東海道本線沿線観光コミュの賀茂御祖(ｶﾓﾐｵﾔ)神社(下鴨神社)

　一般に下鴨神社と言われ、玉依姫命(ﾀﾏﾖﾘﾋﾒﾉﾐｺﾄ)・賀茂健角身命(ｶﾓﾀｹﾂﾇﾐﾉﾐｺﾄ)の２座を祭る。一帯は賀茂川ちょ高野川が合流する三角洲で、糺(ﾀﾀﾞｽ)ノ森と呼ばれ、古代においては鬱蒼たる森林となっていて、賀茂健角身命が民衆の争いを調停したとの神話が伝わる地である。
　社伝では、人皇第10代崇神(ｽｼﾞﾝ)天皇2年(2B.C.)創建と伝えるが、承和15(848)年紀に、天平勝宝２(750)年、同社に御戸代田を充てたとある記事が最も古いが、恐らく奈良前期までは、賀茂県主の祭る賀茂社(上鴨神社)の分社にすぎず、天平(729～749)末年から天平勝宝２年にいたる間に、賀茂社から独立して一社をなしたものと考えられる。平安時代にはいると、両賀茂社ともに皇城鎮護の神として崇敬され、同じく名神大社とされた。
　中世以後、その社領は賀茂別雷(ｶﾓﾜｹｲｶｽﾂﾞﾁ)神社(上鴨神社)に及ばなかったが、なお多くの所領を有し、朝野の崇敬をあつめた。
　応仁・文明の乱(1467～77)により広大な糺の森の樹林とともに社殿の殆どが焼亡してしまったが、1581年に境内全体の整備が進められ、平安時代の状態が再現された。賀茂別雷神杜と同様の流造りの代表である東西の本殿は、1863年に造り替えされたもので、国宝に指定されている。また、楼門・幣殿・舞殿等31棟の建物が重要文化財、境内が史跡に指定されている。
　1994年にはUNESCO世界遺産にも登録された。
　山城国一ノ宮・官幣大社でもあった。
　毎年5月15日に行われる京都三大祭の一つ葵祭りは上鴨神社と共催される祭礼である。

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＊賀茂別雷神神社(上鴨神社)
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