石垣山は、もと笠懸山などと呼ばれていたが、1590年に豊臣秀吉が小田原北条氏を水陸15万の大軍を率いて包囲し､その本営として総石垣の城を築いた頃から石垣山と呼ばれるようになった。
この城が、世に石垣山一夜城又は太閣一夜城と呼ばれるのは、秀吉が築城に当たり、山頂の林の中に塀や櫓の骨組みを造り白紙を張って白壁のように見せかけ、一夜のうちに周囲の樹木を伐採し、それを見た小田原城中の将兵が驚き士気を失ったためと言われている。だが、実際には延べ約４万人が動員され、建造には80日間が費やされた。
関東で最初に造られた総石垣の城で、石積みは近江の穴太衆による野面積といい、長期戦に備えた本格的な城構えであったと言われる。
江戸時代には、御留山として小田原藩によって永らく官理され、一般人の立ち入りが制限されていた。当時のままに築かれた石垣や、崩れた石垣のほか井戸曲輪等が、現在も残っている。
1987年に小田原市が公園の整備と史跡保存のため土地所有者である松岡氏から譲り受け、1988〜89年にかけて歴史公園として整備を図り、二の丸跡を芝生広場とし､園路を造り各曲輪跡を結ぶとともに、展望台や四阿等が設置された。
国指定史跡。伊豆箱根富士国立公園内。早川駅の西方2.5km。
この城が、世に石垣山一夜城又は太閣一夜城と呼ばれるのは、秀吉が築城に当たり、山頂の林の中に塀や櫓の骨組みを造り白紙を張って白壁のように見せかけ、一夜のうちに周囲の樹木を伐採し、それを見た小田原城中の将兵が驚き士気を失ったためと言われている。だが、実際には延べ約４万人が動員され、建造には80日間が費やされた。
関東で最初に造られた総石垣の城で、石積みは近江の穴太衆による野面積といい、長期戦に備えた本格的な城構えであったと言われる。
江戸時代には、御留山として小田原藩によって永らく官理され、一般人の立ち入りが制限されていた。当時のままに築かれた石垣や、崩れた石垣のほか井戸曲輪等が、現在も残っている。
1987年に小田原市が公園の整備と史跡保存のため土地所有者である松岡氏から譲り受け、1988〜89年にかけて歴史公園として整備を図り、二の丸跡を芝生広場とし､園路を造り各曲輪跡を結ぶとともに、展望台や四阿等が設置された。
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