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ピークオイルコミュの注目の記事リンク集

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興味深いニュース記事やブログ記事、サイトなどへの直リンクを貼っていきます。みなさんからの情報提供も歓迎します。ここでは記事の簡単な紹介やコメントに徹して、記事に対する議論等は自己紹介&雑談等に移動するか、新トピックを立てることにしましょう。


とりあえずさっきこんな記事を発見しました。

”米中は油田確保に血眼”
http://petro.mo-blog.jp/nen/2006/09/post_1638.html
ブログ「石油・石油人」より


これからもがんがん紹介したいと思います。

コメント(1000)

http://www.theoildrum.com/node/5634#more
IEA Economist Warns about World Oil Supply
Posted by Gail the Actuary on August 2, 2009

"There is now a real risk of a crunch in the oil supply after next year ・・・the decline in oil production in existing fields is now running at 6.7 per cent a year compared to the 3.7 per cent decline it had estimated in 2007・・・"
http://www.theoildrum.com/node/5633#more
Things Fall Apart: Complexity, Supply Chains, Infrastructure & Collapse
Posted by Rembrandt on August 3, 2009

This is a presentation by Dr. David Korowicz from Feasta, given at the Oil Drum/ASPO Conference at Alcatraz, Italy in June 2009.


"We are not in the middle of a financial crisis, but at the edge of civilisational one. "
犬谷先生さん


昨日のTOD記事はあっという間に300コメント。盛り上がってるなあ。
ビロール氏は以前から(地上)ピークは来ると言ってた気がしますが。

今年のMTOMRは大した内容ではなかったですが、WEO2009は厳しめになりますかね。



TOD:TheOilDrum
MTOMR:MediumTermOilMarketReport
WEO:WorldEnergyOutlook


マッキンゼーのMGIも同様の警告を出したようです。


Are We Headed for Another Oil Shock?
Global economic recovery and increased demand for oil―coupled with tighter supply―could provoke a 1970s-type oil shock

By Scott S. Nyquist
http://www.businessweek.com/globalbiz/content/jul2009/gb20090729_550682.htm

またフィナンシャルタイムズにピークオイル記事です。
ジェレミー・レゲットさんですね。

Do not discount the threat of peak oil
By Will Whitehorn and Jeremy Leggett
Published: August 9 2009 19:47 | Last updated: August 9 2009 19:47
http://www.ft.com/cms/s/0/bed9186c-8514-11de-9a64-00144feabdc0.html

東京財団「持続可能な社会像のビジュアル化」プロジェクト 持続可能な社会像の考察〜化石燃料を使わない社会とは〜です。

http://www.tkfd.or.jp/admin/files/Visualization_Sustainable_Society.pdf




 毎日新聞8/15終戦記念日の社説がなかなか佳かったです。
「終戦記念日に際して 「打たれ強い日本」に 低エネルギー化急げ」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090815ddm005070139000c.html
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cif-green/2009/aug/17/environment-climate-change
Is there any point in fighting to stave off industrial apocalypse?
The collapse of civilisation will bring us a saner world, says Paul Kingsnorth. No, counters George Monbiot – we can't let billions perish


とても読み応えのある公開書簡の応酬で、盛り上がってるようです。
──────────────────────────────────────
週刊 環境メディア 記事ランキング 2009/08/14 - 2009/08/20
──────────────────────────────────────
1位:ガソリン1リットルで約100キロ=世界最高達成−GMのハイブリッド車
http://members.kankyomedia.jp/news/20090812_3771.html

2位:初の10ギガワット級風力発電所が着工=中国・酒泉
http://members.kankyomedia.jp/news/20090811_3756.html

3位:霧のシャワーで暑さ撃退=エコな冷房、家庭に普及へ−大阪
http://members.kankyomedia.jp/news/20090817_3862.html

4位:新エネルギー発電を身近に=体験型パーク、全国25カ所に拡大−経産省
http://members.kankyomedia.jp/news/20090817_3847.html

5位:産業界の負担、月30億円に=太陽光電力買い取りで試算−経産省
http://members.kankyomedia.jp/news/20090807_3695.html

6位:原油価格、11年初め時点で100ドル突破=需給逼迫で−調査会社
http://members.kankyomedia.jp/news/20090812_3779.html

7位:粤電集団、1億4000万元を投じ太陽光発電所を建設=華南理工大学と
共同で
http://members.kankyomedia.jp/news/20090814_3839.html

8位:ソニー、長寿命・高速充電のリチウムイオン二次電池を量産へ
http://members.kankyomedia.jp/news/20090812_3767.html

9位:ブラジル政府、深海大規模油田の権益確保へ=経済紙
http://members.kankyomedia.jp/news/20090810_3743.html

10位:新型レクサス、受注1万台=発売1カ月で、目標の20倍
http://members.kankyomedia.jp/news/20090819_3899.html

11位:特許侵害、GEの主張認める=三菱重工の風車で米ITC仮決定
http://members.kankyomedia.jp/news/20090810_3735.html

12位:独エコカー番付、6年連続で日本車首位=プリウス筆頭に7車が10位内
http://members.kankyomedia.jp/news/20090819_3902.html

