ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ピークオイルコミュのアフターオイルクラッシュ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
いつかやってくるオイルピーク後、または需給の乖離が、世界にもたらすものとは?

オイルディプレッション過程では、何が起きるのか。

コメント(247)


「米ドル、もはや唯一の基軸通貨ではない」 仏大統領
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081114AT2M1401614112008.html
↑ 「世界は(当時と比べて)変化しており、20世紀の枠組みを21世紀まで続けることはできないというのがフランスの立場」

サルコジ大統領の思い描く、" 21世紀の枠組み " が気になりますね。
ブラウン首相の描く絵とはまた違うんでしょうね。

議論が逆行しているかもしれませんが、EUROが分裂するというリスクも考慮に入れる必要があるかもしれません。
Game beware: it's the return of the poacher
http://www.independent.co.uk/news/uk/this-britain/game-beware-its-the-return-of-the-poacher-1021722.html

As times get harder in Britain's cities, armed gangs are heading for the countryside – and stealing deer(鹿), salmon and rabbits to feed a burgeoning black market in food (食材の急増する闇市).

Andy McSmith reports

Monday, 17 November 2008 The Independent UK
経財相、プラス成長「自信ない」 09年度、低迷続くと示唆
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081118AT3S1800L18112008.html
「与謝野馨経済財政担当相は・・・2009年度の日本の経済成長率について「プラス(成長)となる自信は現時点ではない」と述べ、マイナス成長となる可能性があるとの見方を示した。・・・国内外の条件をそろえても、プラス(成長)に貢献する要素はなかなか見つけられない」と指摘した。・・・過去の経済見通しで実質をマイナス成長としたことは一度もない。」


こういう見解を示すこと自体が遠回しに大きな変化を示唆していますね。
Orlov
http://cluborlov.blogspot.com/
Tuesday, November 18, 2008

Poverty an asset; assets a burden

石油減耗時代、依存していないがゆえの貧乏が至宝となり、依存することで手にしている豊かさがかえって重荷となる、という内容のエッセイ。

石油減耗時代の日本の ( 都市部の ) 治安はどうなっているのでしょう ?

経済のマイナス成長が現実のものとなってきました。
今、足元で生起していることも、すでに有意な変化かも ?
ホンの序の口と思われる、この 1, 2 年のうちに生ずる変化を基に、外挿法的に考えればある程度想像できるのかも知れませんね。

目線を時空間的に広げてみると、治安について、海外ではすでに先行した変化を見せてくれているような事例が散見でき、歴史的に振り返れば、混乱期に軍隊や警察がいかに振る舞ったかなど、推測する材料はあると思われるが、果たして ‥‥。
与謝野経財相「雇用問題、09年にかけて深刻に」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081207AT3S0700507122008.html


From The “Panic” Of 2008 To The “Collapse” Of 2009
http://www.prisonplanet.com/from-the-panic-of-2008-to-the-collapse-of-2009.html
"・・・The country’s top trends forecaster(補註:G.Celente氏), who accurately predicted the “panic” of 2008 nearly a year before it unfolded, is now ominously suggesting that next year will come to be known as “the collapse of 2009″.・・・"


参ったね。
“ 来年は、地獄の年だと何度も言っています。”

ふぐり玉蔵さんも、同じようなことを言っています。また、こんなことも。

“ ワタスはいずれにせよ、通貨というのは崩壊するので、結局のところ畑や田んぼだけが残ると思って今の生活をしてます。”

http://goldentamatama.blog84.fc2.com/
「通貨の崩壊」にしても
「田んぼが残る」にしても曖昧すぎる言葉に思いますね。

具体的に
「年率100%を超えるインフレ」とか
「失業率が20%を超える」とか
そういう話なら
そう思う・思わないって言えるのですが。

とりあえず2009年の日本に限って言えば
消費者物価指数が10%を超えて上がることはないと思っています。
あくまで個人的・直感的な話ですが。

失業は深刻だろうとは思いますが。
たかぽさん


そうですね。ピークオイルの社会への影響の評価は、歴史家の判断を仰がねばなりませんが、現在のところ原油高騰を煽ってマネーを膨らましたくらいの影響しかなかったなと感じています。
供給制約によるインフレ等を念頭にピークオイルの危機を訴えてきた身としては、完全に予想が外れて需要の方が先に崩壊してしまいました。その点は、同様の主張をしてきたピーキストは虚心に受けとめるべきかなと思います。

需要を先に削ることがソフトランディングには重要としてきたわけですから、結果として軟着陸できるのかも?

