NCCAM 米国 ■エキナセアと成人の風邪予防及び治療:研究結果とさらなる研究の必要性 Echinacea for the Prevention and Treatment of Colds in Adults: Research Results and Implications for Future Studies Updated October 2005 http://nccam.nih.gov/clinicaltrials/echinacea_rr.htm 2005年7月28日にNEJMにエキナセアと風邪についての研究結果が掲載された。その結果、エキナセアの3種類の調剤のどれもが風邪の予防や治療に効果はなかった。 この報告について、批判者は投与した量(900mg/day)が少なすぎると言っている。 植物や天然成分についての研究は、製品の同定や標準化・用量に多くの問題があり、エキナセアについても植物の使用部位や亜種・用量設定に問題がある。 NCCAMは生理活性成分の研究デザインガイドラインを設けている。 http://nccam.nih.gov/research/policies/bioactive.htm NCCAMはエキナセア研究をさらに推進する。
■アルコール中毒と不安を結びつける脳蛋白質 Brain protein linked to alcoholism and anxiety 3-Oct-2005 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-10/uoia-bpl092905.php Journal of Clinical Investigationの10月号に発表されたイリノイ大学の研究者らの報告。 選択的交配によりアルコールを好むラットを作成したところ、そのラットは不安レベルが高く、情動を制御する脳の扁桃体の特定領域のCREBとニューロペプチドYレベルが低かった。このラットはアルコールを摂取すると扁桃体中央部のCREBとNPYが増加し不安が低下した。
EurekAlertより ■健康リテラシーの貧しさが身体的精神的健康状態の悪さと関連する Poor health literacy associated with poorer physical and mental health 26-Sep-2005 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-09/jaaj-phl092205.php Archives of Internal Medicineの9月26日号に発表された論文。米国で平均年齢71才の2923人を対象に健康状態と健康に関するリテラシーについて調査を行った。健康に関するリテラシーの低いヒトは高血圧や糖尿病・心疾患・関節炎などの慢性疾患に罹患している率が高かった。 Arch Intern Med. 2005; 165: 1946-1952