13位:ダイハツ、電気自動車の発売検討=軽タイプをトヨタと共同開発
http://members.kankyomedia.jp/news/20090818_3868.html

14位:従来型エンジンを改良したエコカー、東京モーターショーに出展=ダイ
ハツ工業
http://members.kankyomedia.jp/news/20090817_3864.html

15位:トヨタ、フランスで新型ハイブリッド車生産も=新聞報道
http://members.kankyomedia.jp/news/20090818_3878.html

16位:ベトナムの電力市場、域内で最も魅力的な市場に=KPMG
http://members.kankyomedia.jp/news/20090817_3849.html

17位:夜桜用の新型LED投光器開発支援=加フューチャーライティング〔BW〕
http://members.kankyomedia.jp/news/20090817_3860.html

18位:石油協会、温暖化法案への抗議運動計画
http://members.kankyomedia.jp/news/20090818_3890.html

19位:石炭水混合燃料プラント事業、日本企業と協力=インドネシア
http://members.kankyomedia.jp/news/20090814_3821.html

20位:「トラバント」が電気自動車で復活=9月のショーに出展−独
http://members.kankyomedia.jp/news/20090818_3876.html
けた違いの巨大権益=イラク油田、危険と背中合わせ−日本3社
時事通信、2009年8月25日(火)16:03

 新日本石油など日本企業連合がイラク南部のナシリヤ油田の開発権益を獲得する見通しとなった。同油田は日量60万バレルの生産を目指し、推定埋蔵量は26億バレルともいわれ、日本が権益を持つ自主開発油田としてはけた違いの規模だ。原油のほぼ全量を輸入に頼る日本にとってエネルギー安全保障上大きな意味を持つ。

 2006年5月に策定された「新・国家エネルギー戦略」では、30年までに輸入する原油の40%を自主開発によってまかなう計画だ。しかし、07年度の自主開発比率は11%の日量約46万5000バレルにとどまっている。

 国内各社が取り組む日量数千バレルのプロジェクトを積み重ねるだけでは目標の達成は困難だ。また、国際石油市場では欧米メジャーに加え、「中国やマレーシアなど新興国の存在感が増している」(経済産業省関係者)といい、未開発油田の多いイラクで、今後原油争奪戦の一層の激化が見込まれる。

 このため、今回の国際石油開発帝石、日揮を含む3社連合のほかに、石油資源開発がイラクの東バグダッド油田の権益獲得を目指し、同国石油省と交渉しているほか、アラビア石油も南部のツーバ油田獲得に意欲を示す。

 ただ、頻発するテロなど治安面の不安は残る。ナシリヤ油田を獲得した3社の会長が今年2月にイラクを訪れマリキ首相らと会見した際には、装甲車に搭乗し、防弾チョッキのいでたちで臨んだという。「進出はしたいが、命の危険があるところに社員を派遣することはできない」(出光興産の天坊昭彦会長)と二の足を踏む企業もあり、有数の石油埋蔵国イラクの巨大権益は危険と背中合わせでもある。 

新・国家エネルギー戦略について(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/20060531004/20060531004.html

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-090825X170.html
OPEC、産油量据え置きへ=カタール・エネルギー相
* 2009/08/31 09:59
* [エネルギー]
* [時事通信社]

 【ドバイ・ロイターES=時事】カタールのアティーヤ・エネルギー産業相は30日、石油輸出国機構(OPEC)が9月9日にウィーンで行われる次回総会で、産油目標を据え置く見込みだと述べた。
 同相はロイター通信に対し「自分の意見では、OPECは状況を変えることはない」と語った。
 OPECは昨年、全世界の1日の消費量の約5%にあたる日量420万バレルを削減することで合意した。その後、産油目標を据え置いている。
英BP、メキシコ湾で「巨大油田」発見-ピークオイル懸念緩和か
2009年09月03日 06:03更新
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/20090903/40244.html

英石油大手BPは2日、メキシコ湾で「巨大な」油田を発見したと発表した。同社によると埋蔵量は30億バレル以上、アナリストらの見積もりによると可採埋蔵量は10億バレルを上回るという。

 同社の発表によると、同油田はキースリー・キャニオン102鉱区にあるタイバー・プロスペクトで発見され、埋蔵量の推定には追加査定が必要だが、先に同湾で発見されたカスキダの鉱区の油田(埋蔵量30億バレル超)を上回る規模と見積もられるという。なお、可採量は総埋蔵量の20%程度以上である。

 Societe Generaleの原油アナリスト、Aymeric De-Villaret氏によると、「(同油田の)推定埋蔵量を40億バレルとし、可採率を35%とすると、BPの確定埋蔵量は日量8億6,800万バレルとなり、同社の総日量181億4,000万バレルのうち4.8%を占めるようになる」という。

 また同油田の発見は、原油先物相場に長期的に影響を及ぼす可能性がある。ロイターによると、Brewin Dolphinのアナリストのアームストロング氏は「(この油田発見は)ピークオイルへの懸念を和らげるものとなるだろう。このように成熟した地域に生涯 (採掘可能な)原油が残されていると示されたからだ」と述べたという。
 
