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ピークオイルコミュの商品ファンドと投機ファンドの関与

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●サンデープロジェクトで石油高騰の論争紹介
 12/16朝のサンプロでは、石井彰氏の出演で、原油先物へのヘッジファンドの寄与で今年10月からの高騰を、商品ファンドの寄与でここ数年の高騰を説明していました。
高野孟氏はピークオイル論について質問するという形で参加していました。
 石井氏の主要なメッセージは、早期ピークオイル論のような問題は存在しないが、需給ひっ迫が今後数年間高騰を続けることはありうる、10年後にはあぶないかも、という趣旨でした。

●日経NBOnline:
投機マネーが狙う“原油下落”
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071213/143111/?P=1
最前線の原油トレーダーが静かに準備を始めている
投機マネーが下落でも儲けることができるそのやり方を描いています。

●NBOnlineにニューズウィーク誌記事が出ています
「原油価格100ドル目前、急落に備えよ
投機筋が撤退すれば原油バブルは一気に崩壊へ」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071119/141009/?P=1
 ”「原油価格は新たな未知の領域に入っている」と言うのは、米エネルギー・ヘッジファンド・センターの共同創設者ピーター・フサロ氏だ。同センターでは商品ヘッジファンドを追跡している。「心配なのは、市場が暴落すれば投機家は一斉に資金を引き揚げる可能性があることだ。市場は崩壊し限りなく落ち込むだろう」。”原油バブルだという見方です。

●100ドル原油に占める年金基金とヘッジファンドの寄与
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/11716.html
より以下、全文転載しておきます。
−−−
 11月13日の晩7時半からのNHKのクローズアップ現代では、石油高騰への国内企業の反応を特集していました。
個別企業の対応を見るのはとても興味があり、広く伝えるべき中身ではありますが、今日は表題の部分についてだけ焦点を絞っておきます。

NHKのナレーション:
「(米国の)サブプライムローン問題でヘッジファンドは大きな損失を抱えました。このため、利益を確定しようと、急激に原油と穀物市場に資金をつぎ込んだのです。」
 この説明はヘンです。
 →実際には、サブプライムの損切りをして引き上げた資金を新たな市場に振り向けたのであって、高値で石油先物を買ったばかりですから利益が上げられているはずはありません。

 ヘッジファンドの行動としては
?住宅バブルが崩壊したため資金を一時安定した市場に逃避させた=原油市場を安定しているとみなしている
なのか、
?バブルが崩壊したため新たなバブルの元を狙って高い収益が見込まれる原油市場に移動した
なのか、一体どちらでしょう。当然NHKの視点からすれば?の方ですね。
その後、番組では住友商事総合研究所の試算を紹介していました。
 「1バーレル100ドルに近づいた原油先物価格。
このうちの実際の需要に基づく価格はおよそ50ドル。
ヘッジファンドなどの短期資金が押し上げているのが30ドル程度であると見ています。
さらに残りのおよそ20ドルはヘッジファンドよりも巨額のマネーを運用している年金資金が押し上げていると分析しています。年金資金は、これまで株式や債券の金融市場で主に運用されてきましたが、ここ数年、原油・穀物市場に流れ込んでいると見られています。…(巨額ですがそれが)一部とはいえ流入していることが、原油・穀物価格を高止まりさせている要因と考えられています。」

 年金基金とヘッジファンド=長期投資家と投機家は通常は対極的な行動をすると考えられます。
その両者が足並みをそろえて原油市場に資金をつぎ込んでいることをどう考えればよいのでしょう。
 強い上昇期待が共有されている、ということ以外のなにものでもありません。
では、
?原油バブルが起こっているのでしょうか
?原油高騰は実体があるものであり、先物市場は単なる増幅装置なのでしょうか
 当然NHKの見方としては、現在起こっているのは?原油バブルだ、ということでしょう。

 では、すでにバブルとなっている=近い将来のバスト(バブル崩壊)が予想される市場に長期投資家はこれから新規参入して資金をつぎ込むでしょうか?「否」のはずですね。これからさらに価格高騰があるとすれば、それはすべて投機筋の資金投入とその分の長期投資家の退出によると考えるのが筋です。

 投機家は空売りをしかけて後で買い足すという形で価格下落時にも儲けることが出来るわけですから、売り圧力と買い圧力が双方高まって、結果として投機家同士が主導する価格が乱高下する状況がこの後は続くはずです。

・・・さて、こういう説明は1バーレルが30ドル台の時代にもありましたし、60ドル台の時も、70ドル台の乱高下の時も、今回も成立する説明です。
 では、これからは? 年金基金の抱える資金ははるかに膨大であり、ヘッジファンドも味をしめてどんどんプレイヤーとして参加してくることでしょう。
それでは、もう1段、2段、3段、4段と同じ上昇が繰り返されないことの保証というのは、一体なんでしょう?>評論家の方々

