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映画と音楽の心地よい関係コミュの「ノーカントリー」 (2007)

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待望久しい、コーエン兄弟の監督作品です。
今年のアカデミー賞で、作品賞・監督賞・脚色賞・助演男優賞に輝いたのも
記憶に新しいところです。

荒涼としたアメリカ西部・・・鹿狩りのハンター(密猟者といった方が・・)が偶然にも、
こじれた麻薬取引での惨劇の現場を発見・・大量の麻薬と$200万ドルが詰まったトランク、
そして、麻薬サイドのメキシコ人と買い主と見られるアメリカ人たちの死体・・・
その金を持ち逃げしたところから組織の殺し屋に狙われるはめになります。

組織の金(ブツ)を持ち逃げして、その追っ手に狙われる主人公を描くのは古典的な
テーマですが、今回、ピュ−リツァー賞受賞作家、コーマック・マッカーシーの
小説『血と暴力の国』を原作に得て、コーエン兄弟は独特の世界感で見事に描ききりました。

映画の冒頭で次々と殺人を犯す殺し屋シガー・・圧搾空気のボンベを持ち歩き、
どこかズレたそのキャラクターが、新しい殺人鬼の姿を生み出しました。
その殺し屋に追われるルウェリンもなかなか善戦(?)し、逃亡を続けます。
1980年代が舞台で、彼はベトナム帰還兵です。当時のアメリカは、
そこそこの戦闘能力を身に付けた一般人が多かったのか・・と思わせます。
そして、トミー・リー・ジョーンズ扮する老警官がふたりの跡を追います。

演出はこのあたり一人一人丁寧に描いていきます。ネタバレはいけませんが、
実に見ごたえのある作品でした・・・が、当コミュの「・・心地よい関係」としての音楽が
・・・ないのです・・・?!
途中で、サスペンス風なストリングスがSE的に入るところ1〜2箇所あり、それ以外には、
マリアッチ・バンドが登場して唄いますが、音楽はそれだけなのです・・(笑)

監督のコーエン兄弟に聞いてみないと分りませんが、ある種の音楽的なテーマを
つけることをしないで、観客の独自の緊張感を引き出したかったのか・・・
今回の音楽もコーエン兄弟の作品にいつも参加しているカーター・バーウェルです。
彼はその答えを、自身のHPで語っています。
サウンドと静寂、SEと音楽・・・そして、またテーマのメロディー同様、
それを奏でる楽器を選択する重要性とを・・・
http://www.carterburwell.com/projects/NCFOM.html
彼は最後のローリング・クレジットまで見届けて欲しがっていますね・・・
『大丈夫・・・ちゃんと見て、聴かせてもらいましたよ・・・』(苦笑)

今後、続々とマッカーシー原作の映画が公開されます。
ピューリツァー受賞の「THE ROAD」は『文明』が滅びた近未来を舞台にした父と子の
放浪を描いた、ヴィーゴ・モンテンセン、シャーリーズ・セロン共演作です。
また、リドリー・スコットが監督する19世紀半ばの西部を舞台にした「BLOOD MERIDIAN」も・・

私にとっては、どちらも期待大ですが・・・女性にはちょっぴり辛口かも・・・(苦笑)

どうか、「音楽」の方もよろしく・・・指でOK

コメント(14)

見てきました。
巷ではもっぱら、おかっぱ頭の殺し屋が話題のようですが、
原作も読んだのですが、結構、忠実に描かれていたように思いました。
空の薬きょうを拾うところ、黒い犬など、細かい描写が気になりました。
やはり男性向きでしょうね。

Gunfighterさん、こんにちは・・・

先日、また見に行ってきました。
あの圧搾ボンベでドアの錠前を壊す音・・恐ろしいものが・・・
当時は二重ロックやドアチェーンなどはなかったのか、気になりました・・・(苦笑)

>男性向き
どちらかと言えばそうでしょうか・・・
撮影中の二原作には、「カニバリズム(食人)」や「スカルプハンター(頭皮剥ぎ)」が
登場してくるようです・・・(汗)
それは何と!!ホラー映画ではないのでしょうねwww
Gunfighterさん、こんばんは・・・

そうではないでしょうね・・・(苦笑)
まあ、どんな風に脚色されているのかでしょうか・・・?

>「THE ROAD」
「アイ・アム・レジェンド」のような『世界』を放浪する親子の話で、
食糧に困った末、食人に走るのもいるのでしょうか・・・
荒野を彷徨い、そこから『人生』を見出すのか・・・?