新興国需要の伸びと、石油上流の開発投資の滞りが、再び需給逼迫をもたらすとの観測が主ですが、先進国以上に今後の新興国の明暗は分かれるはずなので、現在の予測よりも需要の伸びは遅れるかなと思っています。

結果的にこれでよかったのかな。

それとももっと大きな波が、ピークオイルによっつ起きる?
恒久的かどうかは私はまだ慎重ですが(短期的には少しの増産はあり得る?)、新たな局面に入ったような気がしますね。

金融危機と無関係ではないと思いますが、後世にピークオイルが結局のところ主因だったと判断されるのかどうか、もうしばらくは解りそうにないです。
Dr.Kさん

昨日、「モビリティの未来」トピにて紹介した記事
"Vauxhall Insignia 2.8 V6 " (http://www.timesonline.co.uk/tol/driving/jeremy_clarkson/article5292547.ece )は、
いかにもヨーロッパ・カー・オブ・イヤー2009に輝いた自動車の批評記事のようなタイトルかつwebレイアウトなのですが、その中身は金藏さん的警鐘が記されています。
この記者は、Insigniaを買うくらいならクルーザーを買った方が楽しめるだろう、あるいはショットガンと菜園を手に入れることに賢く金を使うこともできるよ(どのみちこの車を買わないことになる)と締めくくっています。
イギリスの老舗新聞社の懐の深さを味わえます。
船は良いですね。
豊作の地域で米を買い付けて不作の所で売る。
あ、もちろん、ヨットか帆船でなけりゃいけませんが。
↑ 関連
http://docs.google.com/View?docid=dtxqwqr_23grsfpp
The New Age of Sail
Dmitry Orlov
Global systemic crisis – New tipping-point in March 2009: ’When the world becomes aware that this crisis is worse than the 1930s crisis’
http://www.europe2020.org/spip.php?article576&lang=en
Public announcement GEAB N°30 (December 16, 2008) -
16/12/2008

"it(補註;現下の危機) will continue; in particular in the US and UK, and in all the countries depending on their economy, were the duration could approximate a decade. In fact these countries should not expect any real return to growth before 2018.

・・・The general public will gradually become aware of the long-term aspect of this crisis in the coming three months and this situation will immediately trigger two tendencies carrying with them socio-economic instability: fear of the future and enhanced criticism towards leaders."


春には鈍感な人も事態が悪化の一途をたどっていることに気づくとして、将来不安とリーダーへの怨嗟が、ギリシアみたいなことに発展しないことを祈るばかりです。

http://www.kunstler.com/
December 22, 2008
Legitimacy Dwindles 

クンスラーのブログは「法治も危うくなってるね」という表題で、Bernie Madoff氏による500億ドルのいかさまスキャンダルが大きな転換点になったとみている。というのは、NASDAQの元会長という社会的地位の高い者による大失態は、法治を揺るがす事態に発展しかねないからだ。そしてクンスラーは、ギリシアやベルギーのように、権威の失墜と無政府状態が世界に広まっていくと予言する。そのような状況では、貿易が難しくなり、輸出が滞り、エネルギー供給に支障をきたすようになる、と。


http://cluborlov.blogspot.com/
Tuesday, December 23, 2008
From prognosticator to witness
オルロフ久々の更新はミシガン州在住の介護士のメールを紹介したもので、アメリカの状況を察することができる内容。
"・・・degenerating from once happy and secure ladies to ones full of anguish(苦悩)and despair(絶望).・・・There has been a large increase in prostitution(売春) in this area.
・・・Employers are developing a sadistic mentality: if you have a job, you had better work harder, or else you are out the door! "

"・・・things are bad and about to get much worse. Mr. Orlov is 100% on the money in my book. "


be (right) on the money; [米略式](予想などが)寸分たがわない。ぴったりである。



表面的には、エネルギーよりも経済が人々の行動により影響を与えるかもしれません。

高い成長率を誇っていた新興国の多くは、その成長率ゆえに政府が国民の不満をおさえてを纏め上げることが出来ていたと思いますが(メンタルにアゲアゲだから)、その成長率に陰りが出てくると、政策への信頼が揺るぎ、混乱が増大すると考えられます。

現在の、金融危機由来の先進国リセッションの議論の中で、それでも新興国は成長するという主張も多く見かけられますが、おそらく世界全体で成長率が数年間にわたって停滞することは免れないでしょう。

特に、東欧など、経常赤字国で、ドイツやオランダ、北欧などからの短期融資に依存していた国は、アジア通貨危機前のタイのような状況にあり、IMFやEUの救済の仕方いかんでは、かなり危険な状況でしょう。
来年のロシアもしかり。
非正規労働者、半年で8万5000人失業 10月から09年3月
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081226AT3S2600D26122008.html

雇用調整、正社員に波及も 経団連・大橋洋治副会長
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081226AT3S2501Q25122008.html


http://energybulletin.net/node/47557
“・・・ecologist and professor Charlie Hall looks at energy return on energy invested. ・・・He compares oil's energy return in the 1930's (1 calorie invested returned 100 calories of energy) with the current situation (1:12) and still declining.”

