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鳥インフルエンザ対策マニュアルコミュの実際に予防可能なのか

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まず、答えからはいきましょう。
完全に不可能です。しかし、感染者の数を劇的に減らすことが出来ます。
(長文苦手な方は下へ)

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まず、「予防」と言われて何が頭に思い浮かぶでしょうか?
手洗いうがい?マスクをする?予防接種?栄養をしっかりとって寝る?
全て正解です。しかし、それ以上に効果のあることがあります。

それは「触らぬ神に祟りなし」ということです。

「そんなこと分かっている。それが出来ないから予防なんだ」と仰るかも知れません。しかし、予防自体もやっていることはなんら変わりません。
では、「触らぬ神に祟りなし」と言う考え方でもっとも有効に予防するには?これは簡単です。

「流行が生じた時、外に出ないこと」です。

では、このことについて都市単位で行うとどのような差があったのか、
過去の世界的流行、スペイン風邪において死者に大きな開きがあった二つの都市、セントルイスとフィラデルフィアの例をとってお話したいと思います。

http://bioterrorism.slu.edu/TaleofTwoCities1918.html
http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/StLouis1918.pdf
二つ目が日本語サイトです。外岡先生に許可を頂き転載させていただきました。ありがとうございました。
ご覧頂ければ分かるとおり、スペイン風邪流行時、セントルイスでは3000人、フィラデルフィアでは15000人の死者を出しました。人口割合で表現すると、それぞれ0.3%と0.73%です。

さて、フィラデルフィアは、人口割合では単純に考え二倍以上の被害を出しました。この理由は何だったのか、ここに予防可能であると言う根拠があります。
お読み頂ければ分かるとおり、この両者の差は以下に早く「社会的隔離」を行ったことにありました。
つまり、患者が出てからいかに早く人を家に閉じ込めたかということです。
しかも、このときセントルイスのキール市長は2.3日躊躇しています。そして、閉鎖を行った後、市民からも反発がありました。
これが何を意味するのでしょう?これは2つ意味すると思います。
一つは更に早くこの「社会的隔離」を行っていれば、更に被害が減った可能性があるのではないかということ。
そして、もう一つはこの減ったと言う事実を皆が知り、能動的に外出を控える準備が出来れていれば、更に更に被害が減るかもしれないということです。

では、現実的に「社会的封鎖」が可能なのでしょうか?
それは現時点では大部分の人がNOと言うと思います。
それはなぜか?大きく考えて理由は二点です。

1.仕事が休めない。(社会的機能が動いており、休めない)
2.家にこもり続ける準備がない

一つ目は世界的流行が生じた際には解決する問題です。
なぜならば、セントルイスと同じように国の方が「社会的隔離」を行うからです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/03-01-6a.pdf
ここの6ページ目にあります。しかし、それでは遅いと思います。もちろん、この指針は今後変化する可能性もあります。地方行政、企業によっても行動方針が違うでしょう。
この問題は後で触れたいと思います。

もう一点、家にこもり続けることができないと言う点です。
これは、事前の準備でいくらでもなることです。厚生労働省も
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=495060188&OBJCD=&GROUP=
の「個人及び一般家庭・コミュニティ・市町村における感染対策に関するガイドライン(案)」の6ページでも二週間分の食料を用意するように勧告しています。
具体的に何を用意するればよいのかは
http://blog.moura.jp/influenza/2006/08/qa_e287.html
をご参照ください。
それぞれの用意するものに単純に二週間分の食料以外の意義のあるものもあります。
それは今後、「感染の成立」、「予防とは」などで詳しく解説していきます。
まずは、感染する機会を減らすために外に出なくても良い用意をしておきましょう。

さて、問題を戻してどうしても家から出なくてはいけないときどうしたらよいでしょう?
もう一回、始めのセントルイスとフィラデルフィアの例に戻ります。そのとき、キール市長が行ったのは以下の様なことでした。
 ・全学校の閉鎖
 ・劇場の閉鎖
 ・宴会等の公共の場での集会の禁止
 ・教会の閉鎖
 ・ホテルやカフェでのダンスの禁止
 ・病院受診の一時停止
 ・子供達の遊技場や図書室の使用禁止
 ・会議のキャンセル
 ・電車の運行中止
これをみていただければ分かるとおり、別に「家に閉じこもれ」とはいっていないことが分かるかと思います。
要は人が集まるところに行くなといっているわけです。
ただし、やはり東京などの都市でそれを行うことは厳しい所があります。そのため、会社や地域の行政指針を確認し、世界的流行が生じた際どのような行動をとるのかそれぞれのレベルで確認しておく必要があります。
地域に関しては、地域の保健行政のシステムがどのように動いているのか「地域保健システム」で触れていく予定です。

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重要なことはこの2つです。

1.流行は人が集まらなければ生じない。
2.集まらないためには集団的アプローチ(社会的封鎖)と個人的アプローチ(人ごみにいかない)がある。

人が集まらないことにより被害が最小限になるということはセントルイスとフィラデルフィアの例が示してくれました。
そして、これらを最も効率よく行う方法が「家から外出しない」ということです。
上では「流行が生じたとき、外に出ないこと」と書きました。
しかし、これは間違いです。フィラデルフィアとセントルイスの例から学ぶべきこと、それは、

「発症者が出たら、外に出ないこと」

これがもっとも有効な予防法であると言うことを示しています。
そして、それを実行するには準備と個人個人の動悸付けが必要になります。
政府に勧告されていやいややるのではなく、なぜそれを行う必要があるのかを知り、自主的に行っていくことができれば、必然的に被害は減っていきます。
自主的に、二週間分の食料を自宅に備蓄して家にこもる意義を感じてください。
現実的は不可能であっても、これをやるくらいの心構えで動いていく必要があると言うことです。

そして、確認すべきことは確認しないといけません。
会社のトリインフルエンザ対策がどうなっているか
自分の住む地域の対策がどうなっているか
きちんと確認し、不満に感じたらきちんと提案していく必要があります。
また、出来る限りの予防策を知っておく必要はあります。スペイン風邪の時よりも、確実に危険を軽減する手段は増えています。
もちろん、外に出ないことが最大の方法ですが。

その予防策を知る前に、トリインフルエンザはどのような特徴をもっているのでしょう?
特徴を知れば、自ずと予防策は見えてきます。リスクの高いところに行かざるを得ないときでも、そのリスクを最低限にすることができます。
ということで、次は「トリインフルエンザの特徴」について述べたいと思います。


なお、厚生労働省が「鳥インフルエンザ対策ガイドライン(フェーズ4以降)(案)」について意見を3/1まで募集しているそうです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/09.html

ご意見・ご感想よろしくおねがいします。

コメント(4)

現在の医学・科学では鳥インフルエンザの感染を100%予防するのは不可能なのは確かですね・
私がスタッフをしている講演会の話では、1人国内で感染者が出たら仕事を切り上げて自宅に帰ることと言っています。
最高3ヶ月は外には出られない、だから備蓄(特に食料と水)は必須ですね。現代の人は免疫力が低下しているのでスペイン風邪の時よりも相対的に死者が出るかも知れませんね。
先日ベトナムで鳥インフルエンザに罹患し死亡した女性は
鳥インフルエンザで死亡した鶏肉を食べたら罹患した とのことです。

われわれ消費者はマーケットで選択できるが、売っている鳥が鳥インフルエンザに罹患し発症前の可能性は否定できない。
財布に優しい鶏肉ですが、食べないことも最良の予防策の一つかもしれません。

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