大林宣彦監督【ＯＢｓワールド】コミュの満員御礼！大盛況の「第8回尾道映画祭」に三浦友和さんご登壇!！

2017年開催の「第1回尾道映画祭」から、間にコロナによる中止などを挟み、今年2025年開催の「第8回尾道映画祭」は、3日間で過去最多の6200名越えの観客動員を記録する大きな映画祭となりました。
チケット販売後2時間で完売した、オープニングの『PERFECT DAYS』上映に主演の役所広司さんがゲスト登壇。「しまなみ交流館」では680名収容の大箱ですが、「シネマ尾道」会場を含め次々と完売御礼となり、クローディング控える大林宣彦監督の『日本殉情伝　おかしなふたり　ものくるほしきひとびとの群』上映に主演の三浦友和さんの登壇。豪華すぎるゲストの登壇にこちらも完売御礼。今回油断してチケットが買えなかったメンバーもいたようです。

さて、今回上映の『おかしなふたり』ですが、製作や上映時に困難を重ねた公開時のエピソードは色々と語られていますが、最初に特別上映として公開されたのが、1987年10月30日から11月1日の3日間開催された「大連・尾道友好博覧会」。博覧会の目玉として「尾道映画祭」があり、大林作品の特集上映や多くの大林組俳優をゲストにした豪華なトークショーも同時開催され、三浦友和さんもゲストとして出演されていました。
今年第8回を迎えた映画祭ですが、「第1回尾道映画祭」はこの30年前だと大林監督はおっしゃっていたようですね。そして、『おかしなふたり』の一般公開は1988年で東京・大阪の単館でのみ上映。大阪では三越劇場で上映されましたが、こちらでも大林監督と三浦友和さんが舞台挨拶で登壇されており、運良く私もその場にいました。今回、「尾道映画祭」で、映画『おかしなふたり』が上映され三浦友和さんが登壇されるのは、ある意味運命付けられていたものと思います。

随分前置きが長くなり映画祭本編に戻りますが、クローディング作品の上映前には2023年11月12日に他界されたKANさんの追悼を伝える映像が流されました。司会の方が登場され、会場に来られていたバイオリニストでもあるKANさんの奥様をご紹介。KANさんは『おかしなふたり』や博覧会の音楽を担当され、KANさんの「BRACKET」のPVは大林監督が演出されました。
そして、映画上映後にいよいよゲスト登壇による舞台挨拶の始まり。大林千茱萸さんは事前打合せに友和さんと会っていたようですが、大林恭子さんは映画をご覧になっていて、エンディング前に声をかけられそのまま舞台挨拶にご登壇。友和さんと舞台上での久しぶりのご対面に感極まって涙。しばらく言葉が無く、見ていた私も感涙。舞台挨拶は恭子さんを気遣う友和さんの優しさ溢れる感動のものでした。

また今回特別イベントとして2日間『まちなか文化交流館Bank』で、大林宣彦監督作品のポスター展が開催され、大林千茱萸さん＆志田一穂さんによるトークショーを実施。 ここでしか見られない秘蔵映像や、貴重なお話の数々に、会場は感動と熱気に包まれました。2日間で2200名の入場があったそうですが、私もポスター展に協力させていただきました。あとで、恭子さんから千茱萸さんに「ポスター展良かったよ」とお話しされているのを聞き、私も嬉しかったです。

最後に個人的なお話ですが、恭子さん（大林恭子プロデューサー）とは、2018年1月20日〜3月2日に大阪・シネ・ヌーヴォにて開催された大林宣彦監督作品38作品を上映する特集上映会で、私もポスター展示に全面協力させていただいた「祝！生誕80年『花筐』公開記念　大林宣彦映画祭」に『花筐』の舞台挨拶で来阪され、シネ・ヌーヴォでも大林監督のトークショーを開催。恭子さんにはここでご挨拶した後、エキストラ参加させていただいた尾道での『海辺の映画館』撮影時には、目の手術のためお会いできず。2020年『海辺の映画館』の上映を予定し、大林監督も登壇予定だった「尾道映画祭」は残念ながら中止。監督が他界された後の2021年「第4回尾道映画祭」は、大林宣彦監督追悼としての映画祭で、恭子さん、千茱萸さんをはじめ、常盤貴子さんほか俳優のゲストもリモートでの参加。尾道には吉田玲さんのみの参加登壇でした。そして、昨年の2024年「第7回尾道映画祭」では、『あした』の上映に高橋かおりさん、大林恭子さん、大林千茱萸の舞台挨拶が予定されていましたが、残念ながら体調不良のためご欠席。そして、2025年。実に7年ぶり監督が長いロケハンに旅立たれて5年経ちやっと再会できました。前日にはポスター展が開催されている『まちなか文化交流館Bank』でトーク後に千茱萸さんにご挨拶。2日目も会場で待っていると、千茱萸さんはじめ恭子さんも車椅子で会場に登場。ここで7年ぶりのご挨拶でしたが、もしかしたらお忘れになられているかもと心配していましたが、いつもの優しい笑顔と声で名前を呼んでいただけました。私の近況を聞いていただき握手でご挨拶。もうこれでOBｓ活動に悔い無しです。その後も、『おかしなふたり』上映後には楽屋口で、翌日も東京に帰られる前に商店街でご対面。そして私の我が儘を聞いていただき『おかしなふたり』のパンフレットにコメントを書いていただきました。

今回も尾道で、OBｓメンバーと西願寺に行けたり、夜の会食やこもんでワッフルを食べながら楽しくOB談義が出来ました。恭子さん、千茱萸さん、OBｓのみなさん。またお会いできる日までお元気で。