 長期投資家が相変わらず参加し続けている、ということは一体何を意味するのでしょうか?
 「安い石油の時代は終わった」ということを彼らが確信しているからなのではないでしょうか?そう考える材料はなんでしょう。今がピークオイル時代だという認識以外にはないでしょう。
−−−

ということで一つトピックを建てておきます。(オイル「ダラー」の影響とは別だと思いますので)

コメント(7)

おぐおぐさん

> 「安い石油の時代は終わった」ということを彼らが確信しているからなのではないでしょうか?
> そう考える材料はなんでしょう。今がピークオイル時代だという認識以外にはないでしょう。

 私は、その認識「以外にない」とは考えません。
 以前どこかのトピで書いたように、石油(現物)価格の特徴として
(1) 石油価格は市場(需給)で決まる
(2) 石油価格は市場で決まらない(価格硬直的である)
という2点が重要と考えています。そして(2)は別の言い方で言うと
(2a) 石油は、安くても売り手がいる
(2b) 石油は、高くても買い手がいる
というふうに見ることが出来ます。かつては(2a)の時代が長く、その後一時の安定期を経て、04年頃から(2b)の時代に入ったと私は考えます。
 日本が輸入する直接取引原油が、高品質油種ですでに90ドル台に入っているわけですから。つまり、現物の安定的な取引価格が90ドル台に入っても、当面安定的な買い手が期待できるだろうということです。
 何度か書いてきましたが、ファンド(先物市場における、現物に触らないプレーヤー)の行動は、石油価格を直接動かすことができない、というのが私の持論です。売り買いを何度繰り返そうが、最後に期近物の段階で精算しなければならないからです。

 ただ、最近、実はファンドが現物に触っているのではないかという疑いを持ち始めています。
 簡単に言うと、
○アメリカでのジャストインタム化の進展(cf.「注目の記事リンク集」258)
→油槽所稼働率の低下
→油槽所使用料の低下(叩き売り)
→保有コストの低下
という道筋で、ファンドが現物を持つことが可能になり、期近物を売り急ぐ必要がなくなった結果、先物をつり上げる方向の作用が強まったのではないかということです。

 これを分析するには、アメリカの石油在庫統計のしくみ(石油会社から取っているのか、油槽所から取っている=ファンドの分が加算されるかどうか)を勉強したうえで、実際の石油在庫の数字を分析しないといけないので、なかなか容易でない。とりあえず覚書ということで。
dai さん

よくわからないのですが、「ファンドが触っている」という中身は、石油の元売り業、取り次ぎ業となんら変わらないように見えるのですが。

それがそんなにうま味のある商売なら、本来の現業連中がやっているのでは ?

( WTI が、一時 3ドル以上も値が動いたのですが、何かあったのでしょうか? )
米軍のチャーター船がペルシャ湾でイラン船とみられる高速艇に発砲 ?
Dr.Kさん

 コメントありがとうございます。この件、ちょっと調べてみたいことがあるので、後日また議論しましょう。
日曜日のサンデープロジェクトより

−−−
田原)月尾さん、サミットでEUはいまアメリカに対して、投機規制をしろと言っていますよね。投機やりすぎだ、むちゃくちだばくちだと。でアメリカは反対していますね、これどうなるんだろう。

月尾嘉男)
 竹中さん言われたことね、もう一つ大事な点があると思うんですが。
今、食料にしろ、さまざまな工業製品にしろ、よく「石油に浮かぶ農業」とか「石油に浮かぶ産業」という風に言われていて。

田原)石油使っている。

月尾)
 石油なんですよ。だから石油が上がれば農産品も上がるし例えば最近の、日本の漁師の方が船を出さない。あれ象徴でね。

田原)デモンストレーションらしいけど。

月尾)
 すべて石油に依存している。石油がオイルショック、73年頃と変わったのは、もうピークオイルという言葉が出てきて、先が見えたと多くの人が思いだしたから。
 これは掘れば出てくるという、もちろんまだ100年分くらいほんとはあるという、いろいろな説あるんだけれども、少なくとも今までの値段で掘るものについてはもう先が見えたから、そうなれば当然投機に入るということで。
 これどうやって防ぐかと言うのはなかなかこれ竹中さんのご専門だけど、自由になる金があればやっちゃう、儲かるところへ行くというのはなかなか規制にならないですね。

−−−

 投機家にとっては、せいぜい使えるネタという程度のことでしょうが、長期投資家にとっては、重大すぎて無視できない、必ず対応しなければならない論になっていることがポイントでしょう。

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