EROIの世界的権威が、既にEPR=13だと。辛いことだが、事態が改善する見込みはない。

http://tech.groups.yahoo.com/group/WarSocialism/message/77
Jay Hanson wrote:
Individuals, acting alone, can only minimize the damage to themselves and their families.
Only government(s) could minimize the crisis for large numbers.
「合理化が認知的道具的なものに局限されることによって、社会からはみ出し、個人に転嫁されたその社会心理学的な「代価」は、さまざまな現象形態をとって現れる―その作用領域は、医療の対象となる精神病から、神経症、中毒現象、心身症、動機的教育的諸問題を経て、美的な情熱に駆られた対抗文化や、青少年向きの新興宗教や、犯罪的なマージナル・グループ(それらは、今日、無政府的なテロリズムをも包含している)の抗議行動にまで及んでいる。ホルクハイマーの解釈によれば、ファシズムとは、合理化に逆らう内的自然の機能を巧みに転換させ、逆に社会的合理化のために内的自然の反乱を利用しようとするものである。

(ユルゲン・ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論(中)』岩倉正博・藤沢賢一郎・徳永恂・平野嘉彦・山口節郎訳 未来社 1986年 p.134)


「ファシズムの基調は国家の概念だ。ファシズムにとつては、国家は絶対的なものである。そして、個人や団体といふものは相対的なものである。」

(ベニト・ムッソリーニ『全体への闘争』筈見一郎訳 霞ヶ関書房 1941年 p.101) 
ぬりさん

こういう心配をするまでに、都会では無力感の蓄積が看取されるということなのか…

「サディズムは他人にたいして、多かれ少なかれ破壊性と混合した絶対的な支配力をめざすものと理解され、マゾヒズムは自己を一つの圧倒的に強い力のうちに解消し、その力の強さと栄光に参加することをめざすものと理解される。サディズム的傾向もマゾヒズム的傾向もともに、孤立した個人が独り立ちできない無能力と、この孤立を克服するために共棲関係を求める要求とから生じる。・・・権力を求めるサディズム的渇望は、『わが闘争』のうちにさまざまな表現で見出される。・・・「大衆は嘆願者よりも支配者を愛し、自由をあたえられるよりも、どのような敵対者も容赦しない教義のほうに、内心ではるかに満足を感じている。大衆はしばしばどうしたらよいか途方にくれ、たやすく自分たちはみすてられたものと感じる。大衆はまちがった原理もわからないので、かれらは自分たちにたいする精神的テロの厚顔無恥も、自分たちの人間的自由の悪辣な削減も理解することができない」(『わが闘争』)・・・サディズム的側面とともにマゾヒズム的側面が存在する。・・・ナチのイデオロギーや実践のマゾヒズム的側面は明白である。大衆はくりかえしくりかえし、個人はとるにたらず問題にならないと聞かされる。個人はこの自己の無意義さを了承し、自己をより高い力のなかに解消して、このより高い力の強さと栄光に参加することに誇りを感じなければならない。・・・すなわち「理想主義だけが、ひとびとに力と強さの特権を自発的に承認するようにさせ、そしてひとびとを全宇宙を形成するかの秩序のなかの一片の塵にさせる」(『わが闘争』)・・・ナチのイデオロギーと実践は、民衆のある一部のものにたいしては、その性格構造から発する欲望を満足させ、また支配や服従を楽しんではいないが、人生や、自分自身の決断や、その他一切のことに信頼を失ってしまったひとびとにたいしては、指導と方向とをあたえた。」(エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』第六章「ナチズムの心理」、東京創元社)
Hard times on campus
http://money.cnn.com/2009/04/10/news/economy/levenson_college.fortune/index.htm?postversion=2009041009

Even elite colleges can't escape the impact of the economic slump. Here's how one New England school is working to stay on top in the face of a smaller endowment, needier students, and the bursting of the higher-ed bubble.

