ゴスペルハウスコミュの「旧約聖書の最高峰」 2024.04.20

ゴスペルハウスメッセージ 2024.04.20
「旧約聖書の最高峰」エレミヤ31:31-34

31 見よ、その時代が来る──主のことば──。そのとき、わたしはイスラエルの家およびユダの家と、新しい契約を結ぶ。
32 その契約は、わたしが彼らの先祖の手を取って、エジプトの地から導き出した日に、彼らと結んだ契約のようではない。わたしは彼らの主であったのに、彼らはわたしの契約を破った──主のことば──。
33 これらの日の後に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこうである──主のことば──。わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、彼らの心にこれを書き記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
34 彼らはもはや、それぞれ隣人に、あるいはそれぞれ兄弟に、『主を知れ』と言って教えることはない。彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るようになるからだ──主のことば──。わたしが彼らの不義を赦し、もはや彼らの罪を思い起こさないからだ。」

「聖書全６６巻、１１８９章、約３万１千節の中で、もし、一つだけ残すとしたら、どの１節を選びますか。」という問いがあったら、多くの人がヨハネの福音書３章１６節を選ぶでしょう。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」（ヨハネ３:１６）
聖書の中の聖書とも言われる一節ですね。
この短い一節の中に、聖書の中心が、聖書の主題が、見事に描かれています。
聖書は、「人がいかにして立派に生きるか」という書物ではなく、「神様が人を愛し、どうやって人を救うか」が描かれているのです。

今日の聖書箇所は、それに対して「旧約聖書の最高峰」「旧約聖書の頂点」とも言われることもある、エレミヤ書３１章です。
「旧約聖書の最高峰」を、ともに味わって参りましょう。
旧約聖書は、つまりは古い契約の書です。
しかし、ここには、「新しい契約」が高々と掲げられているのです。

「わたしが彼らの不義を赦し、もはや彼らの罪を思い起こさないからだ。」（３４節）
これはイエスさまの十字架なくしては、達成できない赦しです。
一部の人々は「旧約は裁く神、新約は赦す神」と考えがちですが、これは誤解です
同じ唯一の神様は、すでに、赦しの宣言・新しい約束の宣言をしているのです。
この聖句には、これまで多くの人が励まされ、力づけられてきたことでしょう。

マタイの福音書１８章２１-２２節で、ペテロがイエスさまに質問しました。
「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回まででしょうか。」（マタイ１８:２１）
イエスさまの答えは、「七回を七十倍するまで」でした。
これは、４９０回赦せばいいという意味ではありません。
無限に赦しなさいということです。
「相手の罪を思い出さないようにしましょう」ということです。
まさに、エレミヤを通して神様が宣言した赦しに対する、人の応答を求めているのです。

そこから続く「仲間を赦さない家来（一万タラントを赦された男）」のたとえ話も、この新しい契約の宣言の中に生きるなら、あなたはその契約の受け取り人だと言っているのです。
それを、イエスさまが地上で語るよりも６００年も前に、エレミヤは神様から言葉を与えられて語っていたのです。
旧約時代・古い契約の時代の中にあって、６００年後に成就する新しい契約を、エレミヤは告げていたのです。
それは、旧約聖書中にありながら、旧約聖書の限界を超えた約束です。
だからこそ、旧約聖書の最高峰なのです。

私たちは今、イエスさまの十字架の後の時代、新しい契約の時代に生きています。
エレミヤの言葉はもちろん、イエスさまの語った言葉も知っています。
でも私たちも、古い契約、古いルール、古い縛りにとらわれてしまうことがあります。
それで勝手に自分不自由にすることがあるのです。
「私は◯◯だからダメなんだ。」と、自分の欠点や不足分がルールになってしまったり。
「◯◯のせいで、こんなになってしまった。」と、親や周りのせいにしてしまったり。
「◯◯さえなければ、幸せになれるのに。」と、条件を自分でせばめてしまったり。
「みんな◯◯だから私も。」と、神様ではなく、人を見てしまたり。
「今、まで◯◯だったから。」と、人が一度作ったものを神聖化して、それに縛られてしまったり。
それが、強烈な力で、あなたの人生やあなたの人間関係を、縛りつけるのです。
勝手に作ってしまっただけなのに、やたらと強力な力なのです。

