クリフォード・ブラウンと言えばヴォーカルファンにはヘレン・メリルの名唱「You'd Be So Nice To Come Home To」が忘れられない。この共演は1954年、ブラウン・23歳、メリル・24歳の時だった。メリルもまた多くの仲間同様事故の後しばらくはショックから立ち直れなかったという。メリルがようやくブラウン追悼アルバムを吹き込むのは、なんと共演から40年後1994年の事である「Brownie:homage to clifford brown」。 このアルバムには後輩の現役トランペッター数名が参加し「アイ・リメンバー・クリフォード」を演奏、メリルが魂を込めて歌っている。もちろん「ユードビーソーナイス・・・」「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」「ドントエキスプレイン」もメリル自身が再演。メリル晩年64歳の名唱である。