By Eugenia Levenson, writer-reporter
Last Updated: April 10, 2009:
http://energybulletin.net/node/49262
Published Jun 18 2009 by The View from Brittany
Archived Jun 19 2009

Return to Babel
by Damien Perrotin


世知辛い話を忘れて、こういうスケールで未来を展望するのも一興かも。
地球温暖化&ピーク・オイル? 「都市は滅びる」 作成日時 : 2010/01/24 13:04

【都市の原罪】

エジプトの南西、リビアとの国境に、ジルフ・ケビール高原がある。そこから西にむかい、アルジェリアにはいると、タッシリ・ナジェール高原がある。これらの高原は、熱帯と温帯をわける北緯23.5度線に沿って散在している。赤道はまだ、はるかな南だ。しかし、いまは広大なサハラ砂漠にかこまれている。それらの高原に散在する洞窟や岩壁には、みごとな壁画が描かれている。ヤギやウシなどの動物、狩猟する男たち、イレズミをほどこした女、そして泳ぐ人も。

ここには、前5000年まえまでは、水が流れ、森が茂っていた。ゆたかな狩猟生活につづいて、牧畜生活がいとなまれていた。しかし、前5000年ごろを境にして、気候変動による砂漠化がすすみ、彼らの痕跡が消える。そして、東のナイル川のほとりに農耕文明があらわれる。気候変動によって、狩猟から農耕へ、文明の交代がおこなわれたのだった。

それ以後、人類はいくつかの文明の交代を経験する。そして、この文明の交代を、ぼくらは進歩・発展とよんできた。しかし、それは、気候変動による、やむをえない転換にすぎなかったのではないだろうか。

農耕は、多数の人力を必要とする。そのために都市がうまれた。農耕と都市は、多量の木材を必要とする。土を耕すための金属具を精錬したり、水や収穫物をいれる土器を焼く、燃料として。家屋・倉庫・車・船などの、資材として。こうして、森が伐られた。収穫物をねらって襲ってくる騎馬民族から都市を護るために、武具をつくり城壁をつくり、さらに森が伐られた。枯渇した木材のかわりに石材がつかわれたが、それは木材の節約にはならず、固くて重い石材をあつかうために、また森が伐られた。

こうしてサハラ砂漠は、さらに北上をつづけた。サハラ砂漠から脱出してつくられた農耕と都市の文明は、けっきょく砂漠化をすすめる役割しかはたせなかったのだ。

おなじく農耕文明の発祥の地であるメソポタミアには、『ギルガメシュ叙事詩』がある。王ギルガメシュは、レバノンの森を守るフンババを殺してしまう。そして、その非を悔いたという。

さらにメソポタミアには、「バベルの塔」の話がある。『旧約聖書』創世記第11章に、こう書かれている──全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。彼らはまた言った、「さあ、街と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。神はこれに怒り、人々の言葉をばらばらにして通じなくし、人々は塔を造ることができず、各地へ散らばっていったという。

1つの言葉とは、いまでいえばEnglish、欧米文明によるグローバリゼーションということだろうか。れんが・アスファルトはinnovation技術革新をさしているのだともいわれる。

こうしてみると、数千年のむかしから、都市や文明には、原罪があったといえるかもしれない。

【滅びた都市たち】

その原罪のせいだかどうだか、ぼくたちは栄華をきわめながらもほろびていった、たくさんの都市を知っている。

あのアテネも近代になって、ヨーロッパ各国の後押しにより、ヨーロッパ文明のふるさととして復活するまでは、たんなる田舎町、いやほとんど寒村といっていい状態だったという。

ローマもまた、おなじような運命をたどった。「六世紀末までにはローマの衰退ぶりは惨めきわまるものとなった。目撃者たちが目にしたのは、建物は壊れて廃墟となり、水道橋や公共の穀物倉は崩れ落ち、記念建築や神殿は解体され、彫像は略奪されたり傷つけられたりという惨憺たる情景であった。テヴェレ川は水量を増した黄色い流れに乗せて家畜や蛇の死骸を運んだ。人びとは餓えのために何百人という単位で死んだ。そして全住民が伝染病を恐れなければならなくなった」。(クリストファー・ヒッパード『歴史の都の物語(上)』芦原初子・渡辺真弓/思索社)
ギリシア文明も、ローマ文明も、石でつくられたインフラで整備されていた。それが破壊されて機能しなくなると、都市そのものが役立たずになった。地中海のまわりのあちこちに、無数の廃墟がころがっている。コリントス、クノッソス、ペルガモン、エフェソス、パルミラ、ジェラシュ、ペトラ、カルタゴ、エル・ジェム、ヴォルビリス、アグリジェント。ぼくたち夫婦がパック・ツアーででかけて見てきただけでも、こんなにある。