 なお、BPはメキシコ湾での産出量1位である。


最近の大発見は

1976年 メキシコ Cantarell油田 埋蔵量150〜230億バレル 2004年 日量2mpdをピークに急減
2007年 ブラジル湾 Tupi+Iara油田 埋蔵量80〜120億バレル 日量1.5mpdを2018年ごろか

あたりでしょうか。ただ、海底油田は減耗が早いですよね。
ピークオイル論:石油生産が頭打ちになる日 「地球最後のオイルショック」著者に聞く
 ◇「今そこに迫るピークオイル」

 世界の石油生産量がピークを越えた後、世界経済も縮小に向かうという「ピークオイル」論。石油が「枯渇」する日ではなく、富士山のシルエットのような曲線を描く石油生産量のグラフが下降局面に入った時こそ、経済が大混乱をきたすという指摘だ。その警鐘で衝撃を与えた「ザ・ラスト・オイル・ショック」=日本語版「地球最後のオイルショック」(新潮選書)=の著者デイビッド・ストローン氏に話を聞いた。【ロンドン笠原敏彦】
 ◇石油高騰と世界的不況

 −−ピークの予測は何年後ですか。

 さまざまな研究や論争を評価すれば、現状では遅くとも2020年までには訪れる。原油価格は昨年7月に1バレル=147ドルの史上最高値を付けた。価格は05年初めから上昇し始めたが、この間生産は日量約8600万バレルで増産されず、異常な高騰を招いた。高騰は不況と価格再下落につながることを恐れながら、石油輸出国機構(OPEC)は増産できなかったのだ。

 現在の世界的不況は金融危機の結果として語られているが、先の石油高騰との複合的な影響も見るべきだ。景気が回復すれば、石油は再び高騰する。ピークオイルが近づき、石油価格は上下動の激しい不安定な時代に入っている。
 ◇イラクの油田

 −−イラク戦争はピークオイルをめぐる戦争だったと指摘されていますね。

 「石油のための戦争」と言われるが、米英が自国企業の利益のために開戦したとは思わない。しかし、米国のブッシュ前大統領やチェイニー前副大統領、ブレア前英首相らは石油供給不足の意味を理解していた。取材を進める中で、彼らの狙いはイラクの油田を国際市場に開放することだったと理解した。

 −−石油産業国有化が主流の中で、イラクは外資に市場を開きました。戦争目的は一部達成されたと?

 そうは思わない。ブッシュ前大統領らはあまりにもナイーブに、迅速に増産できると信じていた。しかし、イラクの治安情勢を見る限り、急速な生産拡大は望めない。

 −−中国の重商主義的な石油の囲い込みは国際市場メカニズムを乱しませんか。

 中国は市場を無視し、大半の石油を特定の外国油田から20年契約などで輸入している。米国はルール違反だと批判し、エネルギー安全保障上の脅威と見ている。中国が固定価格で長期輸入しているとは思わないが、巨大な輸入国が市場外にいることで、市場の発する(需給関係などの)シグナルの信頼性を損ねる危険性がある。
 ◇電力の脱炭素化

 −−石油は地球温暖化問題とも密接に関係しています。

 多くの人が石油生産の減少は温暖化対策に良いと誤解している。現状のまま推移すれば、石油の代わりに使われるのはより多くの温室効果ガスを発生するオイルサンドや石炭液化であり、逆効果になりかねない。

 −−対策は。

 温室効果ガスの排出源の中心は、発電所と運輸燃料だ。ピークオイル、地球温暖化ともに共通する対策は、電力を脱炭素化することだろう。クリーンな電気で自動車が走るようになれば、石油需要の大幅削減にもつながるからだ。

==============

 ■ことば
 ◇ピークオイル論
 ◇経済学者や企業、政府は否定

 現在の世界経済は「石油文明」と呼ばれるほど、石油に大きく依存している。対策が講じられないまま、石油生産がピークを越えて需要を満たせなくなると、価格高騰や不況にとどまらず、世界経済自体の「成長の限界」になる可能性が指摘されている。

 この理論への賛否は分かれ、一般的に地質学者らの科学者は支持し、エコノミストや石油企業、政府は支持していない。この説を受け入れた場合、対策をどうするのかという極めて困難な問題が生じるのも事実だ。エネルギー安全保障や地勢学的な観点からも論議を呼ぶ問題だ。

==============

 ■人物略歴
 ◇デイビッド・ストローン氏

 2004年まで約20年間、英BBCの経済記者などテレビジャーナリストとして活躍。世界の石油関係者約170人を取材し、07年4月に「ザ・ラスト・オイル・ショック」を出版。ロンドン在住。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090903ddm007030027000c.html



いやあ、とげはないが、完璧。
この記事は東京朝刊とのことですが、田舎の愛媛県では毎日新聞に掲載されていませんでした。
明日の版かな?、残念。
おぐおぐさん

えええ?ひどい。

毎日で、石井先生以外のピークオイル記事は初めてかもしれませんね。
それも、毎日の記者による独自記事だし。
4日の新聞にもありませんでした。ぐっすん。ほとぼりのさめた頃に出すのでしょう。
・・・
Seven or eight years ago, I finally realized that our collective problem could not be "solved" because our collective problem is inherent in human nature. However, I still had the time – and still like to study/discuss/debate – so switched from "solve" to "mitigate."
・・・
After studying a key topic called "legal realism" over the last few months, I have come to believe that a method DOES EXIST to mitigate the energy cliff in America. Moreover, a profound political change in America may make life better for people in other countries too! Here is what I have so far:

