Ｓｈａｄｙ　ＲｅｃｏｒｄｓコミュのＯＢＩＥ　ＴＲＩＣＥ

本名：ＯＢＩＥ　ＴＲＩＣＥ（オービー・トライス）

1977年10月14日生まれ

Eminemと同郷ミシガン州デトロイト出身。

50 Centに続く、Eminemの秘蔵っ子として03年デビュー。
ObieはあのEminemにフリースタイルで勝ったというだけあって、かなりラップが上手い。

Big Daddy KaneやBiz Markie、Lakim、Red Man、RUN DMCらに影響を受け11歳からラップを始める。
そしてObieはギャングたちが蠢くハードな環境で育ち、プロのラッパーになることを目指し日々ラップ・バトルへ繰り出していた。

当時、Obieは人気SF映画『STAR WARS』のキャラクター"Obi=Wan Kenobi"から名前をとり"Obie One"と名乗っていた。
しかし、当時バトルのホストをしていたD-12のProofが本名である"Obie Trice"でバトルに紹介してしまった。以後、彼はこの名前で通すようになる。

そして、徐々にその名を広めていった矢先の出来事である。 D-12のメンバーであるBizarreに渡したデモ・テープがEminemの耳に止まったのだ。
EminemがデトロイトでレコーディングをするとBizzareから連絡をもらったObieは慌ててスタジオに駆けつけた。
しかし、Eminemはすでに車に乗り込み出かける寸前であった。Obieはすぐに車の窓越しにフリースタイルを披露した。これが功を奏しShady Recordsと契約に至たった。

その後、『The Eminem Show』、『8 Mile』等のShady Records作品にゲスト参加、楽曲提供を行いデビューに向けて準備を行っていった。 2003年5月にはEminem等と共に早々と来日を実現し、堂々たるステージングを日本のファンにも見せ付けてくれた。すっかり、その名を知られるようになったObieはEminem来日公演からの帰国直後にデビュー・アルバム『Cheers』を完成させた。

その後も、『D12 World』や『Thoughts Of A Predicate Felon』へのゲスト参加、"The Anger Management Tour 3"への同行など、Shadyファミリーの一員として順調な活動振りを見せていた。しかし、そんなObieを2つの不運が襲った。

　2006年元日の早朝1時頃、地元デトロイトの高速道路を走行中、接近してきた車から突然銃撃を受けて頭部を負傷、すぐに高速を降りて警察に保護されたため大事には至らなかったが、医者はObieの頭蓋骨から銃弾を取り除くことは出来なかった。そしてその4ヶ月後、親友でありレーベル・メイトでもあったProofがデトロイトのナイト・クラブで銃弾を浴びこの世を去ったのである。Obieが「デトロイトの中心的存在だった。」と語るProofなしに、現在のShadyファミリーの栄光は存在しなかったといっても過言ではないだろう。