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ピークオイルコミュの"Georgia" on their minds

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グルジア(Georgia)って、ジョージアと綴りが同じ(語源も同じ)って初めてしりました。

ギャグを飛ばしている場合ではありませんが、様々な思惑がうごめくなかで、グルジアをめぐり非情かつリアルな駆け引きが行われています。

"Georgia on my mind"の歌のように、未来にこの争いに後悔をする人はどれだけいるのでしょうか。


さて、冗談はこれくらいにして、マイミクのこーちゃんさんが、分かりやすい日記を書いていらっしゃったので、引用させていただきます。


「グルジア紛争・対岸の火事か? 」 2008年08月22日00:49
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=909408624&owner_id=6443030

『【グルジア紛争】空爆、略奪、痛々しい痕跡…中部ゴリ、恐怖の2週間』
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080821/erp0808211943009-n1.htm

写真1
(ゴリ市街を空爆するロシア軍機:クラスター弾を使用との報告あり)
写真2
(南オセチアでのグルジア兵)
写真3→略m(_ _)m
(ゴリ郊外に展開するロシア戦車)
写真4
(中東・中央アジア地域のパイプライン網)


『米海軍、戦闘部隊派遣の動きでロシアに圧力』
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080821/amr0808211831007-n1.htm

最初に戦線を開き南オセチアに侵攻したのはグルジア軍だったが、手ぐすね引いて待っていたロシア軍も、北京のプーチン首相の命令で一気にグルジアに侵攻した。
南オセチアはグルジアの自治州であるからして、ロシアは内政干渉とも言えなくは無いが、住民2000人もの被害を出したグルジア軍の行いは非難されるべきだ。
それにしても、グルジアの自治州住民にロシアが旅券を発行していたというのも不思議な話だ、それだけに問題は複雑である。



この紛争の後には米国が居る。
それでなければグルジアがロシア勝てるわけも無い戦闘を始めないだろう。
ところが…米国の動きは鈍かった、グルジア外相は「米国とイスラエルに裏切られた」と発言した。その間にロシア軍は南オセチアとの州境に近いグルジア本土側の都市であるゴリに侵攻し軍の設備を破壊した。さらにロシアと国境を接するアブハジアにも進軍し、南オセチアと同様、グルジアから分離独立の既成事実を作っている。

ゴリはグルジアの東西を結ぶ唯一の幹線道路に位置するために、ロシア軍による同市の統制は全土の経済にも大打撃を与えている。また、ゴリから東に約25キロのカスピ地方で鉄橋が爆破され、鉄道の大動脈も途絶えたという。


さらに、ウクライナ黒海のセバストポリ軍港からロシア海軍はグルジア沖に進出し、海路からの物資を断った。これに対してウクライナはロシアに対して抗議したが無視されている。ロシアはグルジアの幹線道路、鉄道、海側からのアクセスを断ち兵糧攻めを図っている事になる。

米軍はイラクとアフガニスタンへの派兵で既に手一杯の状態だ。
なぜこの時期にグルジアをけしかけたのか、あるいはけしかけてはいないのか?
様々な観測が流されている。

◇グルジア側が侵攻のタイミングとして8月7日を選んだのは、ロシアの権力者プーチン首相が北京に行っており、メドベージェフ大統領もボルガの川下り船中で夏期休暇中で、ロシア軍の対応判断が遅れると予測したからではないかという分析。

◇8月7日が選ばれたのは、翌日から米大統領選挙戦で優勢な民主党オバマ候補が、夏期休暇で故郷のハワイに戻って選挙活動を1週間休んだためであり、ブッシュ政権が、共和党マケイン候補を挽回させるために、グルジアのサーカシビリを焚きつけて侵攻させたという推測。(事実マケインの支持率が上っている)

◇今イラク、アフガニスタンに手を取られている米国にとって新しい国際紛争は望ましくない。そこをロシアが狙ったと見るほうが合理的ではないだろうか。
ロシアには欧州へのエネルギー独占供給のための、カフカスを通る第二ガスパイプライン切断の戦略的な狙いがあるという解説。
(これに関して仏のサルコジ大統領がどさくさ紛れに権益を狙っている?という説)



『紛争開戦『ロシアの罠』 演習で兵士と戦車集結 グルジア軍事誌編集長分析』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008082102000132.html

真相は不明だが、一つ言える事はグルジアのサーカシビリ大統領は「失敗した」という事だ。そしてもう一つ、ロシアの戦車侵攻が旧ソ連による1956年のハンガリー動乱鎮圧や1968年のチェコスロバキア侵攻の恐怖を呼び起こさせたという事だろう。
ポーランドはこれを見て、すぐに米国とのミサイル防衛協定を、突然に締結した。
ウクライナやアゼルバイジャンも反露姿勢をさらに強めるだろう。

