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正しい日本語を愛しましょうコミュの【関連トピ紹介】36──「〜になります」

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コメント(4)

【最近気になる放送用語】
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/074.html
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「〜になります」?

2003.11.01
中継で「こちらが入り口になります」と言ったら、アナウンスの上司から注意されました。

この場合、「こちらが入り口です」ではなく「〜になります」と言った理由を、ちょっと考えてみてください。何か意図するところがあってわざと言ったのであればかまいませんが、そうでないのであれば、この言い方をおかしいと感じる人がいることは、知っておいたほうがよいでしょう。この「〜になります」は、近年「〜です」とほとんど同じ意味(あるいは「よりていねいな言い方」だと思っている人もいるようです)として使われており、特にファミリーレストランやコンビニエンスストアなどで耳にする機会が多くなっています(ファミ・コンことば)。
解説
まず、動詞「なる」を見てみましょう。これは多義語(意味がたくさんあることば)ですが、助詞「に」を付けて「〜になる」と言った場合には、おおよそ次のような意味が生まれます(ほかにもいろいろな用法がありますが)。
変化・移行した結果が出現する。
[例] 大人になる。冬になる。中止になる。合計すると二千円になる。
結果として一定の役割を果たす。
[例] 番組制作の参考になる。励みになる。
ここで、中継での「こちらが入り口になります」について考えてみましょう。
まず(1)の用法として考えた場合には、たとえばこれから家が建てられる更<さら>地のようなところ(あるいは建築中のところ)で「このあたりが入り口になる予定です」という意味で言ったのであれば、まったく問題ありません。
次に(2)の用法だとすると、目の前にあるものが「結果として」入り口の役割を担っている、というような意味になります。これは一見問題ないように思うかもしれませんが、この場合、「もともと入り口として使うことを意図して作られたものなのに、それを「入り口になります」などと言うのはおかしいのではないか」と感じる人もいるのです。
ただし人によっては、たとえば「(「入り口」というものは本来立派であるべきなのでしょうが、ひとまず我が家では)こちらが入り口になります」というように謙遜<そん>の気持を込めて使う場合もあるので、一概には否定できないのが難しいところです。
はっきりしない言い方で申し訳ありませんが、以上が回答になります。
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)
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 一応の結論。
【「〜になります」考〈4〉】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1842616797&owner_id=5019671

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●「変化を表わす」(本来の用法)
 まず「〜になります」の本来の用法を確認しておく。
 本来の用法は「変化を表わす」もので、典型的なのは「あと5分で3時になります」のような形。これの仲間と考えられるものに以下のようなものがある。
  1)(会計時の)合計で○○円になります
  ※1品で「○○円になります」だと、下記の問題視されている用法になるらしい。
  2)この子は来月3歳になります
  ※(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」という用法もある(これはちょっと分けて考えるべきかも)。
「〜になります」が目の敵にされた結果、こういうまともな用法まで妙な感じに聞こえる印象がある。そこまでいくと「言葉狩り」に近づく。

●料理を運んできて「〜になります」
 これが一般に問題視されている例。
 ただ、メニューの表示が曖昧な場合はアリとする説もある。
 これに関しては、〈2〉にいただいたコメントのリンク先にある論文が詳しい。
http://www.surugadai.ac.jp/sogo/media/bulletin/Ronso31/Ronso31honda.pdf
================================引用開始
(2) a. こちらが若鶏のプロヴァンス風になります。
   (NHK アナウンス室ことば班(2005: 63))
  b. こちらが和風セットになります。
  (矢澤(2004: 31))
 (2a)については,「メニューで料理名を見ただけでは予想がつかない,不確定なもの を指して言う場合には,さほど違和感がないかもしれません」という観察(NHK アナ ウンス室ことば班(2005: 63-64))がある。
================================引用終了
 (2b)に関しては、〈3〉で詳しく引いた。
 むずかしく考えずに、(2a) と同様と考えておく。要は、「料理名だけではわからないでしょうがこういうものです」くらいの意味らしい。
 ただ、そんなことを言いだすと、わかるかわからないかは個人差があるので全メニューが「〜になります」でもおかしくないってことになりかねない。
 ありふれたコーヒーに見えても、店主がとんでもないこだわりをもっている特殊なコーヒーなら、「(これが当店自慢の)コーヒーになります」もアリになる。
 そんな微妙な考え方をする必要があるのだろうか。
 まあ、「こんな粗末な(期待外れかもしれない)もので申し訳ない」という下手に出る意識から出た言い回しなら、大目に見るべきだろう。「この子は3歳になります」もこのニュアンスに近い。そういう殊勝な言葉づかいも、マニュアルどおりの言葉になると「とにかく下手に出ておけばいい」という感じになりやすいんだけど。

