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子育て支援サ−クル マ−ブルコミュのコーチング講座 「区別」

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以前マーブルでコーチング入門講座をしてくださった原野さんを久しぶりにお招きしました。
 
  コーチング入門 http://blogs.yahoo.co.jp/marbleoyako/37852175.html

日時:   '09年6月12日(金) 10時〜12時
場所:   箕面らいとぴあ会議室
講師:   原野未知さん (ママイキマスター2期生。(財)生涯学習開発財団認定コーチ)
          原野未知さんのブログ   
          http://plaza.rakuten.co.jp/miccii



今回のテーマは「区別」。さて、私たちが日常の人間関係や子育てにおいて意識しないといけない「区別」とはどんなことなのでしょう?

お話の中からみえてきたものは???


【区別の方法】

?自分が問題を持っている場合・・書き出してみる。話してみる。メッセで相手に伝える。
?相手が問題を持っている場合・・傾聴してみる。


【区別を意識する】

◆サポートとヘルプ 

ヘルプ=本人になりかわってしてあげること(代行)。
サポート=するのは本人でそれに手を貸したり援助すること。
魚釣りでいえば・・・
ヘルプ=魚を釣ってやること 本人の代わりに魚を釣ってやる
サポート=魚の釣り方を教えてやること やるのはあくまで本人
子どもが小さいとき親がするのはヘルプが圧倒的に多いが、子どもが10歳前後でサポートとヘルプは逆転するといわれる。直接手を出すヘルプではなく見守るサポートの比率が多くなっていく。

本人の力をどれだけ信用しているか
親が本人を信じていないとサポートはできない。最初から信じていない場合(この子には無理だろう、一人では出来ないだろうと判断するので)ヘルプになってしまう。親が手を出しすぎると、ヘルプの比率が10歳をすぎても減っていかない。


◆あなたの子どもは朝ひとりで起きますか?

いつも親に起こしてもらっている子は、なにかいやなことがあったとき人のせいにする傾向が強い。「この子は絶対一人では起きれない。だから私が起こしてやらないと」と思う親心だが、この点で親は子どもの力(自力で起床)を信じてない。だから起こす。つまりヘルプする。それは子どもへの愛情ではあるが、青年期をすぎてなおヘルプの比重が多いままだといつまでも自立できない子になる。

そのヘルプは子どものためなのか あなたのためなのか
子どもが忘れ物をした。届けてやらないと本人が困るだろう。 忘れたら誰か友だちに借りるかもしれない。 もし貸してくれる友達がいたとして、その友達には迷惑をかける つまりうちの子が忘れ物をしたせいで本人が困るだけでなくまわりに迷惑をかける。だから届けたほうがいい。そういう理由で忘れ物を届けるのは子どものためか、自分の満足感のためか。
本来なら、忘れ物をしたら自分が困る。だから次からは忘れ物をしないように気をつける。忘れ物をいつも届けてくれる親はありがたい。しかしそれが当たり前になる。どーせ忘れても届けてくれるだろうとあてにする。届けないときがあると文句をいう。忘れた自分が悪いのに。


◆ヘルプは代行であり支配である

本人になり代わりやってあげることは(本当に自分でできない人間には必要なことだが)能力があるのに使わなくしているのだから支配である。
親がヘルプをしつづけると、子どもは自分の本来もっている力を発揮できない。いったいどちらに「生きる力」がつくか。

 


【日常のいろんな区別】

◆愛情VSエゴ

園芸家と盆栽家の違い。
園芸家は植物が一番いい状態で成長できるように土をかえたり雑草を抜いてやったり環境を整えてはやるが、手は加えない。
盆栽家はその植物が最も美しく見える状態に育つよう断栽したり矯正したり手を加えて育てる。


◆甘えさせるVS甘やかす

「甘える」という行為は子どもならではのもの。というか、甘えが許されるのは子どもの間だけで、大人になるに従い「甘える」は許されなくなっていく。英語には「甘える」という言葉をあらわす適当な言葉はない。あえていうならchildish 子どものようにふるまう。甘えるのは子どもの特権ともいえる。
では、「甘やかす」を英語にあてはめると、spoil(損なう台無しにする)となる。つまり「甘やかす」ということはその子の力を損なうことでよくないこととなる。
大人はストレスがたまってきたときストレス発散の方法を知っているが、子どもは知らない。だから甘えてくる。甘えること・要求を聞いてもらうことでストレスが解消される。
「甘えさせる」ことは一種の愛情確認で、子どもにとってストレス発散でもあるので必要なこと(まったく甘えられない状況だとこれもまた問題)、だが、この甘えが度を過ぎると子どもの自立を損なう。