◆ここで対岸の火事と見ている日本国民にひとつ。

<米国の思惑に乗せられ、グルジアが石油パイプラインを敷設し稼動する段階までロシアは傍観の態を装い、頃合を見計らって今回の騒動に結びつけ漁夫の利を得ようとしている>
<日本もシベリア開発に莫大な費用をつぎ込んで推進しながら、目鼻がつきかけたところでロシアから環境対策がどうのこうのと難癖をつけられ、強引に開発利権を大幅に削減され、有無を言わさず合意させられて泣き寝入り。この手法はロシアの常套手段>

…という見方もあるという事だ。

いずれにしても「米国をもうアテには出来ない」という事実も明らかになってきている。
これがもし、尖閣諸島や沖縄先島諸島に中共軍が上陸して来る事になったら、日本政府は一体どんな対応を取るつもりなのだろうか?
それとも、そんな事は考えもしていないのだろうか…。



マケイン氏が支持率でオバマ氏を逆転=ロイター/ゾグビー調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=583791&media_id=52


以下、参考記事


「ロシアの暗躍」34 犬谷先生の投稿より

http://energybulletin.net/node/46207
Published Aug 13 2008 by Energy Bulletin
Archived Aug 13 2008

Georgia conflict - Aug 13


"The armed conflict that is now underway is not directly motivated by oil, but we must understand Georgia’s strategic importance to understand the political game that is being played out."

Kjell Aleklett


ODAC(Oil Depletion Analysis Centre)Newsletter - 22 August 2008より
http://odac-info.org/newsletter/2008/08/22

Tension between the West and Russia over Georgia intensified this week, with Russia slow to withdraw, and as the US signed a deal to station a missile defence shield in Poland. This meant the Azerbaijan to Supsa pipeline stayed closed and shipments were stuck in Black Sea ports. While BP expects that the BTC pipeline should be open again within a week, there are reports that Kazakhstan is now reconsidering where its interests lie for the Kashagan field. It may decide that it is safer to export oil via Russia than to connect to the BTC.

Europe’s dependence on Russian energy was highlighted further as wholesale gas prices jumped 14% on news that a leak in a Norwegian North Sea gas pipe will close it for the winter. In the UK, BG and EDF have already announced large price increases, and this week EoN followed suit with hikes of 15% for gas and 9.7% for electricity. In the words of Adam Scorer of Energywatch “The brakes have come off the market.”

コメント(14)

日経ビジネス誌のBusinessWeek翻訳記事より
「ロシアのグルジア侵攻
米国のエネルギー政策を覆した」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080905/169708/?P=1&ST=bw
という解説記事があります。

”しかし、グルジアが攻撃された今、「ロシアを迂回して中央アジアと欧州をつなぐ新しいパイプラインの可能性はほぼ消えた」と米証券会社エクゼキューションのアナリスト、クリス・ラッペル氏は言う。ロシアの影響を受けやすい国を経由するパイプラインの建設はリスクが高すぎるのだ。”

”シェブロン元幹部で米戦略国際研究所(CSIS)のシニアフェローのエドワード・チョウ氏は言う。「南カフカス地方への投資を増やしたいかどうか考えるべきだ。増やしたいのなら、その投資を守るためにロシアから何らかの合意を得る必要があるか検討する必要がある」。”

http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/columnists/guest_contributors/article4698316.ece

How the West is losing the energy cold war

Russia's victory in Georgia is having far-reaching effects as its neighbours rethink the wisdom of selling gas and oil to Europe

by Edward Lucas / Sep.8

ロシア売り加速、プーチン柔軟外交に転換?
http://shopworld.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-453e.html
ノブさん

サブプライムミサイルというのは裏読みしすぎな気がしますが、今回の件でいえばグルジアでの紛争をアメリカの陰謀とみるかどうかですよね。



グルジアをなぜGeorgiaと呼ぶのかについて、詳しい記事がありました。
http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10127124798.html

私と同様に、グルジアを"Georgia on my mind"とかけて記事になっているものがかなり沢山あることをいまさら知りました。9・7のニューヨークタイムスや、クーリエジャポン10月号にも。

クーリエジャポンに乗ってた風刺漫画がこちら。
http://www.politicalcartoons.com/cartoon/b5a1c07b-b224-4098-b951-90fb7209958b.html
ぬりさん