●「〜になります」にひそむ心理1
「〜になります」には責任転嫁のニュアンスがあるらしい。
「お届けは来月になります」ならフツーの言い方だろう。
「そんなに細かい注文をつけられると今月中の納品はむずかしく、来月になります」になると責任転嫁の気配が濃厚になる(「言い訳」とも言う)。
 これについてはいろいろな言い方がある。
・結果としてそうなったという客観性を強調し、行為者の主体性をぼかす(Wikipedia/↑〈1〉 )
・非人為的な推移(『問題な日本語』/↑〈3〉)
 多くの場合、使うほうはそういうことは考えていない。むしろ、先に書いたように(本来は)下手に出ている。しかし、受け取る側はそういう気配を微妙に感じて不快になることがある。「〜になります」が嫌われる背景には、この意識があるんじゃないだろうか。

●「〜になります」にひそむ心理2
「〜になります」にかわる言い回しはいくつかあるが、一般的なのは「〜です」と「〜でございます」だろう。
 敬度で考えると、
「〜です」<「〜になります」<「〜でございます」
 だろう。
 客商売だと「〜です」が使いにくい気持ちはわかる気がする。それなら「〜でございます」を使えばいいと思うが、これを嫌う人も多いらしい。
 理由は、〈2〉で教えてもらった論文だと〈「高級店であればまだしも,ファミレスやコンビニで使うには堅苦しすぎる」と感じる〉らしい。職業差別じゃないかな。
〈3〉で見た『問題な日本語』にいたっては、〈「ございます」が用いられなくなったことを受けて〉と決めつけている。根拠は見当たらない(泣)。使う人は使うと思うよ。
 もうひとつ、「お〜になります」との混同って説も捨てきれない。このあたりは〈2〉に詳しく書いた。


※↓に続く。
●遠慮がちな結論
「〜になります」は文法的には間違っていない。料理をもってきたときなどに使うのは相当ヘンだと思うが、何も言う気はない。接客業の慣用句と考えればいい。
 ただ、接客の基本を考えてほしい。これだけ「〜になります」が問題視されてしまうと、たとえ正当化する論理があっても使うべきではない。よけいなトラブルの元だもん。「それはおかしい」と指摘する客を論破して何かいいことあるの?
 どこかで読んだ気がある人は記憶力を誇っていい。下記で書いた結論をベースにしている。
693)【バイト敬語の話──「よろしかったでしょうか?」考 3】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1819433261&owner_id=5019671
「〜です」では敬度が足りないと思うなら「〜でございます」でいいじゃない。それで「バカ丁寧すぎる」と言うクレーマーは相手にしなければいいだけ。
 ちょっと方向性が違う考え方なんで、メモしておきます。

 プチ発見?の第2弾です。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1697556352&owner_id=5019671
 以下は一部の抜粋(重言)。

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 これだけ批判されながら「〜になります」が衰退しない理由。
 それは日本語に欠陥があるから。←大きく出たもんだ。またそれかよ。
「〜になります」が好まれる理由として↑の〈1〉で下記のように書いた。
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 個人的な語感で書くと、この場合は「〜になります」のほうがやわらかい感じがする。やはり断定を避けているからだろう。ただ、厳密に言うと「〜になります」は断定を避けてはいない。断定を避けるなら「〜の予定で(ございま)す」とかにする必要がある。
 ってことは、「〜になります」は、断定を避けるように見せながら断定する……という妙な言い回しになるってことか?
 このあたりが接客業などで愛用される理由なんだろうな。
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 もっと別の勘違いがあるのかもしれない。
 尊敬語にひとつに「お/ご〜になる」というのがある。これの丁寧語が「お/ご〜になります」。
「〜になります」が好まれるのは、この「お/ご〜になります」の影響で尊敬語のような印象があるからでは。
 だとすると、単なる勘違いだろう。
「〜になります」は「〜になる」の丁寧語だから、敬度は「〜です」と大差がない(はず)。
 おそらく「〜でございます」よりは敬度が低い。
「お/ご〜になります」は尊敬語の丁寧語だから相当敬度は高いけど、それは別の話だよ。「お/ご〜になります」の「〜」に入るのは動詞。「〜になります」の「〜」に入るのは名詞だろう。
 と理屈ではわかっているつもりでも、「〜です」よりも「〜になります」のほうが丁寧な印象がある、と主張する人を説得する自信はない。
 o( ̄ー ̄;)ゞううむ
 可能性はありやなしや。

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