>「BLOOD MERIDIAN」
19世紀の中頃のテックス・メックス地域で暴れていたグラントン・ギャングの
話で、彼等はアパッチを殺戮して頭の皮を剥いでいたそうです。
先頃の「ジェシー・ジェイムスの暗殺」のように孤独と焦燥に苛まれた
悪人のストーリーになるのか・・・?リドリー・スコットのお手並み
拝見したいところです。
ほうー、見たくなりました。
いつ頃公開なのでしょうか?
二本とも大分先でしょうね・・・
「THE ROAD」は今年中に見られるかも知れませんが・・・
はまってしまい、また見てしまいました・・・三回目です・・・(苦笑)

見るたびに発見がありますが、トミー・リー・ジョーンズ演ずる老保安官が、
連鎖する殺戮を憂い、地元のやはり同年輩の保安官と、『緑色の髪をしたり、耳にピアスをした
若者がテキサスに現れるとは・・』『・・人が敬語を使わなくなってから、こうなってしまった・・・』といみじくも語り合います。
まさに、原題の「No country for old men」なのですが、ふと、戦後30年たって
フィリピン、ルバング島から還った小野田元少尉の『・・・日本人が皆、外国人にみえた・・・』との言葉を・・・
同じ思いなのでしょうか・・・
この映画の舞台は80年代ですね。その頃にもうそんな事が言われていたとは、
いやはやです。
もっとも、「いまどきの若い者は」とのセリフは江戸時代に既に言われていた
との話も聞いたことがありますwww
これから、世界中の団塊の世代が老人になって行きます。
だんだんと『自分の居場所がなくなって行く国』・・・
そんな国はごめんですね・・・
原作者のコーマック・マッカーシー著「ザ・ロード」(THE ROAD)書店に
並んでいますね・・・

このところ、早川書房頑張っていますね・・・指でOK
hip hopさんお久しぶりです。
↑を読ませて頂きました。
今オリバーストーンの「W.」という映画の仕事をしていますが、僕も映画での音楽の使われ方が変わってきているのを目のあたりにします。

かなりSE的なものを求められ、メロディーはなくなってきていますね....ジョンウィリアムスのスコアの書き方や、オーケストレーションをすると即首になる....でしょう。
個人的には印税も派生しなくなる気もするので恐怖です。

またいつかそういう系統も変わっていくのでしょうけど、はやく音楽が響く映画の時代に戻ってきてほしいです。
ではでは
オールド・シアターさん、こんばんは・・・

お元気でしょうか・・・?

>「W.」
ブッシュを描いた映画ですね・・・↑にも出ていた、ジョシュ・ブローリンが
警察に捕まった記事が出ていましたが・・・(苦笑)
楽しみな作品ですね。

人はSEには驚いても、感動はしないと思います・・・
そこは音楽の領域なんですが・・・

「ホット・ファズ 俺たちスーパー・ポリスメン!」(HOT FUZZ)を
見ました。久々の英国喜劇でなかなか面白く、音楽も縦横無尽に全編で暴れていましたが、
今度の「007/慰めの報酬」を担当するデビッド・アーノルドでした。
hip hopさん、ご無沙汰しております。
今頃ですがDVDで「ノーカントリー」を観ました。
 
彼は最後のローリング・クレジットまで見届けて欲しがっていますね・・・
『大丈夫・・・ちゃんと見て、聴かせてもらいましたよ  とのhip hopさんの
コメントで観たくて観たくて、やっとです。

これは!
舞台は80年代ですが、音楽とのかかわり方、キャステイング、台詞などなどこれからの映画を感じさせられた作品でした。ローリングクレジットまで観て(聴いて)完結させられるのではないでしょうか。と、勝手な解釈。
ダーマさん、こちらこそご無沙汰です・・・

そうですね、早いものでDVDが店頭に・・・指でOK
メイキング映像など興味深いですね。

>これからの映画
そうですね・・・おっしゃるように、多分、普遍的に、今のアメリカにも当てはまるのではないでしょうか・・・
北京五輪を見ていて今ひとつアメリカが精彩を欠いているように感じるのも、
背景に「イラク戦争の影」を見てしまいます。
あの楽天的な国民性をしても・・・

ただ、結果、ベトナム戦争が多くの名画を生んだように、イラク戦争からも、
直接、間接にいろいろなドラマが生まれてくるのではないでしょうか・・・

この作品を気に入って頂ければ、↑で書きました「ザ・ロード」も是非・・・
ウーゴ・モンテンセン、シャーリーズ・セロン、ロバート・デュバル、
ガイ・ピアース等、芸達者揃いで映画化です・・・目

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