確かにサブプライムをミサイルに例えるのは無理があろうかと思います。
サブプライム問題、それ自体は
国家の意思とは別のところで起きた現象でしょう。

ただ日々、地球規模で莫大な資本を動かしているのは
基本的に欧米が主体なので
ロシアが冷戦を再開する気なら
資本をひきあげるぞ、という市場の圧力は
相当に効果あったんじゃないでしょうか。

私の印象では根拠はありませんが
この紛争をアメリカの陰謀とは考えていなくて
グルジアが見込み違いで先走ってしまった、という気がします。
それでロシアの反応を見て市場が
「やっぱロシアは怖い、何するかわからん」
って反応したんじゃないでしょうか。

私はあまり陰謀とか信じないんですよ。
陰謀というといかがわしいですが、グルジアの行動にアメリカの存在が影響していたことは間違いないでしょう。


歴史に解釈が存在するのと同様に、事実をどうみるかはある程度恣意的にならざるを得ませんね。
ぬりさん

 アメリカは何がやりたかったのでしょうねぇ。何だか理解できない話が多くなっている気がします。

 それとも、アメリカ政府も複数の勢力がそれぞれの部局を牛耳っていて、バラバラな対応をしているのでしょうか。アメリカの陰謀ではなく、アメリカの一勢力の陰謀、ということであれば、なにがしか考えられそうな気もしますが。

 金融危機と言い、ここ数日の情報は私の理解を超えています。
◆1◆事件の発端,どちらが先に攻撃を仕掛けたのか
8月8日午前零時過ぎ(7日深夜),グルジアは「憲法的秩序の回復」を目的に南オセチアへの大規模攻撃を開始した(これは間違いないところで,後にライス米国務長官の間接的表現でそれを認めた)。グルジア軍の先制攻撃で,ツヒンヴァリ市(南オセチアの首都)は大規模な被害がでた。 ロシアは,大部分がロシア国籍を持つ同地の住民とロシア平和維持部隊を守るため大規模な部隊を投入。グルジア各地で軍事施設等への空爆を実施。南オセチア域外にも統制区域を拡大した。この過程で,一般住民や軍人に少なくとも数百人(2000人以上?)の民間人が犠牲になったと報じられている)の犠牲者が出たほか,15万人以上の難民・避難民が発生したと推計される。

◆2◆仲介の動き
サルコジ仏大統領が仲介に乗り出し,戦闘行為の完全停止や両軍の撤退など「6原則」を策定。グルジア,ロシア両国大統領,南オセチア,アブハジア両指導者の署名にこぎつけた。しかし,「6原則」の解釈や履行状況を巡る両国の主張は真っ向から対立し,ロシア軍の撤退が遅々として進まないことに対する国際的批判が強まり,米欧とロシアの対立が深まった。

◆3◆ロシア議会の独立承認
8月25日,ロシアの議会両院が南オセチアとアブハジアの独立を呼びかけるロ大統領向けのアピールを採択。翌26日,メドベージェフ大統領がTV演説で独立を承認する大統領令に署名し,外務省に対し,両地域との外交関係樹立交渉の開始を指示した。

◆4◆外部への影響
ロシア・グルジア関係は短期的には事実上の断絶状態。CIS諸国は対ロ関係の再検討を迫られる。グルジアはCISを離脱した。ロシアと欧米,特に米国との関係は当面対立激化となる。国際政治の潮流:米国の一極主義の崩壊,多極的世界秩序への移行が始まった。ライス米国務長官は,価値観よりも,利益の共有を重視した中露の関係が必要で,両国との実効的関係がなければ多くの国際問題を外交的に解決することは難しいと述べている(Rethinking the N ational Interest, Foreign Affairs, July/August 2008) 8年ぶりに改訂され,08年7月に発表された「ロシア連邦外交政策の概念」でも,ロシアや欧州,米国,中国,インドなどの世界の主要国が集団的リーダーシップを執る新しい世界秩序の形成が必要であるとの認識は示されている。
◆5◆最近の動き
・停戦監視団,活動開始
停戦監視団(EU派遣)「緩衝地帯」撤退促す。停戦監視団が活動開始し,まず南オセチアとアブハジア周辺の「緩衝地帯」からロシア軍の撤退を促す。メドベージェフ大統領はEU監視団の到着から10日以内に「緩衝地帯」からロ軍の完全撤退すると表明している。ゴリ市内には,住民約5千人がキャンプ生活を強いられている。ロシアは南オセチアとアブハジに 7千人の部隊を派遣する。EU監視団の両地域での活動を認めない方針。