THE TIME HAS COME FOR AMERICA 2.0!
By Jay Hanson, September, 5, 2009
・・・
The “goal” of our society should be to minimize the suffering of our citizens while using as few natural resources as possible (esp. energy). This goal can be determined scientifically.
・・・

Available at
http://tech.groups.yahoo.com/group/WarSocialism/message/364
http://whiskeyandgunpowder.com/washington-capitulates-peak-oil-is-real/
Washington Capitulates: Peak Oil Is Real

capitulate [動](自)抵抗をやめる。黙って従う。

Aug 31st, 2009
By Doug Hornig

"・・・The important point to take away from the IEO’s analysis is that the world is facing a decline in liquid fuel production and the government, after years of straight-faced denial, is now admitting it.・・・"
Re:974

Tiber Oilfield Spells Major Upside for Prices
http://tech.groups.yahoo.com/group/WarSocialism/message/383
■「カザフスタン、ガソリンの輸出を禁止」
2009年9月7日付
http://lenta.ru/news/2009/09/07/nogsm/
----------------------------------------------------------

カザフスタン政府は2009年9月7日から一時的に石油製品の輸出を停止した。カザ
フスタンのマシモフ大統領がこれについての発表を行った。

輸出禁止は、ガソリン(Ai-80)の不足が農作物の収穫の時期を直撃したことと
関連している。

報道によると輸出禁止の措置は2009年9月1日から執行が計画されていた。ガソリ
ンの輸出禁止は2009年12月31日まで、軽油は10月1日まで続く見通しだ。

カザフスタン政府がガソリン輸出禁止の措置を執ったのは国内市場を調整するた
めだ。

以前、カザフスタン政府は2008年5月に石油製品の輸出禁止を行った。国内市場
における石油製品の価格を下げるための方策である。

2008年4月に国内のガソリンは3パーセント、軽油は6.5パーセント値上がりして
いた。





こんなニュースが当たり前な時代がくるような・・・。
電気・ガス料金:全社値上げ 燃料価格の上昇受け −毎日jp−
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090930ddm003020118000c.html

電力10社と都市ガス大手4社は29日、11月分の電気・ガス料金を発表した。原油や液化天然ガス(LNG)などの燃料価格の上昇を受け、電力、ガス全社が値上げする。電気・ガス料金の改定は今年5月から、従来の3カ月ごとを毎月に変更しており、全社そろっての値上げは今年1〜3月以来。

 電力では、原油依存度の高い東京電力が10社の中では最大の46円の値上げで、平均的な家庭の使用量で計算した「標準家庭」で6115円になる。都市ガス4社は今年5月以降、全社そろって値下げしてきたが、LNG価格の上昇を受け、新制度導入後初めて値上げに転じた。

 11月の電気・ガス料金は今年6〜8月の平均燃料価格を反映して算出される。10月分料金の基になった5〜7月分の価格と比べると、原油が約7%、LNGが約0・7%上昇した。【三沢耕平】
New School of Thought Brings Energy to 'the Dismal Science'

http://www.nytimes.com/gwire/2009/10/23/23greenwire-new-school-of-thought-brings-energy-to-the-dis-63367.html?emc=eta1&pagewanted=all
By NATHANIAL GRONEWOLD
Published: October 23, 2009
【アシストフォーラム2009】 基調講演

地球の悲鳴が聞こえる

俳優、作家、同志社大学大学院講師 中村 敦夫 氏講演

http://www.ashisuto.co.jp/corporate/info/magazine/1190469_1214.html
昨日、guardianから、
Key oil figures were distorted by US pressure, says whistleblower http://www.guardian.co.uk/environment/2009/nov/09/peak-oil-international-energy-agency
と題する記事が出ました。
A second senior IEA source, who has now left but was also unwilling to give his name, said a key rule at the organisation was that it was "imperative not to anger the Americans" but the fact was that there was not as much oil in the world as had been admitted. "We have [already] entered the 'peak oil' zone. I think that the situation is really bad," he added.

このIEAが数字を誤魔化しているという話について、ウプサラ大学のKjell Aleklettは、
"I am not surprised that some within the IEA have leaked this news. Rather, it is astonishing that this has not become known earlier."と言っております。
http://energybulletin.net/50662

Aleklettらのグループはまた、
The Peak of the Oil Age - analyzing the world oil production Reference Scenario in World Energy Outlook 2008
と題する学術論文を執筆・受理されています。
http://www.tsl.uu.se/uhdsg/Publications/PeakOilAge.pdf
"The fact that global oil production has very probably passed its maximum implies that we have reached the Peak of the Oil Age."
ご無沙汰です。
犬谷先生の紹介記事に続き、

Peak oil: what does the data say?
http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2009/nov/13/peak-oil-iea-uppsala

Oil: future world shortages are being drastically underplayed, say experts
http://www.guardian.co.uk/business/2009/nov/12/oil-shortage-uppsala-aleklett

