映画が好きコミュの「誰よりも狙われた男」

これはフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作ながら　４６歳という若すぎる死はあまりにも寂しい最期のようで　浴室で注射針を刺したままの薬物中毒的な･･･

数々の名演技による脇役や主役をこなし　その個性的にして役に埋没する演技は秀抜で　惜しい演技者の冥福を祈らずには･･･(－||－)

作品はスパイ小説の大家というジョン・ル・カレ原作の映画化で　ドイツはハンブルグの諜報機関でテロ対策チームを率いる主人公の彼が　イスラム過激派で国際指名手配されている若者の入国を察知して　同時に米国ＣＩＡもその情報をつかみ　双方の争奪戦の中で彼は若者を期限付きで泳がすことを主張して　この国に存在するテロ組織の大物を捕えようと色んな手を使って監視するのだが･･･

コレは今まさに起こりつつある世界の危機を見据えた作品で　テロ集団イスラム国の台頭はもはや全世界に達する勢いで　その資金力はこの映画でも示すように寄付をはじめ　石油や身代金の莫大な収入によって成り立っており　その活動兵士は米軍が引き上げて中東で残された雇用兵が金で雇われたり　ＰＣで募集する各国の見えにくい組織であったりと　あんまりにもタイムリーすぎてちょっと怖い映画でもあります

　

フィリップ・シーモア・ホフマンの酒とたばこが離せない気怠そうなクセのある名演技をはじめ　レイチェル・マクアダムスが今までとは違った屈強な弁護士役で活躍し　ウイレム・デフォーが相変わらず渋い表情で銀行家を演じ　ロビン・ライトはこの地でＣＩＡを率いるボスを堂々と見せてと　役者陣も揃ったちょっと暗いですが渋く味のある　今を描いた作品かいなと･･･

余談ながら
ナゼか映画が上映されるとその作品のチラシを引き上げる小屋とそのまま置いてる小屋があり　メジャー系の小屋では引き上げ　チラシを頂戴と云っても意地悪そうな顔して断られ　単独系の小屋では上映中も引き上げず置いてあり　ど～しても取り損ねるチラシがあるからこれはどこの小屋でも上映中も置いてほしいと　いつも腹を立てる次第であります。　でもって　そんなチラシを求めて「映画堂」なる映画屋さんに行き　一枚１００円で買い　決して大金ではないのですがちょっと遠くて･･･ん！チラシがそんなに大事かて　ハイ！絶対にパンフを買わないわたしにとりましては収集の面でも参考の面でも必要であるんです