・ウクライナ首相訪ロ,ガス価格めぐり合意
10/2日ウクライナのテイモシェンコ首相が訪ロし,プーチン大統領と会談した。来年以降の天然ガス輸出価格を市場価格まで一気には引き上げず3年間で段階的に値上げする,とする覚書を交換した。「ロシアがテイモシェンコ首相を支援する政治的な合意」とされる。ロシアからの輸入ガス価格は現在,約180$/千m3(約1.9万円)。すでに昨年比2倍だが,欧州価格約500ドルよりかなり安い。ガスプロムとウクライナのナフトガスプロムを直接つなげる,余ったガスは他国に売り,利益は折半するなども合意し,両国の接近を示した。テイモシェンコ首相は,ロシアのグルジア侵攻を巡って対ロ非難を強めたウクライナ大統領とは一線を画している。「ガス価格の上げ幅抑制の見返りにNATO加盟を急がない」などの密約を結んでいるとの説もある。

・独,ロシアと対話強化,首脳会談
メルケル独首相は,10/2日訪ロしメドベージェフ大統領と会談した。独首相は「ロシアによるグルジア攻撃は行き過ぎだ。NATOとの対話による欧米の信頼を回復させる必要」を強調した。メドベージェフ大統領は「新たな欧州の安保体制の構築を目指すべきだ」と主張した。サンクトペテルブルグでは,両国の主要閣僚や財界人を交えた2国間対話が行われた。

南オセチアの州都ツヒンバリにあるロシア軍平和維持部隊の司令部前で3日、自動車に仕掛けられた爆弾が爆発し、ロシア兵7人が死亡した。また同地域内の別の場所でも爆発があり,2人が負傷した。グルジア政府側は事件への関与を否定している。ロシア検察当局はグルジアの特務機関によるテロとみて捜査中。ロシア外務省は「地域の不安定化を狙った犯罪行為」と述べている。「ロシア部隊がグルジアに留まる口実になるのでは」との見方も出てきた。

・軍など狙う殺人多発,ロシア南部カフカス地方反政府独立派か(A081004)
グルジア紛争で南オセチアの独立を宣言したことを契機に,イングーシ,チェチェンで,(ロシアからの独立を狙う反政府独立派の)軍人や警官を狙った銃撃テロが連日のように起きている。

・ロシア部隊撤退完了
8月8日の軍事衝突以降,グルジア領内の緩衝地帯に駐留していたロシア部隊が約束の日より2日早く10月8日に撤退を完了し,グルジア警察が緩衝地帯に入った。これで2カ月ぶりの終結となる。「撤退完了後は,EU監視団に安全保障を厳しく求める」(ロシア政府)。ロシアがさらに狙うのは,「10月15日にジユネーブで開催する国際会議:テーマは南オセチアとアブハジアの安全保障」の主導権だ。 10月15日の国際会議には,ロシア,グルジア,EU,米国などが出席したが,南オセチア,アブハジ自治共和国の独立問題,両地域のロシア軍の駐留問題などで進展はなく,中断した。11月18日に再び協議する。

望月喜市 mag2 0000257699より

(一部フォーマットを編集)
JOGMECの本村氏によれば、グルジア紛争でパイプラインがロシアの攻撃対象になったことは無いそうです。

国際資本の所有物であるパイプラインをロシアが攻撃することは、ロシアにとっても信用面でリスクが高いので、そうしたことを意図するとは考えにくいことと、実際に破壊されたという事実はおそらくデマだから、だとか。
続き

グルジア紛争でのポイント

【3本のパイプラインに対する軍事攻撃はなかった】

グルジア政府はロシア軍によるパイプライン攻撃があったと報じたが
・パイプラインはグルジアのものではなく、アゼルバイジャンで操業するBP等の国際石油企業のもの
・実際パイプラインから5mのところに落下した爆弾はあったが、パイプラインを狙ったものではなく、パイプラインに直交する方向を点線爆撃していたものの一つにすぎない
・グルジアの立場はただのパイプライン通過国
・ロシアにとって国際石油企業は攻撃の対象ではない
・エネルギーの安定供給はロシアの唯一の金看板

【「ナブッコ」等の将来的なパイプライン計画に暗雲】
・産業界にとってグルジア政府はunpredictableになってしまった
・ファイナンスがつきにくくなった
・アゼルバイジャンはグルジア迂回の比重が増えた

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4453356



動画は、サアカシュヴィリグルジア大統領が8/9か8/10にネクタイを焦ってかじっている所を移したBBCニュースの動画。この一件で、サアカシュヴィリは、欧州の人たちにとって精神分析の対象になってしまった。
EU、ロシア 交渉再開へ きょう首脳会議 グルジア問題なお溝