ガーディアンが立て続けに記事を書いてますね。
スウェーデンの国営放送では今夜のニュースになるようです。

ASPO創立者のキャンベル氏が最初の記事に対しガーディアンにコメントを送ったそうですが、掲載されなかったので不満を漏らしていると聞きました。
一方、共同執筆者のサイモン・スノーデン(リバプール大)は、3つ目の記事についに自分の名前が掲載されたと喜んでいるようです。

防衛省OB太田述正アングロサクソン文明と軍事研究ブログ
http://blog.ohtan.net/archives/51423906.html

元防衛省の太田氏も引用してるようですね。今後この記事がどれほどのインパクトを与える事ができるのか、注目です。
 ご無沙汰しています。

 ピークオイル関連では特に、IEAの世界エネルギー概況2009(WEO2009)の公刊と期を一にして、米国からIEAにピークオイルの現実を見せないよう圧力がかかってきたとの内部告発者の発言があり、話題になっています。なのだと思います。
ガーディアン紙など重複ありますが。

はや1年WEO2009。 RT @greenpost: Time has come to make hard choices to combat climate change & enhance energy security ..-IEA
http://ow.ly/B1DA

米国からの隠ぺい圧力認める? RT @TheOilDrum: * Guardian Raises Questions about Past IEA Forecasts of World Oil; New IEA Forecast ...
http://bit.ly/1qYCt6

公式発表と現実の間に #PeakOil News: We have already entered peak oil,’IEA source reportedly claims:
http://tinyurl.com/y8j9y59

ピークオイルを隠すな RT @postcarbon: JUST TELL US THE TRUTH. Richard Heinberg responds to IEA whistleblower:
http://bit.ly/PCI105
http://bit.ly/2hamAy

田中伸男さんが有名になりつつあります。 The Oil Situation Is Really Bad:: ASPO-USA: Association for the Study of Peak Oil and Gas:
http://tinyurl.com/y8m9ybx

不況の温暖化緩和効果とピークオイルのリベンジ RT @OurWorld20: We need to go cold turkey to kick our addiction to oil -
http://bit.ly/1wHRPu

続・IEAの発表に政治圧力 The Implications and Fallout of the IEA "Leaks"
http://bit.ly/VnAjJ
#peakoil

既知のエネルギーmixでは21世紀を賄えない "Searching for a Miracle:‘Net Energy’ Limits & the Fate of Industrial Society” by Richard Heinberg
http://bit.ly/y2im
ドル安と金高騰のスパイラルが到来 「資源大高騰時代」到来説は本当か? −DIAMOND online−
http://diamond.jp/series/keywords/10102/

ピークオイルについては触れられていないのですが、それでも資源の高騰は避けられないとの記事です。

−中略−
「では、今後の為替・資源情勢はどうなるのだろうか? 世界の経済地図が変わっていくにしたがって、まず起きることは、ドルが下落する一方、新興国が必要とするエネルギー・資源などの価格が上昇することだ。
 もともと新興国は人口が多いため、人々の可処分所得が上昇して生活水準が上がると、食料品やエネルギー資源に対する需要が飛躍的に拡大するはずだ。需要が拡大するわけだから、資源価格が上昇することは明らかだ。
 それと同時に、ドルが下落すると、ドルで表示される原油などのエネルギー資源、さらには小麦などの穀物価格が大きく上昇する。」

さらには、

「わが国は持ち前の技術力と“モノ作り”のカルチャーを最大限生かし、新興国への輸出や事業展開よって、経済成長を実現することができればよい。だが、厳しい国際競争の中でそうしたチャンスをものにできないと、中長期的には「ジリ貧」になることも考えられる。」

ジリ貧・・・・
しょうへいへいさん


すでにじり賓街道まっしぐらな気がします。
現政権には、正気のマクロ経済政策を早く打ち出してもらわないとておくれになっちゃいます。
ぬりさん、しょうへいへいさん

 これからの時代、安定したデフレスパイラルが必要だと考えているので、現政権のマクロ政策に特段の不満もありませんが、それはそれとして、新興国をターゲットとしたマーケット戦略が重要ということにも異論はありません。

 その担い手は、誰、なんでしょう?
daiさん

その疑問は同意見ですね。

ところで安定したデフレスパイラル?ってどんなんですか?安定したジリ貧と同義な気がするんですが。
ぬりさん

 円とトンを完全に切離せない限り、資源制約下で、「じり貧」は「カタストロフを回避」という意味ではないでしょうか。ユーロもドルも同じ。
 新興国には相応の「成長余地」があるかもしれませんが。
いま、勇気あるジリ貧を甘受しなければ、カタストロフは必然、ということでしょうか。

私は、このゲームからは日本は逃れられないと思うんですが。


私は、現在の金融政策には大いに不満があり、それも幸福なジリ貧とは程遠い危険な兆候を感じています。
でも、よほどの不況にならない限り、世論は変わらないでしょうが、より戻しも怖いですね。