◆愛情VSエゴ

人は生きていく上で存在承認(私はここにいるよ)が絶対必要。自殺する人はその存在承認が得られなくて絶望し命を絶つが、その最期は強烈な存在承認コールとなる(鉄道投身自殺は夕方や朝のラッシュ時に多い。わざわざ人の多い時間帯を狙い『私はここにいる』とアピールする)。
どれだけ愛してもらったか、より、どれだけ満足したか。お金と時間と愛情をありあまるほど子どもに注いで育てたからといって子どもが満足するかは別。お金も時間もなく離れて暮らさなければならないような過酷な環境で育っても子どもが親の愛をしっかり受け止めることはできる。
親はこんなにしてやったのに、愛してやったのに、と思うかもしれないが、それが子どもの心を満たしてやれてない場合は子どもの中に残らない。ほとんどの親が子どものためと言いながらやっている教育や躾は、自分のため(エゴ)にやっていることが多い。
どうしたら満たされるか。愛情確認できるのか。簡単だ。自分がしてほしいことを親がしてくれたとき。このときに親の愛をダイレクトに確かめることができる。どれだけ愛情を注いでやって親がやったことでも子どもが望んでいないことを子どもは受け止めない。


◆怒るVS叱る

「怒る」は感情をバクハツさせること。自分の感情がベース。「叱る」はよくない点を指摘してとがめること。相手がベースなっている。子どものためにどちらがいいかは一目瞭然。
「怒る」気持ちの裏に必ず「期待」がある。期待していない相手に怒りはわかない。


◆違いと差

「差」は優劣。「違い」は単純に、同じでないということ。
個性とはなにか。人と違うことをしたらそれが個性だと思っているあなたのものさしは他人を基準に設定されている。
人はしんどいと思うとき、基準が外にある。自己評価が低い。人と比較して持った自信はもろい。比べるなら自分の中に基準を持とう。自分の中の理想やゴールを決めよう。比較するなら過去の自分VS今の自分、というように。


◆事実VS憶測 

事実はひとつ。なのに人は憶測で動く。憶測がはじまったら事実を確認しよう。憶測によるマイナス志向は時間の無駄。
ラベリング=人の評判などを信じて相手のことを憶測しその人にレッテルをはること。
マイナス志向こそ母の愛。それは子どもを危険から守る防衛本能だから必要なこと。それがないと危険。
EX.子どもに熱があるとき、母親はお風呂を見送ったり医者につれていく。もし母親が根拠のないプラス志向で、熱のある子をガンガンお風呂に入れたりしたら大変なことになる。
しかし、この母親のマイナス志向が、子どもが望んでいることと合致しない場合、よけいなお世話(親のエゴ)となる。
人は、疑問符がついたことに対して脳ですぐに検索をかける。たとえば「あの人の涙のわけは?」
脳の情報処理能力はすばらしい(一日2万~3万の「??」を検索しているそうだ)が、だから脳が疲れる。すぐに答えが見つかるものはそこで処理が終わるからいいが、見つからないことに関しては何度も何度も検索にかける。それでも見つからない。そういう場合は憶測で動くのではなく、事実確認すればいい。事実はひとつだから。でないとエンドレスで検索をかけつづけることになり、おそろしいほど無駄な時間と体力が消耗する。若いときはとくにこの「答えのない疑問」が多い。だから若い人ほど頭が疲れている。


◆気遣いVS遠慮

相手の立場になってするのが気遣い。自己都合でするのが遠慮。赤ちゃんがいる家庭に電話するのは悪い。もし電話の音で赤ちゃんが起きたら迷惑だろうと思って電話をしないでおく。これは気遣いか遠慮か。本人がはっきりそう希望していない限りすべてのことは遠慮(こちら側の都合)だ。しょーもない電話で赤ちゃんが起きたらむかつくが、必要な情報だったら赤ちゃんが起きてもいいから連絡がほしいと思うだろう。


最後に・・

【あなたは自分と他人を区別できていますか?】

「できています」と大半の人が答えるという。たとえばあなた方ご夫婦は「一体化」(区別ができてない)してませんか?
「いえ、主人と私は全然違いますから」と自信をもって答える人。「あら一体化していることはいいことなんじゃないの?だって気が合う=一心同体ってことですから。」という人。
「一体化」とは相手の気持ちに同調してしまうこと。相手が悩んでいるときは一緒にいて聞いてあげるだけでいい。相手の気分の悪さに乗っかって自分までがしんどくなるのが「一体化」。
自分が相手に同化してはいけない。相手に成り代わり解決してあげようとしないこと。自分は自分。他人になることはできないのだから、相手と自分の境界線をはっきり区別することが大切。



子どものため、これが親の愛情、と思ってしていることが子どもの自立を妨げている。イタイ事実です。ヘルプとサポートに関する私たちの発想を変えていかないといけないと思いました。そして日常陥りがちな間違った【区別】の認識も、この機会に自覚することができました。
今回のコーチング講座も今日からすぐに使えそうな知恵がいっぱいで、とても役立ちました。
原野さん、ありがとうございました。

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