jemが気に入っているArt workみたいですが、本当によくできてます目
2章です

タイトル通り、Crime scene(犯行現場)を銀行強盗専門のFBIの調査官、Adam Frawleyが検証します。FrawleyはFBIの人間ですが、ボストン警察のDean Drysler(Dino)と協力しあい捜査を進めます。ボストンは人口当たりの銀行強盗や現金輸送車襲撃が全米で最も高く、それゆえにthe Boston Bank Robbery Task Force (BRTF)なーんていう強盗専門のタスクフォースも結成されていることがここで紹介されています。ボストンでそんなに銀行強盗が多発していたとは(この物語は1996年が舞台ですが)、意外でした。また、この章では、銀行強盗がどの様に行われたのかが、人質として連れ去られていたクレアの口からも明らかにされます。ここで、クレアがDougがほかのangryな輩とはどこか違っていたことを語っているところが後の伏線となります。
3章です

Dougが高校生の時にアイスホッケーの選手として活躍していたスケートリンクに、Dougとその仲間たちが集まり、銀行強盗の戦利品を「山分け」します。スラングだらけで正直半分くらいしかわからないのですがーあせあせ(飛び散る汗)

ここでは、DougとJemの対立関係が少し明らかになります。Dougが腹をたてているのは、Jemが勝手に「花屋」のFergieに分け前を与えたこと、そして強盗現場でアシスタントマネジャーを叩きのめし、銀行のマネジャーを人質として連れてきたこと。それに対して怒るDougですが、『Jemに対してこんな態度をとれるのはDougだけ』とあります。Jemはかなりキレている危ないヤツなんですが、Dougとはマブダチなんですね。

この章に何回かthe Gという語がでてきます。The cops and the G, maybe they think they know something.... とか、the G is all over his(Fergies's) shop, that is guaran-fucking-teed(←これ、笑えますね)とか。

この後も、The Gって、よくでてくるんですが、FBI捜査官のG-menをあらわしているんじゃないかなと思います。

G-menとは、ウィキペディアによると、

アメリカ合衆国の連邦捜査局(FBI)特別捜査官の通称(Government Man、「政府の役人」の略)。政府役人を指す俗語。

だそうです。Dougの読みは当たっていて、2章に登場したFarwleyが少しずつDoug達を追い詰めていこうと捜査を開始していますからねー。

あと、この時期はDezがISDNをインストールするのに忙しいと言っていますが、著者は1996年当時の匂いをさせたくって、ISDNの話を書いているのでしょうかね。
4章です。

冒頭、Dougは考え事をする時に来るという場所、自分が幼い頃に住んでいた家の前で、クレアのことを考えます。強盗後に車で逃走中、目隠しをされダグの隣に座っていた彼女のことをlike a statue of a blindfolded woman cryingと形容しています。きっと、壊れてしまいそうな脆さと、それでいてどこか毅然としたところを持ち合わせた彼女の、瞳の見えない横顔に、知らず知らずのうちに惹かれていったんだろうなぁ・・・と思います。

次のシーンはJemの部屋ですが、Jemが死んだ母から譲り受けたフラットには、双子の妹のクリスタとその娘のシャイン、そしてダグが住んでいます。クリスタとダグは幼馴染で付き合っては別れる、という関係ですが、ダグは彼女と縁を切りたいと思っていても、どうしてもクリスタはダグに未練がある様子。娘のシャインの父親はダグだ、と周囲に吹聴しているようです。このクリスタ、映画では「ゴシップガール」のブレイク・ライブリーが好演していました。イメージぴったりでした指でOK(右の写真のお嬢さんです)

そうそう、ダグはただいま禁酒中!もうすぐ2年。そんなダグをJemやクリスタはからかいますが、ダグは気にしていません。このダグの禁酒が象徴するように、ダグはこのタウンでの『どうしようもない』生活にケリをつけたがっていることがこの辺りから小出しになって表現されています。

4人は、強盗で得たお金を足がつかないようにお金を「洗いに」カジノにでかけますが、その帰りに食事をしているシーンが印象的です。用を足しに席をたったダグが、席に戻ってくるところで、ダグは客観的な視点で自分達のグループを見ます。そして、そんな彼らの中にいる自分の人生を the glamorous life of the outlaw; the majesty of being the prince of these thieves と、皮肉混じりに形容しています。このthe prince of these thievesは、小説のタイトルですが、これより少し前のシーンで、クリスタから "(酒や薬をやめた今は)so, what's your high now? Just banks? Being the price of these thieves?"と言われています。