●OPEC、12月総会で生産目標を維持へ=アルジェリア石油相
http://members.kankyomedia.jp/news/20091126_6751.html
●アフリカの原油生産、2011年までに6%増加へ=ロイター調査
http://members.kankyomedia.jp/news/20091126_6735.html
●独立エネルギー村、14年に3000カ所目標=政府高官−インドネシア
http://members.kankyomedia.jp/news/20091126_6724.html

◆サウジ国営石油、沖縄で原油備蓄へ 日本、緊急時に優先調達
  サウジアラビア国営石油会社CEOは沖縄での原油備蓄で日本政府と協議に入
 る考え表明。緊急時の調達、日本が優先的に。
来年のIEAのアウトルックは、インドやアフリカの電気が届いていない人々が電化生活を得ていくことも、シナリオの中で考慮するとういことです。



発電量は原発23基分!?
「インカ・ダム」の凄いパワー

現在、コンゴ民主共和国では、”キングコング級”の大型建設プロジェクトが進められている。旧ベルギー領・ザイールとしても知られる同国には、アフリカ中西部から太平洋に注ぎ込む巨大なコンゴ川があるが、その下流域にダムを建設する計画が浮上しているのだ。この「グランド・インガ」は完成すると、中国の三峡ダムの2倍に相当する発電能力を有することになる。発電量の3万9000メガワットは、原子力発電所23基分の発電能力に相当するというから凄まじい。
ダムの建設費用も驚異的だ。既に世界銀行や欧州投資銀行などの国際金融機関が出資を表明しているが、その額は560億ユーロ(約7兆3000億円)にまで上る。
それでも出資するだけの価値があるのだろう。なにせ、その電力はアフリカ大陸最南端の南アフリカから北アフリカのモロッコ、果ては欧州やイスラエルにまで供給される予定なのだから。将来はコンゴからもたらされる電力のお陰で、ローマやミラノの電気のスイッチが入るかもしれないのだ。
だが、この電力供給が問題になっているのも事実である。つまり、アフリカで作られた電力がそれを必要とするアフリカ大陸の住人にではなく、欧州の過程に供給されるような事態が想定されるのだ。その結果、コンゴ民主共和国は国内に十分な電力を届けられないばかりか、ダム建設に伴う巨額の負債まで抱え込んでしまうかもしれない。これでは本末転倒だ。
それでもアフリカ大陸を電化するダムの建設費用を賄うには、「支払い能力のある欧州諸国の協力は不可欠」と世界銀行は考えている。またコンゴが抱える国内事情もダム建設を強く後押しする。現在、6900万人のコンゴの人口は、25年後には1億4000万人に倍増する。人口の急増に伴う経済成長で、莫大なエネルギー消費が見込まれる。計画的な経済成長のためにもエネルギー開発が急務なのである。
賛否あるなかで動き出した、コンゴの巨大ダム開発プロジェクト。完成は2022年頃を予定している。(スタンバ)
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)12月8日(火曜日)貳
          通巻2795号

より


(読者の声6)貴誌通巻2792号にあった渡辺氏著『日本開国』(草思社)
にあった書評を大変興味深く読ませていただきました。

これは絶対に読まねばならぬ本であると思い早速購入しました。なぜか
というと、書評に紹介されていた渡辺氏の結論が、私には全く納得のい
かないものだったからです。

ペリー来航に前後して日本で起きたことで、以前から気になっていなが
ら放っていたことがあり、この際調べて確認せねばと思いました。

しかしその前にこの本を読んで見ねばと思い読み終わりましたが、やは
りその本の書かれていたことでは私の気がかりは解決がつかず、むしろ
渡辺氏の論、帰結に対する懐疑が強くなってきました。

 (1)ペリーが日本を訪れた目的は日本を対シナ通商の前進基地とす
ることであった。

 (2)米国は、英国との対シナ通商競争に勝つために前進基地を必要
としていた。

その気になっていたこととは山下喜斎と石油に関することです。

これは、以前宮崎正弘氏のメルマガの読者の声に「ST生、神奈川」氏
が江戸時代の日本での石油利用に関して書かれたことがありました。
その内容に補足して以下に記します。

 (1)日本書紀に天智7(西暦668)年新潟地方から「燃ゆる水」「燃
ゆる土」が朝廷に献上されたとあります。この「燃ゆる水」は石油、
「燃ゆる土」は天然アスファルトのことだと推定されています。

おそらく英語でいうseep oilという掘らなくても地面から湧き出て、水
溜りにアスファルト状のものとともに原油が溜まっているところが新潟
にあったのでしょう。これを江戸時代には「くそうず」つまり臭い水と
よんでいました。

 (2)慶長13(1608)年には、越後柄目木村(現在の新潟市秋葉区内)
の真柄仁兵衛貞賢という人物が、油田を発見し、慶長18(1613)年には
蘭引(らんびき)で灯油をつくったという記録があります。

新発田藩の許可を得て元和元(1615)年には、油井をうがちこれを沸壺
(にいつぼ)と読んだとあります。

この油井は明治30年頃まで盛んに石油を出していたそうです。

ところで、「蘭引」の語源はアラビア語の「アランビック」だといわれ
ています。アランビックは蒸留酒や錬金術に用いられた蒸留器のことで
した。それが江戸時代に日本に伝わって、水を蒸留して薬用に使ったり、
酒類の製造や花の抽出液を取り出して化粧水をつくったりするのに用い
られました。