地中海文明だけではない。メキシコでは、ヨーロッパ人がくるまえに、テオティワカン文明が石積みの巨大なピラミッドをのこして消えた。ユカタン半島のジャングルのなかでは、チチェン・イツアに代表される、たくさんのマヤ文明の石づくりの都市が眠っている。そして、メキシコ・シティの地下には、ヨーロッパ人によって滅ぼされたアステカ文明の、湖上の都ティノチ ティトランが葬られている。

ペルーでは、ヨーロッパ人によって、インカ文明が滅ぼされた。空中に放棄された石づくりの山上都市マチュピチュが有名だ。

シルクロードの旅でも、無数の廃墟を見た。敦煌、高昌故城、交河故城、スバシ故城、マリカワチ遺跡、砕葉城跡。これらは仏教がつたわった道ぞいの都市だ。仏教文明とイスラム文明のせめぎあいのなかで、滅んでいったのだろう。いまは、いずれも土くれの荒野だ。

中央アジアのタジキスタンには、川に沿う現ペンジケントから見あげる丘のうえに、古ペンジケントの遺跡がのこっている。かつてシルクロードの交易をリードしたソグド人の街だったが、イスラム文明の東漸で滅び、土に帰した。

ウズベキスタンのサマルカンドは、アレキサンダー大王が遠征したことのある古い都市だ。現在の街の北東にアフラシャブの丘がある。ここが古いサマルカンドであり、ソグド人の本拠地だったが、いまは土くれの山がうねる。チンギス・ハンによって徹底的に破壊された街々のうちの1つだ。

トルクメニスタンのクフナ・ウルゲンチは、7世紀にはアラブ、13世紀にはモンゴル、14世紀にはティムールに破壊された。あげくのはてに、アム川の流れがかわり、都の資格を失い放棄された。アム川の流量はおとろえ、アラル海は干あがり、点々と遺跡を浮かべるクフナ・ウルゲンチの砂原は、いま白い塩におおわれている。

おなじトルクメニスタンの街メルヴの郊外に、広大な荒野がある。ここはまさに、文明の墓場だ。遺跡は大きく4つにわかれている。エルク・カラ、ギャウル・カラ、スルタン・カラ、アブドゥル・ハン・カラ。カラとは城市・都城のことだ。カラからカラへ、時代とともに街は移動した。アケメネス朝、セレウコス朝、パルティア帝国、ササン朝、アッバース朝、セルジュク朝、モンゴル帝国。勢力がかわるたびに、街は破壊され、移動した。そして、最後はチンギス・ハンの末子トゥルイによって、文字どおり人も街もすりつぶされた。

カンボジアでは、数世紀まえまで栄えていた文明が、とつぜん密林のなかに姿を消してしまうということが起こった。アンコール・ワットという祭祀センター、アンコール・トムという王城、ジャヤ・タターカという貯水池、ニャック・ポアンという排水装置。水稲耕作のために、石のインフラを整備した文明だった。これらの遺跡は、破壊されたというのではなく、放置されたといっていいようだ。なぜ放置されたのかは、わかっていない。

都市の壊滅・衰退・放棄。原因は、戦争・征服などの人災によるものから、なんだか理由がわからないものまで、いろいろだ。しかし、都市というものは、あんがい、かんたんに滅びる。いま命脈をたもっている大都市は、奇蹟といっていい。ただし、ピーク・オイルに際しても、この奇蹟がつづくと考えるのは、甘いのではないか。

http://73432909.at.webry.info/201001/article_2.html
2010年1月11日付の日刊工業新聞により。

枝広淳子さんによる寄稿です。

エネルギー高騰、経済困窮……2020年、最悪のシナリオ〜日刊工業新聞の「卓見異見」への第4回寄稿より
http://www.es-inc.jp/lib/archives/100115_151616.html


今回は、私(枝広さん)の思い描く「こうなってほしくない(けど、このままだとこうなりそう)な日本」です。「こうなってほしい、こうできるはず!」という日本の姿は来月をお楽しみに−。
しょうへいへいさん

さきほど、環境トピにも書き込みましたが、その頃には、COP15で決められた2兆円にもなるだろうと言われる途上国支援と、おそらくは15%分は購入することになるであろうクレジットで数兆円も必要になりますね。

まあ、民主党政権が4年も続けば、財政破綻しているでしょうが。
先のことを考えると、どうも悲観的になっちゃいますね。

なにか面白いネタでもないかなぁ。。

ログインすると、残り218件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ピークオイル 更新情報

ピークオイルのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング