『航空ファン』コミュの航空ファン2016年10月号

　10月号の特集は、4,500機以上が生産され、全世界で飛び続けるバイパーことF-16ファイティングファルコン。米空軍のLWF（軽量戦闘機）として導入されてから、時代の流れにあわせて改修が施されつつ、空対空戦闘から対地・対艦攻撃、航空偵察までさまざまな任務をこなすマルチロールファイターとなったバイパーは、最近のブロック50以降の機体だけでも米空軍以外に13ヵ国が運用中、または導入予定です。そのなかには先日クーデター未遂が起こったトルコやその隣国で財政破綻に苦しむギリシャ、旧東欧諸国のポーランド、新たな歴史を刻み始めたイラクなども名を連ねていますが、現役のバイパーがどのような航空機なのか、今後どのように進化を遂げていくのかの解説のほか、新たな運用国開拓の可能性などにも言及していきます。
　そのほか、ヨーロッパのショーバードの空撮をはじめとしてフランス海軍シュペルエタンダールの終焉、ポーランドの大規模航空演習アナコンダと同軍戦闘機のリポート、ギリシャ空軍のF-4とF-16の空撮、ファンボロー国際航空ショーなどヨーロッパの話題を一気に紹介、さらに築城基地第８航空団へ移動を完了した第８飛行隊のF-2の話題やヨシ・ムロヤ＆ブルーインパルスも参加した札幌航空ページェント、レッドブル・エアレース第4戦ブダペスト大会リポートも掲載します。さらにソーラーインパルス２による太陽光での世界一周連載最終回、中国の有人機・無人機最新事情や真珠湾攻撃75周年に関する話題としてハワイでのレストアが決まった九七艦攻や復活した歴史的Cadetとレプリカ零戦の空撮、南カリフォルニアで山火事に挑む大型消防機などにも触れ、渡辺洋二氏による追補・個人としての航空戦史「百式司偵に積んだ37mm砲」もお届けします。（８月20日発売）