 (3) 嘉永3年頃に、新潟の蘭方医山下喜斎が原油から灯油を製造し、
薬用として使ったとつたえられています。

 (4)西村毅一氏が蘭方医山下喜斎の指導の下石油精製に成功し、嘉
永5年(1852年)に柏原近くの半田村の阿部新左衛門氏(西村氏の
兄)の土地に石油精製所を造りました。
ところが、この日本における石油利用の歴史は欧米では無視されている
ようです。

 欧米で認知されている近代の(古代メソポタミア文明等の石油利用は
除く)石油利用は以下のとおりです。

 (1)1847年に瀝青という石炭の一種から滲み出た原油から灯油を作
る技術が英国で技師ジェイムズ・ヤング氏によって開発され、翌年特許
をとり、この技術が米国に伝わりました。(渡辺氏の本では1850年に米
国で特許取得とあります)。

灯油をベースにした照明、暖房の鯨油に対する優位性が知られました。

 (2)ポーランドでLukasiewicz氏が灯油ランプの発明(1853年)し、
精油法を開発し精油所を建設(1954年)しました。
これが、西洋では世界初の近代的石油精製所といわれているものです。

 (3)ルーマニアのPloestiで世界で初の大規模な石油精製所が米国資
本の投資によって、1856年に建造されました。

この論を書き進めるうちにペリーの艦隊の蒸気船であるサスケハナ号の
名前のもとになった、サスケハナ川のほとりに住んでいた頃を懐かしく
思い出しました。Tristate Areaと呼ばれるニューヨーク州、ペンシルバ
ニア州、オハイオ州の境の地域です。

その時代の日々が今の私の中に生きているように、西村毅一氏が半田村
に造った世界初の石油精製所は、有為曲折経てを現在の柏崎製油所とな
り、Ignacy Lukasiewicz氏がポーランドに造った製油所は大成功し、氏
は当時のポーランドで著名な慈善家として知られていました。

ルーマニアに米国資本により造られた製油所は、その後大発展し第2次
大戦では、ドイツ軍と連合軍の間で争奪戦が繰り広げられました。

19世紀末から20世紀の欧米を動かしてきた主軸は石油を巡るグレートゲ
ームとも言えるように思います。

さらに20世紀後半から21世紀においても少なくとも当面は世界を動かし
ている主軸ともいえます。

その大きな流れの鍵を開けたのが、謎の蘭方医・山下喜斎であり、そこ
から生まれた世界初の石油精製工場でした。

その技術の存在が長崎出島を通して米国に知られ目ざとい人の眼を日本
に向けさせ、さらにポーランドのLukasiewicz氏がそれからヒントを得て
自身も石油精製工場を造ったとのかもしれないと思えてきます。

だからこそ、無視せざるを得ないのかもしれません。

しかし、証拠を見つけ出すことはたとえ真実であったとしても非常に難
しいことでしょう。

ルーマニアでの製油所建設にいたるまでと猛烈な勢いで進んでいったと
いうことの背景には、ことの重要性を明確に知っていてしかも国家と資
本を動かすことの出来る人物の存在を考えるのが自然です。

当時、英国、米国が鯨油をとるためにそれぞれ年間100万尾とも言われる
大量の鯨を捕殺していたことを考えると鯨油代替物の市場規模の大きさ
は目ざとい人間には自明のことでした。
しかも照明にも暖房にも灯油の方が優れていました。

さらに石油から精製した重油は当時蒸気船の遠洋航海に必須であった石
炭の代替物ともなります。

石油は単位重量あたりのエネルギーが石炭より高く、液体であるために
輸送もより容易です。そう考えるとその人物にとってLukasiewicz氏は世
界初の精油所の開拓者としてうってつけの人間です。

化学の知識を持ち、政治運動に打ち込んで投獄され、大学も卒業できず
一種のあぶれ者でした。なのより、英国やフランスのような科学技術、
産業技術が進んだ軍事大国ではありませんでした。

石油精製技術によりポーランドが軍事的脅威となる心配はありませんで
した。ただしそこから事業で大をなし、富を慈善に大盤振る舞いしたこ
とは立派です。

こう当時の状況を分析すると、ポーランドの精油所建設からの2年後ルー
マニアで米国資本による石油精製所が造られたのも納得がいきます。

その後、1860年代に米国における石油精製産業が、南北戦争終結後、北
部資本により脱兎のごとく広がっていったのも頷けます。

油田の多くは敗戦で疲弊した南部にありました。ただし米国初の油田開
削は、安政6年にドレークがペンシルバニア州タイタスビルで発見し、
おこなったものでした。
 
渡辺氏の日本対シナ前進基地説には、その後起きたことと不整合な点が
あります。

まず、米国のシナへの投資が活発化したのは、第1次世界大戦終了以降
でした。そんな先のことのために嘉永6年にペリー提督を派遣する必要
があったのでしょうか。

19世紀後半に米国のシナへの麻薬輸出も大きな規模であったとはとても
思えません。当時の麻薬の主産地は英国領であり、英国資本との競争に
勝てるとはとても思えません。

そんな不利な戦いに挑むより、米国(綿花)→英国(綿製品)→英領イ
ンド(麻薬)→シナ(銀、茶)→英国経由米国が利益回収というループ
を円滑に回す方がはるかに米国資本にとっても得だからです。

そして20世紀になって、このループは米国資本にとってさらに有利にな
りました。

ボーア戦争において大量の英国債券を買い込んだ米国の銀行は英国勝利
によって大もうけしただけでなく、米国は純債権国となりドルは世界基
軸通貨となりました。

また米国の投資家が英国企業に多額の投資を行なうことにより、よりス
トレートに言えば、戦争で疲弊した英国の企業株を安値で買いあさるこ
とにより、上記のループで英国企業が儲けたお金が米国資本の懐に転が
り込むようになりました。

さらに石油が蒸気船の燃料として使われるようになると、海上輸送単価
が大きく下がりました。

結果、それ以前には輸送費が高くて米国からヨーロッパへ輸出できなか
った小麦が大量に輸出されるようになり、その結果、ウクライナの小麦
が競争に負け、領地の小麦生産に経済的基盤を置いていたロシアの貴族
が没落しました。

これが、ロシア革命成功の一因となりました。

1927年のオイルメージャーによるアクアキャナリー協約で世界市場にお
ける石油の市場価格は、油田のある場所に関係なく米国テキサス州での
受け渡し価格を基準としてテキサスからの距離に比例した輸送料を上乗
せすることに決められました。

つまりジャヴァと取れた石油ですらアジアではヨーロッパより高い価格
が設定されました。

このことにより東アジアにおける石油価格は最高になり東アジア諸国民
からお金をふんだくる構造ができました。1934年米国連邦準備銀行法改
訂により、ドルは金に対して大幅に値下げされて金兌換となりました。

その直前の1年間で1万5千トンの金を米国が輸入したことが米国商務
省の統計でわかります。つまり米国に金を輸出した連中と米国で金を輸
入した連中は大もうけしました。
彼らが事前にドルが大幅な安値で金兌換となることを知らずにそんなこ
とをしたとは到底考えられません。

だれがそんな大量の金を動かすだけの資金を持っていたのでしょうか。

そんなことの出来る連中は当時世界にあるひとつのグループの人たちだ
けでした。

ただし、これらは皆結果論に過ぎないともいえます。しかし、渡辺説も
自説に都合のよい事実を集めただけだともいえます。

ペリー来航に際して動いた人たちの中には、いろいろな意見、利害関係
の人たちがいたはずです。

そう考えれば渡辺氏の説も私の仮説も玉葱の何枚もある皮の中の特定の
何枚目かだけを取り出して、これが一番重要な皮だといっているように
思われます。ただ何枚目かが違うだけです。

それなら、結果としての歴史により適合する結果論の方がよいと考えま
す。

ペリーを派遣した人物が、もし、当時の世界経済を的確に把握していた
ら、そして日本での石油精製とその生成物の利用状況を知っていたら、
おそらく恐れおののいて、眠れぬ夜をすごしていたでしょう。

この技術が英国の手に落ちたら、そして当時既にseep oilの存在が知ら
れていたルーマニアと中欧地域に英国の支配が行き渡ったら?

日本におけるseep oil資源が新潟だけでなく全国に広がっていて、日本
に英邁な君主と、それを支える有能な群臣がいて、あの技術を活用した
ら?
しかしペリー来航の嘉永6(1853)年には、Lukasiewicz 氏が灯油ラン
プを実用化し、再来航した安政1(1854)年には、ポーランドに石油精
製所ができました。

また当時、新発田や柏崎近辺にあった、seep oilの油田地帯も規模が小
さく、石油産業として大きく育つ見込みがないと見切れていたのではな
いのでしょうか。

れだからこそそれ以降の米国政府の対日通商交渉が熱意のないゆっくり
としたものになったのではないのでしょうか。

結果論から見るとこちらのシナリオが真実らしく思えてきます。

19世紀半ばから現在に至るまでの160年間を鑑みると、そのうねりはまさ
に石油争奪と利用技術のグレートゲームでした。

そして、これからどう生きていくか、また日本という国をどの方向に進
めていくかをの回答を歴史から学ぶには、ペリー来航で米国の指導層の
意図が何であったかより、歴史のうねりが、そして流れがどうであった
かの方がはるかに重大であると考えます。(ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)ロックフェラーは石油生産、精製、運搬そして
流通を握り、冨を独占した。その結果、アメリカに独占禁止法が生まれ、
適用され、ロックフェラー帝国は、原油生産、精製、運輸、流通と分野
別に分社化され、鉄道は独立し、そしてほかの石油会社も生まれ、メジ
ャーは競合しあい、やがてOPECができて振り出しに戻り、市場優先
主義が生まれ、そこへ投機資金が入り、グレートゲームは姿を変えてし
まった。

ところで話を飛ばしますが、アメリカの法律を金科玉条のごとくして、
独占禁止法の「精神」が重要とばかり、じつにみみっちぃ分野にも独禁
法を適用させる日本の法律業界。その矮小な姿勢、その法律運用と解釈
も度し難いと思います。
    △

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