日本家屋コミュの三崎館本店（神奈川・三崎）

http://www.misakikan.com/
今回お泊りしたのは「三崎館本店」。明治41年創業の老舗の割烹旅館。
いまやまぐろ料理の1つに数えられる「まぐろのかぶと焼き」は、もともとは、マグロ漁船の船乗りが、船の煙突にマグロの頭を吊るして焼いて食べていたとのこと。それをお料理にしたのは、こちらの旅館のご主人だそうです。

夕食は港を見下ろす部屋で「まぐろづくし料理」。お刺身は元より、酒盗、皮の酢の物、揚げ物、角煮等々、その名の通り「まぐろづくし」。美味しいんだけど、美味しいんだけど、他の素材のお料理が恋しくなって・・・。とそこに、かなり香ばしい香りの「鮪のかぶと焼（三崎館本店の登録商標）」登場。
特製のオーブンで4時間くらいかけて焼かれるそうです。写真だと大きさがわかりにくいんだけど、本当にびっくりするくらいの大きさ。前に和食屋さんで食べたものとは比べ物にならないね。
三崎館本館HPに出ている写真そのままの女将さんが、「ここはほお肉、ここは目の裏の一番美味しいところ、上あごの皮も香ばしくて美味しいですよ」などと説明付きで、食べ易いようにさばいてくれます。その手際のよいこと！さすがです！！。最初に大根おろしを多量に出され、まぐろと一緒に食べることを勧められます。これはお勧め通りに食した方が、さっぱりとして良いかと。というのも、かなり脂ののったマグロで、取り分けていただいたお皿には脂が湖のようになっていました。このときは7人だったので、山のような量に閉口。10人以上いないと、追加料理として頼むのはきついかと思います。

初めて「上あごの皮」を食べたのですが、香ばしくて、少しお醤油（魚特有の生臭さがあるので、お塩よりもお醤油の方が良い）を付けたらおつまみに良し！という感じです。わたしは、ゼラチン質の目玉は苦手なので遠慮し、一番好きな目玉の後ろのお肉を食べました。
そして、なにより凄かったのはその匂い。温かいうちは良かったのですが、冷めると強烈になるようで、夕食後に宴会場を通りかかっても、夜中に通りかかっても、そして朝通りかかっても抜けていませんでした・・・・・

帰りがけに、女将さんよりビニール袋を渡される。この匂いで分かります、昨晩、完食できなかったマグロでしょう。（わざわざ、お土産用に冷凍しておいてくださったそうです）