ユング心理学研究会コミュの2025年8月22日(金)-23日(土)ユングサロン企画のご案内

理解を超えたことがらについても話し合うことは
大切であり、健康にもよいことだ。
それは、暖炉の側でパイプをふかしながら、
幽霊のお話を語り合うようなものである。
── C. G. ユング
（『ユング自伝2』河合隼雄他訳、みすず書房、1973.5、p.138）

　ユング心理学研究会、夏の恒例の怪談会企画です。古典怪奇小説をプロの俳優の読演によって味わいながら、作品の心理学的読解をしていきます。
　19世紀後半から20世紀前半にかけては、英米を中心とした古典怪奇小説の黄金期にあたります。怪奇なるもの、心霊なるものへの関心は、第一次世界大戦を経て時代が現代へと移行するなかで、人々の魂の奥底の希求に応えるものだったのかもしれません。
　どうぞ皆様、「健康にもよい」恐怖の夜をお過ごしください！

● 古典怪奇小説とは
　ここでは、英米圏を中心として19世紀末から20世紀前半くらいに最盛期となる、幽霊物語を中心とした怪奇小説群を指す。文学史上ではじめて恐怖そのものを題材にしたゴシック小説と、現代のモダンホラー小説との間をつなぐものとされる。この時期には、レ・ファニュ、ブラックウッド、マッケン、M.R.ジェイムズ、ラヴクラフトといった著名な怪奇小説作家が数多く現れたが、一般の小説家、文豪と呼ばれるような作家も、同時期にはよく怪奇小説を書いていた。古典怪奇小説の最盛期は、いわゆる西洋スピリチュリアズムや心霊科学が現れて盛んに議論がされた時期とも重なる。ユング心理学も時代的にスピリチュリアズムの大きな影響下に誕生しており、同じ時代精神を持った存在である。

■日時：８月22・23日(金土) 19:30～21:00　開場:19:00
■会費：各日現地参加　1,500円　※ 当日の投げ銭歓迎
　　　　各日オンライン参加　1,000円　　　　
■会場：chez alterna (シェ・オルタナ) 　
　　　　中野区松が丘1-17-12 （西武新宿線・新井薬師前駅、徒歩2分）
　※ 現地参加者については、オンライン配信終了後、おまけの「ミニ公演」があります。
　※ 会の終了後、現地では参加者間での歓談の時間を設けます。演者・近童弐吉によるバー営業もあります。

■読演者紹介
・近童弐吉（俳優）
愛知県出身。舞台俳優として大劇場から喫茶店公演まで規模を問わず出演。2008年、文化庁新進芸術家留学制度にて、モルドバ・イオネスコ劇場に演劇留学。主演作多数、海外作品への出演も多い。TVドラマや映画にも多数出演。
TVドラマ：「利家とまつ」（本田忠勝）、「菜の花の沖」（高田屋嘉蔵）、「ハンチョウ」（相良一樹）、「相棒」、「水戸黄門」など
映画：「夜を賭けて」、「死に行く妻との旅路」
最近の出演作として、映画：「日本の一番長い日」（東郷茂徳）、「シン・ゴジラ」（北野海自幕僚長）、「赤い襷」（井原仲次）、Vシネマ「日本統一」（若松康介）第50～55,59話、など
・小沢まゆ（俳優）
熊本県出身。映画『少女～an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)で主演デビューし、同作で第42回テッサロニキ国際映画祭、第17回パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。
近年の主な出演映画に『こいびとのみつけかた』(前田弘二監督/23)、『Mothers マザーズ』(武田恒監督他/24)などがある。
俳優として活動する傍らプロデューサーとして『夜のスカート』(小谷忠典監督/22)、『ホゾを咬む』(髙橋栄一監督/23)を製作・配給し劇場公開を果たしている。
故郷熊本の震災復興支援の一環として映画イベントの企画・運営も積極的に行っている。

■お申込みページ　https://jungsalon20250822-23.peatix.com
■主催：ユング心理学研究会　http://jung2012.jimdo.com/
■お問い合わせ　jungtokyo_info@yahoo.co.jp（研究会事務局）
※ 会場にて撮影した写真・映像を、当研究会のホームページやSNSに公開する場合があります。あらかじめご了承ください。