2008年11月14日 朝刊

 【パリ=清水俊郎】ロシアのグルジア侵攻を機に亀裂が深まっていた欧州連合(EU)とロシアの関係が修復に向け動きだした。両者は十四日、南仏ニースで首脳会議を開き、エネルギーや安全保障分野での新たな協力関係を明文化する「パートナーシップ協力協定」の交渉再開に合意する見通しだ。しかしEU加盟国にはロシア軍の撤退を不十分とする声が根強くあり、火種はくすぶり続けている。

 同協定は、ロシアから欧州へのエネルギーの安定供給、ロシア企業の欧州市場への進出促進、安全保障などを盛り込んだもの。同協定の交渉は、ロシアのグルジア侵攻に対抗しEUが九月から延期していた。

 米ワシントンで十四日から始まる、金融危機への対応を協議する緊急首脳会合(サミット)を前に、協調姿勢を整えておく必要に迫られたのが関係修復の誘因になったが、その一方で、ロシア軍の撤退問題では依然、両者の間に大きな隔たりがある。

 ロシアのメドベージェフ大統領は、十三日付の仏フィガロ紙で、対立の緩和を歓迎しながらも、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国からのロシア軍撤退は和平合意文書に「明記されていない」とあらためて主張。駐留を続ける姿勢を強調した。

 これに対しグルジアのサーカシビリ大統領は同日、「EUは譲歩しすぎず、(グルジア領土の保全を求める)原則を守ってほしい」と性急な妥協にくぎを刺した。

 EUはロシアに交渉再開を提案する方針を十日の外相理事会で決めたが、加盟二十七カ国のうちリトアニアが強硬に反対したほか、スウェーデンと英国は、ロシア軍の完全撤退を今後も求め続けることを前提にした上で、交渉再開に賛同する共同声明を発表した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008111402000095.html
Russia and Georgia in war of words


By Upstream staff

Russia and Georgia today blamed each other for delaying repairs to a gas pipeline in the separatist enclave of South Ossetia.

Russian Foreign Minister Sergei Lavrov has accused Georgia of dodging its responsibility to restore gas supplies to Tskhinvali, the main town in the breakaway region.

Russia and Georgia waged a brief war over South Ossetia earlier this year

"According to our estimates, Georgia could repair the problem very quickly," Reuters quoted him as telling the Russian upper house of parliament.

At talks between Georgian and Russian officials yesterday in Geneva, a European Union moderator said that more needed to be done to improve the lot of people in the conflict zone and specifically that gas supplies needed to be restored in the region.

After Lavrov's statement, a Georgian minister told Reuters the damaged pipeline was located in a village occupied by Russian soldiers.

"If they allow us to enter, we are ready to repair it. But first they must remove their troops. Only then are we ready to consider resuming gas supplies to South Ossetia," said Georgian Energy Minister Aleko Khetaguri.

Russia sent its forces into South Ossetia in August to support the rebels after Georgian forces tried to recapture the breakaway region after months of tension.

After the Russian military pushed Georgian troops out of South Ossetia it drove into Georgia, capturing key road junctions and destroying military equipment before pulling back to within South Ossetia.

Russian gas giant Gazprom said last month that it was considering building a pipeline directly from Russia to South Ossetia.

http://www.upstreamonline.com/live/article168616.ece
ワシントンがグルジアの戦略価値を発見したのは、バクー油田を擁するアゼルバイジャンと西側巨大石油資本が、初めて世紀の契約(Contract of the Century)を結ぶに成功した、1990年代半ばのことだ。冷戦終焉から数年後。

ズビグニュー・ブレジンスキー氏(カーター政権の国家安全保障担当大統領補佐官)が98年10月に出した書「The Grand Chessboard: American Primacy and Its Geostrategic Imperatives(邦訳「地政学で世界を読む」日経ビジネス人文庫)は、米国の眼を改めてユーラシア地方に向けさせた。99年10月、トリビシを訪れたブレジンスキー氏は同年11月10日付けWSJで「(ロシアがグルジアを再び属国化しようとすることは)米国にとって憂慮すべき話になろう。グルジアがロシアの属国となれば、ロシアの力は既にモスクワの従属国となっているアルメニアに一気通貫する。アゼルバイジャンと中央アジアは西側陣営から切り離され、モスクワはバクーと黒海を結ぶパイプラインを政治的支配下に置くことが出来るようになる。」と述べた。

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