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Henri Salvador comradeコミュの EP list #2...DISQUE BARCLAY (1958-60)

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フィリップスを離れ、より音楽的な広がりを見せたのがバークレイ・レコード時代でした。
盟友であったボリス・ヴィアンはもとより、フランスに滞在中だったクインシー・ジョーンズとの交流も、より音楽的な深みを加えることに役立ったのがこの時代です。

テレビ以前の、ステージ活動のピークでもあり、非常に重厚なサウンドもこの時代の特長です。

レコードそのものも、ジャズ・フォトグラファーであるハーマン・レナードによる撮りおろしが大多数を占め、ビジュアル面でも楽しめるレコードが多いです。

コメント(20)

70 132 "MAZURKAS CREOLES-CALYPSO MARRANTS" (1958)

A-1:MAZURKA POUR MA MIE
A-2:CA PINCE
B-1:ROBERT
B-2:CECILIA

*全トラック、ヴィアン=サルヴァドールによるカリプソとマズルカ集。
クレオールとしての自分を前面にだすことで、この頃ヨーロッパで流行していたラテン音楽への嗜好を推進した。

当時、イタリア映画「ヨーロッパの夜」で、ヨーロピアナイズされたエキゾチズムは、ヨーロッパのみならずブラジルにも逆輸入され、多くの南米の若者達にもその興味を拡大させていった。
かのアントニオ・カルロス・ジョビンが、その「ヨーロッパの夜」でアンリが歌う"DANS MON ILE"(後出)を聴いて、ボサノヴァのリズム・アレンジにそのインフルーエンスを注ぎ込んだことは、最近まで知られていなかった。
70 136 "VIVE LE CHARLESTON" (1958)

A-1:J'AI VINGT ANS
A-2:LE TAXI
B-1:LE CINGLE DE LA GROSSE CAISSE
B-2:LE FETARD

*B-2(ベルナール・ミシェル=アンリ・サルヴァドール)以外はヴィアン=サルヴァドールの作品。
1920年代のチャールストンをイメージしたもの。

写真右はオランダ盤
70 139 "DANS MON ILE" (1958)

A-1:DANS MON ILE
A-2:MARIANNE
B-1:MATHILDA
B-2:JE PEUX PAS TRAVAILLER

*映画「ヨーロッパの夜」でアンリが歌っていたというのが、名曲「ぼくの島で」。静かに歌われるボレロは、ボサ・ノヴァがまだ産声をあげたばかりのブラジルで、アントニオ・カルロス・ジョビンの心を捉えたのは前述の通り。
カエターノ・ヴェローゾは81年の"Outras Palavras"で、また小野リサが2003年に同名アルバムでカバーするなど、ボサ・ノヴァの名曲としても高い評価をうけている。

A-2,B-1はそれぞれバハマの民謡が原典で、特にB-1:MATHILDAはハリー・ベラフォンテのコンサートでのラストナンバーとして人気が高い。

ジャケットは、イニシャル・プレスはタイトルが黒、セカンド・プレス以降が水色で印字。
写真右はオランダ盤
70 141 "accompagne par QUINCY JONES et son orchestre" (1958)

A-1:BLOUSE DU DENTISTE
A-2:MOI J'PREFERE LA MARCHE A PIED
B-1:TROMPETTE D'OCCASION
B-2:OH! QUAND LES SAINTS

*渡仏していたクインシー・ジョーンズが全面的にアレンジをしたセッションからの一枚。
オーケストラのメンバーは不明だが、フランス中の一流ミュージシャンを使うことができた時期であり、大御所のピエール・ミシュロやダニエル・ユメールなども参加していると推測される。
B-1はライブに於いては、アンリ自身がトランペット・ソロをとる曲であり、2004年のライブDVDでもその姿が収録されている。
70 156 "HENRI SALVADOR chante" (1958)

A-1:LE GARS DE ROCHECHOUART
A-2:LE TUBE
B-1:LE GOSSA
B-2:JAVA MONDAINE

*全曲ヴィアン=サルヴァドールによる作品。
特にこれといったコンセプトはなし。B-2はアンリにしては珍しいジャヴァ。(ヴィアンはジャヴァ好きだが、アンリ自身でのレコーディングは非常に少ない)
初版から一年程度はハーマン・レナードによるジャケットだが、後にHenry Jacques撮影の写真に変わる(写真はハーマン・レナードによるもの)
70 163 "LE HIT PARADE" (1958)

