(本名 Halle Maria Berry、1966年8月14日)はアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド出身の女優。日本では主にハル・ベリーとして知られているが、実際の名前の発音は['hæli 'beri]で「ハル」よりも「ハリー」に近いため、「ハリー・ベリー」として表記されることもある。
来歴 アフリカ系アメリカ人の父ジェローム・J・ベリー(Jerome J. Berry)とイギリス・リヴァプール出身の白人の母ジュディス・アン・ホーキンス(Judith Ann Hawkins)との間に生まれる。命名は地元クリーブランドのデパート「ハリーズ・デパートメント・ストア(Halle's Department Store)」にちなむ。4歳の時に両親が離婚、看護師だった母の元で育てられる。 ベッドフォード高校と、カヤホーガ短期大学(Cuyahoga Community College)を卒業。女優になる以前には数々のミスコンテストに出場しており、1986年のミスUSA2位、同年ミス・ワールド6位。1991年の『ジャングル・フィーバー』でデビュー後、着々とキャリアを重ね、2001年『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞受賞の快挙を成し遂げた。また、ベルリン国際映画祭(銀熊賞(女優賞))受賞。2007年に著名人の功績を称えるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに加わった。1996年にMLB選手デービッド・ジャスティスと離婚後、R&B歌手のエリック・ベネイと結婚。しかし、夫のセックス中毒などが原因で2003年に別居、2005年には正式に離婚した。同年『キャットウーマン』でゴールデンラズベリー賞(最低主演女優賞)受賞。受賞しても直接受け取りに来る俳優・監督がほとんどいない授賞式に自ら駆けつけ、懐の大きさを示し観衆から喝采を受けた。2005年11月にカナダ人モデルのガブリエル・オーブリー(Gabriel Aubry)と出会い、交際を始めたが、今後結婚する意志はないことを明らかにしている[1]。2007年9月、出演したテレビ番組で妊娠3ヶ月であることを発表した。エリック・ベネイと結婚した時にベネイの娘インディアを養女としており、離婚後もインディアとは度々会っている。また、テレビ番組Extraで他にも養子をとるつもりであると述べた。交際相手からの暴力が原因で片耳の聴覚がほとんど無いが、プライドの高さから、人前で補聴器などを付けることは無い。2005年に『キャットウーマン』でゴールデンラズベリー賞(最低主演女優賞)受賞した際の授賞式でなぜスピーチしたかを『日経エンタテインメント!』で「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかったのよ。」と語っている。