5-6章です

5章は、FBI捜査官のFrawleyがクレアの実家を訪れる場面です。気丈で正義感の強いクレアに、Frawleyもなんとなく惹かれているのがわかります。

6章では、Dougの「スポンサー」のFrank Gが登場します。Dougは、アルコール中毒症の更正グループ(AA=Alcoholics Anonymous)のミィーティングに顔を出しているようですね。そこで知り合ったFrank GがDougの「スポンサー」役のようです。スポンサーとは、再び酒に手を出しそうになった時などに相談に乗ってくれる相手で、まぁ監視役というか、相談役というか、そんな感じのヒト。Frank Gは元消防士で今はpriestも務めているのかな? Frank Gからは、「今付き合っている奴らとは手を切ったほうがいいんじゃないか」といわれますが、Dougは、「彼らを反面教師としてアルコールには手を出さないようにしているんだ」というようなことを言っています。そして、「友は選べるが、兄弟は選べない。自分にとって、やつらは兄弟」というようなことも。Jemの母などは、母親に捨てられたDougを自分の家に住まわせてあげたので、まぁJemとDougは確かに兄弟の様な関係ですもんね。
7-8章です

Doug達が行きつけのチャールズタウンのバー、the tapでの描写です。相変わらずアルコールは飲まないDougにJemやクリスタが絡んできます。クリスタはなんとかDougを落とそうとがんばりますが、Dougは湧き上がってくる怒りを抑えながら、Tapを去り、クレアのアパートへ。偶然クレアを見つけて、スーパーまで後をつけたりしてしまいます。

一方、8章ではFBT捜査官のFrawleyが、彼女とTapで飲んでいます。典型的なヤッピーな彼女が、チャールズタウンのことを「おしゃれな街になりつつあるけど、昔から住んでいるゴロツキがねー」と形容しているのに対し、Jem達が「俺達の街だったのに、ヤッピーに占領されつつある。危ない街って噂を流して、ヤッピーらをたたき出せ」と話しており、まさに変わりつつあるボストンを両方の視点で形容しているのが面白いです。Tapも、このボストンの二面性のメタファーとなっており、「ヤッピーのおしゃれなバー」である一階と、「かねてからの常連客がつるむ地下」があります。地下があると聞いて、興味を持ったFrawleyが地下への階段を下りていったところで、「強いど突き」に振り向いたら、起こったような青白い目の男(=Jem)と目が合います。不自然なほど長く・・・。そして、mug shot(犯罪者がとる写真)を思い出すんですね。面白いエピソードだと思います。

9-10章です

9章では、Dougが次の「ターゲット」を物色しています。先のKenmon Squareの強盗で人質をとるという台本にはないヘマをやってしまったので、「自信を取り戻す」ためにも、手ごろに成功を収めることができる標的を・・・ということで、今度はシネコンに目をつけた様子です。

10章は、FBT捜査官Frawley達が、ミーティングをしていますが、その最中に銀行強盗が発生し、現場に駆けつけます。

この2つの章で書かれていて、面白いと思ったことは、Dougたちの犯行は「銀行強盗のプロ」の仕業と評されていて、単なる思いつきではなく、練り上げられた計画のもとに行われた組織的な行動であり、それはcraftの粋とまで言われていること。だがしかし、カード社会が確立されてキャッシュが流通しなってきた昨今、銀行強盗はobsolete(時代遅れの過去の遺物)になりつつあり、それゆえに、Frawleyの様な銀行強盗専門のガチな捜査官も、もういなくなるだろう、というところ。近い将来は、ネット犯罪がメインになり、捜査官もPCの前に居座り仕事をするオタクタイプになるだろう、と将来を予想してますね(ちなみに、この小説の時代設定は1996年)。銀行強盗がobsoleteになる、というのが面白いです。
11-12章です

11章では、Dougがついにクレアに声をかけます。
コインランドリーにクレアがいるのを見つけたDougは、急いで家に帰って「汚れた」服をひっつかんでランドリーに戻り、それから、「声をかけるべきか、かけないべきか」「どうやって声をかけるか」と悩みまくります。そんなDougがカワイイ!!