A-1:GONDOLIER
A-2:BON VOYAGE
B-1:COLONEL BOGEY
B-2:BUENOS NOCHES MI ANOR

*全曲、コミック・ソング。
コミック・ソングというより、音楽コントと言った方がふさわしいもの。

初版は全く違うデザイン(白黒写真)でのジャケットだが、極めて流通量が少なかったのか、中古店やオークションでも発見できない。
70 179   (1958)

A-1:SARAH
A-2:LA GUERRE EN DENTELLES
B-1:LE LANGAGE DES FLEURS (Ninette)
B-2:BARBARIE

*伴奏はスモール・コンボによる演奏が主。
非常にジャジーな雰囲気にあふれた一枚
70 163 "UNE ILE AU SOLEIL" (1958)

A-1:UNE ILE AU SOLEIL
A-2:RIOBAMBA
B-1:BORA BORA
B-2:MA JOLIE PETITE FLEUR

*ハリー・ベラフォンテによる、映画「太陽の島」主題歌A-1のカバーをはじめとした、ラテン集。
比較的ゆったりとしたリズムがエキゾチックな一枚。

ジャケットの写真は、「Dans mon ile」のものを使い廻し。
70 204 (1958)

A-1:COME PRIMA
A-2:BAL DE VIENNE
B-1:PAR CE CRI
B-2:J'AIMERAIS TELLEMENT CA

*前作とはうってかわってジャジーな雰囲気の横溢した一枚。
数曲でクインシー・ジョーンズがアレンジを担当。
70 216 "SALVADOR SPECIAL" (1959)

A-1:BLUES DE LA GRAVE
A-2:FLASHES
B-1:GERTRUDE
B-2:LES ENRHUMES

*ギター一本での音楽ギャグとショート・コント
70 226   (1959)

A-1:GIGI
A-2:C'ETAIT POUR JOUER
B-1:UN CERTAIN SOURIRE
B-2:JE ME SOUVIENS DE VOUS

*ジャケット同様にムーディな一枚
70 246 "DE CANNES A SAINT-TROPEZ" (1959)

A-1:AMOUR DE SAINT-TROPEZ
A-2:RENDEZ-VOUS AU LAVANDOU
B-1:A CANNES CET ETE
B-2:LA FIN DES VACANCES

*フランスのリゾート地での恋を歌った、ロマンチックな一枚。
ポール・モーリア、クインシー・ジョーンズ、エディ・バークレイといった多彩なコンポーザーも魅力
70 249 "MON ANGE GARDIEN" (1959)

A-1:MON ANGE GARDIEN
A-2:CHICHE
B-1:OH! QUELLE NUIT
B-2:PLACE BLANCHE

*ナット・キング・コールやフランク・シナトラをアイドルとしていたということが良くわかる、非常にスインギーな一枚。
ジャケットの写真もかっこいいです。

右写真はプロモーション盤
70 257 "MAMAN" (1959)

A-1:MAMAN
A-2:LES P'TITS COPAIN
B-1:LA CHANSON DE TOME POUCE
B-2:LES DEUX MOINEAUX

*チェレスタの伴奏がかわいらしい表題曲や、ペギー・リーのペンによるB-1など、おそらく子供向けに制作されたと思しき一枚。
アンリ作品にしては珍しく、マヌーシュ・ヴァイオリンの音色も目立つ。
おそらくステファン・グラッペリによるものだろう。

CD化されている曲が一曲しかなく、レコード自体も非常に見つけ難い一枚。
70 280 (1959)

A-1:TOUT DOUX,TOUT DOUCEMENT
A-2:NE DIS PLUS RIEN
B-1:PETITE FLEUR
B-2:NE SOIS PAS MECHANTE

*シドニー・ベシェの名曲B-1を筆頭に、落ち着いた雰囲気の一枚。
A-2は、アンソニー・パーキンスが64年にリリースした「CHANTE EN FRANCAIS」(右写真)でカバーしている。
70 310 "CHAUFFE ET FAIT DANSER" (1960)

A-1:MON HOMME
A-2:MA LOUISE
B-1:C'EST UN GIGOLO
B-2:JALOUSIE

*全曲をダミ声で歌ったもの。
「侠気」と言えば言えるが、なにか違うような気がするギャグっぽい一枚。
70 311 "HIT PARADE 1960" (1960)

A-1:HOY TONGTCHI
A-2:CA C'EST D'LA MUSIQUE
B-1:LA CHANSON D'ORPHEE
B-2:JE NE PEUX PAS RENTRER CHEZ MOI

*59年の"LE HIT PARADE"(70 163)の続編とでも言えるような企画もの。
これもマトモな歌といえるような曲は一曲もなく、すべてがギャグとコミック・ソング。
とりわけ、B-1はルイス・ボンファの名曲「オルフェの歌」…なんだけど、ピアノとの音あわせの部分を延々とギャグにしています。
ピアノがキーを出すのに、出だしの「朝の〜…」が全然合わせられない。
仕方ないので、通してみましょうという事で演奏がはじまるものの、歌がメチャクチャ…という展開で、「へぇ、アンリがあの名曲を!」と期待して聴くと…

他の3曲は、フランス・ユニヴァーサルからCDも出ている「Salvador 'Samuse」に収録されているので、まだ入手可能。
70 321 (1960)

A-1:TOI,MON BEL AMOUR
A-2:PAS MON PAPA
B-1:SOLEIL DE MINUIT
B-2:AH! SI J'AVAIS SU

*何度かのレコーディング・セッションから集めたような印象がする一枚。一曲目以外は、多分クインシー・ジョーンズ・オーケストラとのセッションではないかと推測されます。

A-1はDISQUE SALVADORの一回目発売、"Classic rock"の伏線とでも言えそうなロッカ・バラード。
かなりイナタい曲で、細川たかしの「心のこリ」に酷似していますが、おそらく関係はないでしょう。

特筆すべき曲はB-1、「The Midnight Sun Will Never Set」という英題でジャズのスタンダード・ナンバーのひとつになっている名曲のオリジナル。
美しいです。

ジャケット写真はアリモノを流用とみた。
曲の雰囲気に全然合ってませんから!
70 328"LES PAPOUS (VERTE CAMPAGNE-2nd issue) (1960)

A-1:LES PAPOUS
A-2:LA BRONZETTE
B-1:VERTE CAMPAGNE
B-2:LE SOLEIL,TON VISAGE ET LA MER

*全曲、ポール・モーリアの伴奏によるもの。
リリースされた当初は、軽いカリプソのA-1を前面に出していたが、B-1"GREEN FIELDS"の、ブラザース・フォアによる世界的ヒットの勢いを借りようと、再版後からは"VERTE CAMPAGNE(Green Field)"を代表曲として扱いを変更した。

原盤のマトリクスNo.などは共通しており、曲順も変更がないので、ジャケットのみの変更。

CD化されていないA-2は、スインギーな佳曲。
70 337 "FAUT RIGOLER" (1960)

A-1:FAUT RIGOLER
A-2:L'AMOUR EST LA
B-1:DRACULA CHA CHA CHA
B-2:COUTUFON ET FONCOUTU

*前作同様、ポール・モーリアによる伴奏(ジャケットには記載なし)から、同じレコーディング・セッションによるものと思われる。

"FAUT RIGOLER"は57〜8年頃からアンリの得意なレパートリーであり、1958年のステージを収録した「A Alhambra」でもエンディング曲として歌われていた。

フランスでは有名な漫画「アステリクス」http://www.asterix.tm.fr/をゴッシーニとユデルゾに創作させるきっかけともなった歌詞は、フランスの古史に関するエピソードも盛り込まれた興味深いもの。http://rigoler.hp.infoseek.co.jp/frg.html

このレコードは「満を侍して」の初(スタジオ)レコーディングということになる。

作詞を担当したボリス・ヴィアンは、この時点ではすでに亡くなっており、その追悼の意味もあっての収録かもしれない。

全曲が非常にノリの良いラテン曲調で、その伴奏を担当したのがポール・モーリアだということは、ちょっと予想外でした。

"Coutufon et Foncoutu"での虫声デュエットも非常に楽しいです。

これがアンリのバークレイでの最後のEPリリースとなります。
半年後の60年12月に、前述のライブ・アルバム「A Alhambra」をリリースし、翌61年からはジャクリーヌ夫人とともに、自己のマネジメントを含めた「プロダクション・サルヴァドール」を設立し、自分のレーベルからのリリース(配給はフィリップス)になります。

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