東海道本線沿線観光コミュの南禅寺

　臨済宗南禅寺派大本山。山号は瑞龍山。境内全体が史跡・UNESCO世界文化遺産に指定されている。
　亀山天皇が1264年に造営した離宮を1291年に寺に改め、無関普門を開山として禅林禅寺と名付けられた。
　第２世規庵祖円のもとで伽藍が整備され、瑞龍山太平興国南禅禅寺の勅額が与えられた。1334年、後醍醐天皇によって京都五山の第一位とされ、さらに室町幕府三代将軍足利義満が相国寺を建立した際に「五山之上」とされて臨済宗の最高峰との寺格を確立した。
　その後、比叡山の僧兵の焼き討ちや応仁の乱によって伽藍は焼失、創建当時の建造物は残っていない。
　国宝の方丈は天正年間(1573～92)造営の御所清涼殿を移築したもので、狩野元信・永徳・探幽等の手になる重要文化財の襖絵がある。庭園は名勝に指定されている。
　重要文化財の山門は、1628年、大阪の陣の戦没者慰霊のため津藩主藤堂高虎が再建したもので、楼上からの眺望が良く、歌舞伎『楼門五三桐(ｻﾝﾓﾝｺﾞｻﾝﾉｷﾘ)』において石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と見栄を切る舞台として知られるようになった。
　勅使門も重要文化財に指定されており、その外、多数の重文宝物を所蔵する。
　また別院南禅院庭園は史跡・名勝に指定されており、塔頭(ﾀｯﾁｭｳ)金地院(ｺﾝﾁｲﾝ)の方丈・八窓席・東照宮は重要文化財、庭園は特別名勝に指定されている。
　江戸時代以来、湯豆腐が名物とされており、門前には多くの湯豆腐専門店が立ち並ぶが、そのうちの順正南禅寺本店(順正書院)の石門と書院は国の登録文化財となっている。
　また、境内の一画を琵琶湖疏水の流れる古代ローマ風アーチ水道橋水路閣が通り、独特の景観を生んでいる。
　京都駅よりバス蹴上下車。

＊南禅寺方丈庭園
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＊南禅院庭園
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＊金地院庭園
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＊琵琶湖疏水
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＊ゆどうふ順正書院
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