しかし、イエスさまはあなたが縛られることを望まれませんでした。
聖書は、こう言います。
「ですから、子があなたがたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由になるのです。」（ヨハネ８:３６）
「主は御霊です。そして、主の御霊がおられるところには自由があります。」（１コリント３:１７）

イエスさまは、あなたの勝手な古い契約に「ノー」を突きつけます。
エレミヤに新しい契約が知らされたように、エレミヤを通してイスラエルに、そして全人類に与えられたように、あなたの古い契約を新しい自由の契約に書き換えるのです。
スマホのアプリで言うなら「新しいアップデートがあります」の状態です。
あなたがすることは、新しいアップデートを受け入れるだけです。
そう、受け入れるだけなのです。

努力してアップデートの情報を作り上げるのは、あなたの役割ではありません。
イエスさまが、いのちがけで十字架で完成させたのです。
これから、再びアップデートする必要のない、新しいい永遠の契約です。
最高の契約で、最後の契約です。
あなたは、すべての罪を赦され、永遠のいのちを得て、天の御国で生きる、その契約です。
それは、イエスさまの覚悟の愛・無条件の愛に支えられた契約です。

あなたを縛る古い契約、勝手に作り上げてしまった不自由な契約から解放されましょう。
古い契約を捨てて、新しい契約・愛の契約の中に生きましょう。
その契約は、旧約聖書の最高峰で示された契約は、すでに、あなたのものなのです。

あなたのために、お祈りします。

【参考聖書箇所】
☆聖書の中の聖書
ヨハネ 3:16
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

☆何回まで赦すか
マタイ 18:21-22
21 そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回まででしょうか。」
22 イエスは言われた。「わたしは七回までとは言いません。七回を七十倍するまでです。

☆仲間を赦さない家来（一万タラントを赦された男）のたとえ
マタイ 18:23-35
23 ですから、天の御国は、王である一人の人にたとえることができます。その人は自分の家来たちと清算をしたいと思った。
24 清算が始まると、まず一万タラントの負債のある者が、王のところに連れて来られた。
25 彼は返済することができなかったので、その主君は彼に、自分自身も妻子も、持っている物もすべて売って返済するように命じた。
26 それで、家来はひれ伏して主君を拝し、『もう少し待ってください。そうすればすべてお返しします』と言った。
27 家来の主君はかわいそうに思って彼を赦し、負債を免除してやった。
28 ところが、その家来が出て行くと、自分に百デナリの借りがある仲間の一人に出会った。彼はその人を捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
29 彼の仲間はひれ伏して、『もう少し待ってください。そうすればお返しします』と嘆願した。
30 しかし彼は承知せず、その人を引いて行って、負債を返すまで牢に放り込んだ。
31 彼の仲間たちは事の成り行きを見て非常に心を痛め、行って一部始終を主君に話した。
32 そこで主君は彼を呼びつけて言った。『悪い家来だ。おまえが私に懇願したから、私はおまえの負債をすべて免除してやったのだ。
33 私がおまえをあわれんでやったように、おまえも自分の仲間をあわれんでやるべきではなかったのか。』
34 こうして、主君は怒って、負債をすべて返すまで彼を獄吏たちに引き渡した。
35 あなたがたもそれぞれ自分の兄弟を心から赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに、このようになさるのです。」

☆あなたは縛られるために生きていない
ヨハネ8:36
ですから、子があなたがたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由になるのです。
Ⅱコリント3:17
主は御霊です。そして、主の御霊がおられるところには自由があります。