ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

マーセデス・ラッキーコミュの原書の世界

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
マーセデス・ラッキーの紡ぐ『ヴァルデマールの世界』を原書で楽しみたい方に。

原書のご紹介などをどうぞ。

※明確なネタバレはご勘弁下さい
※できれば、原書を手に入れる際に手助けになる情報(ISBNや原書名など)もお願いします。

コメント(4)

それでは、最初に全体の構成について。

本編はやはり、セレネイ女王の時代です。
これは<ヴァルデマールの使者>三部作(1作目が「女王の矢」です)から始まって、ケロウィンの「運命の剣」をはさみ、現在創元から翻訳中の<ヴァルデマールの風>三部作、その直後の時期を描く<The Mage Storm>(創元にならうと「ヴァルデマールの嵐」になるのかな)三部作、それからしばらくたった時期の<Darian’s Tale>(ダリアンの物語)三部作、と続きます。

また、スキッフと武道指南役アルベリッヒを主人公とした外伝が3冊あります。

我らがタルマとケスリーの三部作は、それよりちょっと前の時代です。何しろセレネイは、2人が初めて会ったときにまだ青年だったロアルド王子の孫ですから。(続く)
そのほかのシリーズは、過去にさかのぼったものです。

ひとつはヴァルデマール建国以前の<The Mage Wars>(魔術師たちの戦争)三部作、もうひとつは<The Last Herald-Mage>(最後の魔法使者)三部作、その後の時代の外伝が1つあります。
最初が建国100年前、次が建国750年後、最後が1077年以後、と原書の公式年代記に記されています。

ちなみに、ケスリーとタルマの時代は1270年〜、セレネイ女王の時代は1376年〜ということです。

最後に、ヴァルデマールの設定を使ったファンタジー作家競作のアンソロジーが2冊あります。ラッキーは編集だけでなく、短編もいくつか書いています。

それでは、これから少しずつですが、シリーズ別に紹介していきたいと思います。
本編の最初のシリーズです。

<The Heralds of Valdemar> (ヴァルデマールの使者)三部作
1)Arrows of the Queen「女王の矢」1987年[ISBN:0-88677-378-4]
2)Arrow's Flight(矢の飛翔)1987年[ISBN:0-88677-377-6]
3)Arrow's Fall(矢の落下) 1988年[ISBN:0-88677-400-4]

*いずれもドウ社(DAW BOOKS, Inc.)のペーパーバックです。

わたしは社会思想社版の「女王の矢」を読んだことがないので、どのような訳語になっているかわからないのですが、
少女タリアが<Queen's Own Herald>(直訳すると「女王直属の使者」。「運命の剣」では「女王全権代理の使者」、「宿命の囁き」では「女王補佐」と訳されています。ちなみに王様の場合は当然、King's Ownと呼ばれます)に選ばれてからの波乱の物語です。

1では使者に選ばれてから「学院」での最初の1年間が描かれます。2でタリアは、学院の卒業研修として、1年半の巡回の旅に出て、「使者」としての自分を確立します。3では「運命の剣」で戦ったハードーン国との最初の戦いが始まり、タリアは正式に「女王の使者」となって重要な役割を果たします。

このシリーズは、タリアの成長物語であるとともに、ヴァルデマールの「使者」とはどういうものかを詳しく説明する役割も果たしていると思います。

ちなみに、1では「わがまま王女」だったエルスペスも、タリアというよき友を得て、無事に「使者」となり、「運命の剣」では研修生で登場、その後の「ヴァルデマールの風」三部作では主役をはることになるのは、皆さんご存じの通りです。
しばらく仕事が忙しく、書き込むひまがなくてごめんなさい。

仕事のあいまに創元の翻訳版を読み直してみて、本文にすでに大量の「ねたばれ」が書き込まれていることに気づきました(とくにハードーンとの戦争の関連で)。
それに、後続のシリーズのための伏線もいっぱい発見。ラッキーはヴァルデマールの歴史と世界観を完全に練り上げてからシリーズを書き進めていったんだなあ、と感心しています。

原書に関心のある方は、こちらも参考にしてください。

マーセデス・ラッキーのホームページ:
http://www.mercedeslackey.com/

その中のシリーズ別の著作リストのページ:
http://www.mercedeslackey.com/text/1biblio2.shtml

”Valdemar Universe”というところが、ヴァルデマール年代記のリストです。
作品名をクリックすると簡単な説明が読めます。
原書の表紙画が見られるのもありますよ。
アップした画像は”Oathbound”(女神の誓い)の原書です。
日本語版とはかなりイメージが違いますよね。

このリストによると、アンソロジーが2冊加わった他は、創元の後書きにあるように、しばらくヴァルデマール作品はお休みのようですね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

マーセデス・ラッキー 更新情報

マーセデス・ラッキーのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング