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ユング心理学研究会コミュの2/21のテーマは、「ユングと心霊の世界」でした

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 みっくんのリクエストで、なんとなく議事録担当になりました。聞き間違い勘違いもありますが、まとめてみました。

 本日2/21は、ユング心理学研究会で、白田さんの「ユングと心霊の世界」でした。いつもながら、はっきりした分かりやすい説明でありながら、新しい視点を教えてくれるお話でした。特に女性に肩をたたかれるのも霊現象というお話は、とてもウケました。
 今回の参加メンバは、少しづつ増えて、終了まじかに来た人も入れて21名でした。段々顔なじみになってきましたね。

 ちなみに今期のユング心理学研究会では、通常の思想が表とすると、裏面思想ということでカリキュラムが組まれていますので面白いですよ。


◆ 裏面が実は表面である
 思想とは、本来カウンターカルチャーであって、顕現化しているものの裏に潜むものを顕にしていくこと。したがって裏面が本物なのです。
 そしてこの見えないものには、大きな力があり、それによって我々は突き動かされている。

◆ 霊的信仰は、実は浸透しているといえる
 無意識は常に表に現われている。その文化にどっぷり浸かっている本人には分からないが、第三者から良く見える。死後は信じない、お墓も要らないといいながら、お葬式でキチンと手を合わせる。盆にお墓参りにいくなど。

◆ ユングの信念(硬い核)
 心霊は、存在する。それを科学で説明したい。幼い頃から霊感体質で、色々な体験をしているユングにとって、それは自分を治癒することでもあった。

◆ ユングの方法論
 心霊の存在については、ひとまず保留とし、心霊現象を科学の言葉に置き換え説明していく。つまりとても上手は翻訳家と言える。そしてユングが科学の言葉で語る心理学は、そのまま心霊の世界でも通用する。
 しかし晩年は(臨死体験以降とくに)、心霊の存在を公に肯定するようになった。さらにユング心理学は、霊で説明するともっと分かりやすいとも言っているとのこと。

◆ ユング心理学の本質
 ユング自身の葛藤(科学に従わなければいけない表の自分と、体験として心霊の存在を分かっている裏の自分との葛藤)との戦いであり、それ治癒の過程で得た経験を不変化したものであり記録。
 つまり自分の成長モデルを不変化、理論化したものである。

◆ シンクロニシティは、ショーペンハゥアのパクリ
 シンクロニシティは、ショーペンハゥアの言っていることに臨床結果を補足したような内容。本人もそういっているらしい。
 人間が認識したり触れるものは、裏に隠れた本質の現われの一部に過ぎない。それを霊と呼ぶ。霊を通して色々なかたちで我々やものは繋がっており、色々な意味の繋がった現象が起こる。

◆ ユングは神秘学の知識が抜群であった
 ユングの父親は神父で、母親は霊感体質であった。ユングの自宅には莫大な神秘学の本があり、それを片っ端か読みあさり、自分のものとしていった。それはユングの霊感体質からして至極、理解し易いものであった。

◆ 厳格な父親との葛藤
 父親は厳格であり、また霊感体質でないため、神秘学の書籍の内容を額面通りにしか理解できず、ユングは父親と葛藤があった。

◆ フロイトも心霊現象に大変興味があった
 ユングに惚れ込んだ大きな原因がこれ。一般に言われているようなフロイトの後継者となるような共通性やフロイトから継承したものはほとんどない。
 
◆ ユングは、ヘレーネという霊媒体質の女性を一生引き摺っていた
 ユングの妻は学識豊かで霊媒体質ではなかったが、ユングが生涯色々な女性を関係したが全て、最初に恋仲であったヘレーネという女性と同じ霊媒体質の女性であった。女性問題は結構多いそうです。

◆ ユングのいう元型と魂
 個人の中にあるコンプレクスが「魂」、私の外にあるコンプレクスが「霊」である。しかしこの二つは異なる存在次元のものであり、「魂」より深い存在が「霊」である。この辺は、伝統的な神秘主義とまったく同じことを言っている。

◆ 元型(霊)に捉われると病気になる
 元型に魂が捉われると、それに引き摺られることとなり、下手をすると病気になる。元型も魂もエネルギーであると言えるが、魂という存在次元からみると、元型は型である。あまりに元型に捉われすぎると、そこから出られなくなる。

◆ 元型を活性化することで、成長が進む
 しかし、元型を活性化すること、魂の成長が進むので、元型は重要。元型は、外部の色々な現象や事象によって、心の中のコンプレクスが反応することで活性化される。まず自分の魂のコンプレクスが刺激され、元型が活性化され、成長が進む。
 例えば綺麗な理想の女性を見て、心が躍るのは、自分の魂にある女性像のコンプレクスが刺激されるため。そしてこの魂のコンプレクスは、アニマという女性の元型という場から立ち現われているものなので、元型によって活性化され自覚が進み魂が成長する。しかしあまりに元型に捉われ過ぎると、その型から抜け出せなくなり危険なわけである。

◆ 女性に肩を触られてなびくのも心霊現象に同じである
 女性に肩を触れたりして、上手くコンプレクスを刺激され言いなりになったりすることがありますが、それは元型が活性化することで魂が引き込まれているため。色々な妄想や錯覚を引き起こします。これは心霊現象で起きていることと原理的に同じなわけ。
 本日一番請けましたし、納得いきました。

◆ ユングとシュタイナーの共通点は、「メルヘン」(志賀さん)

◆ 超心理学で科学的手法(統計手法)使っても、公理系が異なるため意味がない(黒川さん)


 もっと色々な話があったかと思いますが、メモしたものと記憶と、自分の考えがミックスしていますが、こんなところでした。


以上

コメント(26)

清志朗さん、有難うございました。

ユングは、フロイトの弟子であり後継者であったとずっと思っていました。
しかし、今回のセミナーで、実際ユングはフロイトの共同研究者だと分かり、大きな収穫となりました。

霊と魂のお話も、とても興味深かったです。
白田さん、さすがの解釈ですね。
非常に整理された健康的な理論展開で納得です。
 白田さんの話を楽しみに予定を立てていたのですが、直前に不慮の事情で行けなくなってしまいました。
 でも清志郎さんの詳細なまとめで、内容がよく分かりました。
 確かに、恋愛感情も心霊現象と原理的に同じ、というのは当を得た視点ですね。
 どうもありがとうございました。m(_ _)m

昨日初参加のアレクサンダー・テクニークのかわかみひろひこです。
白田先生のお話はとても面白かったです。

昨年読んだ新書本の『スピリチュアルの冒険』という本が、昨年の
私的な大ヒット本の1冊でしたが、その本の10倍以上面白かったです。

ぜひ本にしていただきたいです。
 はじめましてm(__)m。

 たいへんわかりやすい要約で、感服しました指でOK。ちなみに、白田さんは、碵学と呼ぶに相応しい方ですね…。

 それにしても、私は、“あのようなもの”を霊と考えるより、まずコンプレックスと考えた方がしっくりはするのですが、もし霊が現実的実在だとすると、水子供養や祖先崇拝は、単なる気休め以上の実効性がある、ということでしょうか?もし、ユングの心霊学を突き詰めるとそこに行き着くとすると、ちょっと以外な驚きです(又吉正治さんの「日本の心理学」は早くから水子供養や祖先崇拝の心のチューニング効果に注目していたようです)。水子供養や祖先崇拝を、外在化したコンプレックスをコントロールする手法として、ユング心理学から見直すというのは面白そうです。

 あと、欲を言うと、シュタイナーとユングの共通点はメルヘン、…というのは、簡略過ぎてイマイチよくわからなかったので、もう少し詳しく意味を拡充してもらいたいお願い気がしましたf^_^;。
>清志朗さん

昨日会場では、特にメモされている様にはお見受けしなかったけれど、これだけ詳細且つ
要点が全て網羅しているレポートを、しかも今朝早々に拝見して全く仰天しています。
清志朗さま!本当にありがとうございます。
それにしても白田さんの講義内容は、素晴らしかったですね。

なお、次回のユングセミナーは3月13日(木)で、今回のユング心理学的視点の心霊から、
一転して東洋哲学的視点の妖怪の話になるようですので、今から楽しみです。


昨晩、初めて参加させていただきました。
昨年から、参加させていただきたい、と思いつつ、いつもタイミング悪く、何かがはいって参加できなかったのが、やっと・・。しかも、このテーマ!っていう感じでした。

ユングが霊媒体質の女性ばかりに惹かれていた(奥さんはそういう女性ではなかった、とのこと)というのが興味深いですね。ユングがそうでない、聡明な女性を妻に選んだ、というのはキャリアのためだったとか。計算高い気もしますが、ユングはユングなりにバランスとることに苦労していたのだな、ということを思いました。
私自身、若干、そういう体質という傾向があります。結構、苦しんでいる部分がある。でも、ユングはそれを成長のプロセス(すみません。白田さんはこういう言葉はお使いにならなかったですね。私なりの都合のいい解釈です)と捉えた、ということに救いがあります。

まだまだ自分の中でまとめたいことがあります。実りの多い好演でした。皆さん、わきあいあいとして、暖かくて、とてもいい雰囲気でしたね。二次会でも、楽しい時を過ごさせていただきました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
なんかネット上でまた楽しめてる、いい会ですね。
出世のために実務に長けた伴侶、ユングのように求めます!!
しかし、ユングのようにスピな異性といっぱい遊んでたら、それはあきれられるだろうな・・・
どうしよ・・・

その解決法が私のフリーハグなのです。
清志郎さんのまとめを拝見させていただき、ますます東京に行きたくなりました。

◆ 女性に肩を触られてなびくのも心霊現象に同じである
女性として興味津々。
これは男性から見た特有の心霊現象でしょうか?
女性の場合は、男性に肩を触られて・・・なびくより・・・私から見れば!!この!!セクハラ!!気安く触るなですね(笑)

個人的な意見なのですが、
ユング心理学研究会が泊りがけで、関西地区にも来て頂ければとってもうれしいです。もう、朝までお付き合いさせて頂きます。って、起きているのは私だけなのかもしれませんが・・・
ばっちり、子供3人は、夫に預けて奥様は勉強に邁進致します
関西にはこういうのもあります。
私は明日お世話に行きます。
この会もまた、秀逸で面白い人がいますよ。
よろしく

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jatp/kenkyukai-k.htm
清志朗さんへ

たいへん読みごたえがありました。ありがとうございます。

読んでいるうちに、私もご講義に参加している気分になりましたよわーい(嬉しい顔)

夕べお話した学会情報です。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=28298734&comment_count=0&comm_id=981648
アンナさんへ

面白そうなイベントが盛りだくさんですね(私も、今年1回くらいは行ってみようかなぁ・・・なんて、思わず考えてしまいました!)。

立命館の衣笠キャンパスの近くにある喫茶店にも、久しぶりに行ってみたいです(そっちがメインの目的だったりして・・・あせあせ



アンナさん

有難うございます。
実は、いつもアンナさんのコメントを興味深く拝見させていただき、勉強させていただいております。
影ながらのファン目がハートです。

こちらこそ、よろしくお願い致します。
あ、今、気づきました。

下に書かれていたのは、<終了分>なのですね・・・冷や汗

明日かぁ・・・う〜ん・・・

やっぱりアンナさんのバイタリティと意欲に脱帽です!!

実は本当はベットでおネンネしたいんです。
でも、行くと面白いんです。
だから髪の毛乾かしたら出かけます。
京都駅で明朝6時半なら会えますけど。
グランピアのロビーが私の定位置です。

いつかどこかでお会いしましょうね。
明朝(ああ、もう今日ですね!!)6時半!!

ううッ・・・(お会いできる体力の自信がありません・・・)

でもでも、いつかアンナさんとお会いしたいです!!
 先程帰宅です。ちょっと最近はまってます。
 昨日は、講義も二次会もさらに面白かったですね。異文化交流ですね。
 ユングの知らない側面が、沢山分かって実り多き会でした。また参加できなかった方にも喜んでいただきなによりです。
清志朗さん
二次会、お隣に座らせていただいて、お話させていただいたこと。人それぞれに「救い」のプログラムが用意されている・・っていうこと。最近、他力本願すぎるなあ、って思っていて、そういう自分が情けなかったのだけれど、自分の今のプログラムか〜って開き直っちゃいました。(^^)
ありがとうございました。

アンナさん
今回も京都へ、夜行バスでの旅。お疲れ様です。すごいバイタリティ!と私もまぶしく思っております。
お身体にお気をつけて。
実務に長けた配偶者が、アンナさんにあらわれることを祈ってます(^^)
「逆ユング」をめざされるのもいいかも〜。

みっくんさん
色々とお気遣い、ありがとうございました。
最初はどきどきしていましたが(結構、人見知りする^^)、あとはすんなりはいっていけました。
楽しい会ですね。皆さんの暖かさが伝わってきました。
アンナさん

昨日、あれから今まで寝てしまいました。
明朝6時半!!
京都に近い所に住む私ですが・・・
時すでに遅し・・・
私もいつかアンナさんとお会いしたいですぴかぴか(新しい)
ココアのカフェインで、バキっと目覚めています。
ああ、本当にキリ無いですね、おもしろすぎる・・・
また面白い論文見つけちゃッたのよ。
まり庵さん

お隣の方がそうでしたか。今後もよろしく。
他力本願ですか。いいじゃあないですか。
それって気づきがあるということだし、導かれているってことですよ。
しかも、裏を返せば、その他力は結局自分なのですから。
清志朗さん
再度、お礼申し上げます。

>裏を返せば、その他力は結局自分なのですから

自己嫌悪から解放されそうです。ありがとう〜〜〜♪
> jazz_Kさん

どうもありがとう。
講義の内容が、はっきりしていてまとめやすかったのです。


「霊の芝生」のような絵的なイメージとは、不思議意な感じがする表現で面白いです。

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