12章では、クレアがそれをこともあろうに、Frawleyに報告します。Frawleyはちょっと競争心とか抱いちゃうんですけど、クレアが「(待ち合わせを)すっぽかすわよ。あんなのにノルなんて、どうかしてた」というので、安心した様子。さて、クレアは本当に、すっぽかすのでしょうか?
13-14章です

13章、Dougは、クレアとの初デートの場所に、よりにもよって、Tapを選んでしまいます。クレアを待ちながら激しくそれを後悔して、時間になってもクレアがこないから「もう帰ろう」「あとちょっと待ったら帰ろう」と、待つこと30分。あー、こういう待ち合わせって、携帯のない時代にしたなぁ・・・って、なつかしく思いました。1996年当時、アメリカではまだ携帯は一般的なものではなかったんですね。さて、Tapを後にした二人は、バンカーヒルで夜景を観ながら語り合います。その合間にも、Dougはjust one date, これで終わりだ、あとは彼女をそっとしておく・・・と、自分に何度もいい聞かせます。このDougの葛藤が、わかるだけに切ないです〜。最後、別れるシーンで、クレアが何気なく、Good night, Dougといいます。それにDougが、Wow. Hey, could you say that for me again?"と返します。それくらい、嬉しかったんですね、Doug…

14章、DougがDezの家を訪れます。Dezの母親はDougに対しては好意的ですが、Jemやクリスタら、Coughlin一家に対してとても批判的。「あんな家で育てられて、どうしてそんな風(=そんなまとも)になれたのか、不思議だよ」というようなことも言われます。一方、Dougの父親に関しても、ちょっと話がでてきますね。Jemが彼をvisitした、と。どこに?
Dezは、Doug達の中でも少々毛色がかわっているみたいです。ガキの頃はいっしょにつるんでいたけれど、途中でdrift awayした、と。そして大学もでたし、ちゃんとした仕事も持っているし(大手電話会社のケーブル作業員)。
Dougが、Dezにインターネットの使い方を教えてもらっています。当時(1996年)もうアメリカでは大学を中心にネットは少しずつ普及してきていた時期です。私は1994-5年をアメリカで過ごしましたが、大学に入ると、アドレスをもらい、ネット接続することができました。個人でパソコンを持っていたヒトは、まだまだ少なかったですね。
さて、その最中、DezはMa(自分の母)が、なぜJemのことを嫌っているのか、Dougに話します。
"All these years, Jem's been inside my house exactly once, okay? ... Not ten minutes total, he's here - and he takes the biggest fucking smash of his life."
smashって、どういう意味?と思って辞書をひいたけれど、それらしい語は載っておらず・・・。続きを読んだら分かりました。
"Doesn't even flush, just leaves it there. Kid has no respct." おおー、そういうことですか。トイレで大して流さなかった、ってことですね。大は大でも特大! No. 2 と言うのは知ってましたけど、smash っていうのは知りませんでした。

Dezの父親がFergieに殺されたという事実をDezに告げたのがDougで、それから二人は親しくなっていき、DezがDougの「仕事」に少しずつ加わるようになった、とあります。ただ、Dezは金が目当てなわけではなく、Dougとのfriendshipのために協力していただけのようです。きっと、Dougにそういう人を惹きつける魅力があるんでしょうね。

最後に、映画館に「偵察」に行こうとしたDezとDougが、FrawleyのCavalierに気づくシーンがあります。Dezは、かねてからこのCavalierに見張られてたことに気づいていたようですね。Dougが近づくと、Cavalierは途端に発進しますが、DougはFrawleyの顔をみることができたようです。10章の強盗事件で投げつけられたDye packによって赤くなった彼の顔を、「あざがあった」と指摘しています。Frawley達、the G(=FBI)が、じりじりとDoug達に近づいているのがわかります。
すみません・・・あせあせ(飛び散る汗)
ごいっしょに読んでくださる方がいらっしゃらなかったようなので(ペース速すぎましたね、すみません)、読み終わってしまいましたあせあせ(飛び散る汗)

ラストは、映画と違うんですねexclamation ×2 知りませんでした。
個人的には、原作本のラストの方が気に入っていますが、ベン・アフレックがああいうラストにしたのも分かる気がします。

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